チェルシーがレスターにFA杯決勝のリベンジ達成! トップ4懸けた大一番制し逆転で3位浮上《プレミアリーグ》
2021.05.19 06:21 Wed
プレミアリーグ第37節、チェルシーvsレスター・シティが18日にスタンフォード・ブリッジで行われ、ホームのチェルシーが2-1で勝利した。
3日前に行われたFAカップ決勝に0-1で惜敗し、トゥヘル新体制での初タイトルを逃すと共に、同体制で初の公式戦連敗を喫することになった4位のチェルシー(勝ち点64)。5位リバプールの猛追によって1ポイント差に迫られる中、勝利必須のリベンジマッチではFAカップから先発3人を変更。GKをメンディに戻したほか、マルコス・アロンソとツィエクに代えてチルウェル、プリシッチを起用した。
一方、クラブ史上初のFAカップ制覇を成し遂げた3位のレスター(勝ち点66)は、最終節にヨーロッパリーグ(EL)出場権が懸かる6位のトッテナムという難敵との一戦を控える。そのため、今季公式戦2戦2勝のチェルシー相手に3連勝を飾り、今節でのチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得を決めたいところ。FAカップからは先発2人を変更し、負傷のエバンスに代わってオルブライトン、イヘアナチョに代わってマディソンがアジョセ・ペレスと共にヴァーディの下に2シャドーで入った。
新型コロナウイルスに関する規制緩和によって昨年12月のリーズ戦以来となるホームサポーターを迎え入れたスタンフォード・ブリッジでの大一番は、リベンジに燃えるホームチームが圧倒する入りとなった。
立ち上がりから猛烈なプレスでアウェイチームの自由を奪ったチェルシーは開始4分、中央のスペースでボールを受けたヴェルナーが絶妙なターンからそのまま持ち上がってボックス左に遅れて攻撃参加したチルウェルにラストパスを通す。だが、チルウェルの左足シュートはGKシュマイケルがわずかにコースを変えた。
先制まで時間の問題かと思わせる圧倒ぶりを見せるチェルシーだったが、30分過ぎにアクシデント発生。カンテが筋肉系のトラブルからプレー続行不可能となり、負傷明けで約1カ月ぶりの戦列復帰となったコバチッチがスクランブル投入された。
中盤のキーマンの負傷交代によって一瞬嫌な雰囲気が漂うも隙を見せないホームチームは35分に再びネットを揺らす。左CKの場面でキッカーのリース・ジェームズがニアに入れたボールをアスピリクエタが頭でフリック。これをファーで詰めたヴェルナーが身体ごと押し込む。しかし、VARのレビューの結果、ヴェルナーはボールを押し込む際に完全に右腕を使っており、ハンドでのゴール取り消しとなった。
FAカップ同様に試合の主導権を握りながらも最後の場面で決定力を欠くチェルシーは、前半終了間際の43分にもマウントがDF2枚を抜き去る鮮やかな仕掛けからボックス右で鋭い折り返しを入れるが、ニアに飛び込んだプリシッチのシュートは相手のブロックに遭い、前半の内にゴールをこじ開けることはできなかった。
しかし、前半の決定力不足がまるで嘘かのようにチェルシーは後半のファーストチャンスをゴールに結びつけた。47分、相手DFトーマスのミス絡みで得た右CKの場面でキッカーのチルウェルが左足インスウィングで入れたボールがニアのヴァーディの頭に当たってファーに流れる。ここでカスターニュのマークを外して飛び込んだリュディガーが左腿で触ったボールがゴールネットを揺らした。
前半は何とか耐え抜くも嫌な形で与えたセットプレーから先手を奪われる苦しい立ち上がりとなったレスター。すぐさま反撃に出たいところだが、よりゲームコントロール優先の戦い方にシフトしたホームチームを前になかなか良い形でボールを奪うことができない。
この苦境を受けて、ロジャーズ監督は60分に精彩を欠いたマディソンを下げて切り札のイヘアナチョを投入。前線の並びを1トップ2シャドーからアジョセ・ペレスのトップ下、ヴァーディとイヘアナチョの2トップに変更した。
先行逃げ切りを得意とするも追加点を奪ってラクに試合を運びたいチェルシーは、この試合を通して苦しめられたVARによって待望の2点目を奪い切る。65分、ボックス左ギリギリの位置でヴェルナーがDFフォファナに倒されると、一度はボックス外でのFKと判定されるが、VARのレビューの結果、ファウルの位置がボックス内だったと判定が変わってPKを獲得。これをキッカーのジョルジーニョが冷静にシュマイケルの反応と逆の右隅に決め切った。
2つのミスで窮地に追い込まれたレスターは失点直後にオルブライトンを下げてリカルド・ペレイラをピッチに送り出すが、この交代後もなかなか攻め手を見いだせない。それでも、70分を過ぎて徐々にフィニッシュまで持ち込む回数が増えると、今度は相手のミスから1点を返す。
76分、チェルシーのゴールキックからのリスタートの流れで中盤から下りてボールを受けにきたコバチッチのファーストタッチが乱れたところをエンディディが奪い、すかさずゴール前でフリーのイヘアナチョにラストパスを通すと、イヘアナチョが冷静に左足のダイレクトシュートを右隅へ流し込んだ。
このゴールによってレスターが息を吹き返したことで、試合はここに来て初めて拮抗した展開に。それでも、焦りからやや粗さが目立つアウェイチームの攻撃をホームチームが冷静に撥ね返していく。90分には右サイド深くに侵攻したリカルド・ペレイラから決定的なグラウンダーの折り返しがボックス中央に走り込んだアジョセ・ペレスに通るが、スペイン人FWはこの絶好機でシュートを大きくふかしてしまう。
その後、5分が加えられた後半アディショナルタイムには球際のバトルをキッカケにベンチ選手を含めた両チームの選手が、あわや乱闘という小競り合いを起こすなど、最後まで白熱した攻防を見せたが、試合はこのままホームチームが逃げ切りに成功した。
この結果、FAカップ決勝のリベンジを果たしたチェルシーが3位に浮上し、自力でのトップ4フィニッシュの可能性を残してアストン・ビラとの最終節を迎えることに。一方、敗れて4位転落となったレスターは翌日にリバプールがバーンリーに勝利した場合、得失点差で下回って5位に転落する可能性が出てきた。
3日前に行われたFAカップ決勝に0-1で惜敗し、トゥヘル新体制での初タイトルを逃すと共に、同体制で初の公式戦連敗を喫することになった4位のチェルシー(勝ち点64)。5位リバプールの猛追によって1ポイント差に迫られる中、勝利必須のリベンジマッチではFAカップから先発3人を変更。GKをメンディに戻したほか、マルコス・アロンソとツィエクに代えてチルウェル、プリシッチを起用した。
新型コロナウイルスに関する規制緩和によって昨年12月のリーズ戦以来となるホームサポーターを迎え入れたスタンフォード・ブリッジでの大一番は、リベンジに燃えるホームチームが圧倒する入りとなった。
立ち上がりから猛烈なプレスでアウェイチームの自由を奪ったチェルシーは開始4分、中央のスペースでボールを受けたヴェルナーが絶妙なターンからそのまま持ち上がってボックス左に遅れて攻撃参加したチルウェルにラストパスを通す。だが、チルウェルの左足シュートはGKシュマイケルがわずかにコースを変えた。
以降もカンテやマウントが絶妙な動き出しで味方のボールホルダーに複数の選択肢を与えてボールの循環をスムーズにすると共に、守備の局面でもハイプレスと素早いネガティブトランジションの二段構えでレスターに落ち着く暇を与えず、相手陣内でハーフコートゲームを展開。22分にはマウントのショートスルーパスに反応したヴェルナーがゴール左隅にシュートを流し込むが、これはオフサイドの判定に。続く28分には波状攻撃からボックス左でルーズボールに反応したマウントが渾身の右足シュートを枠に飛ばすが、FAカップで圧巻のゴールキーピングを見せたレスターの守護神が再び立ちはだかる。
先制まで時間の問題かと思わせる圧倒ぶりを見せるチェルシーだったが、30分過ぎにアクシデント発生。カンテが筋肉系のトラブルからプレー続行不可能となり、負傷明けで約1カ月ぶりの戦列復帰となったコバチッチがスクランブル投入された。
中盤のキーマンの負傷交代によって一瞬嫌な雰囲気が漂うも隙を見せないホームチームは35分に再びネットを揺らす。左CKの場面でキッカーのリース・ジェームズがニアに入れたボールをアスピリクエタが頭でフリック。これをファーで詰めたヴェルナーが身体ごと押し込む。しかし、VARのレビューの結果、ヴェルナーはボールを押し込む際に完全に右腕を使っており、ハンドでのゴール取り消しとなった。
FAカップ同様に試合の主導権を握りながらも最後の場面で決定力を欠くチェルシーは、前半終了間際の43分にもマウントがDF2枚を抜き去る鮮やかな仕掛けからボックス右で鋭い折り返しを入れるが、ニアに飛び込んだプリシッチのシュートは相手のブロックに遭い、前半の内にゴールをこじ開けることはできなかった。
しかし、前半の決定力不足がまるで嘘かのようにチェルシーは後半のファーストチャンスをゴールに結びつけた。47分、相手DFトーマスのミス絡みで得た右CKの場面でキッカーのチルウェルが左足インスウィングで入れたボールがニアのヴァーディの頭に当たってファーに流れる。ここでカスターニュのマークを外して飛び込んだリュディガーが左腿で触ったボールがゴールネットを揺らした。
前半は何とか耐え抜くも嫌な形で与えたセットプレーから先手を奪われる苦しい立ち上がりとなったレスター。すぐさま反撃に出たいところだが、よりゲームコントロール優先の戦い方にシフトしたホームチームを前になかなか良い形でボールを奪うことができない。
この苦境を受けて、ロジャーズ監督は60分に精彩を欠いたマディソンを下げて切り札のイヘアナチョを投入。前線の並びを1トップ2シャドーからアジョセ・ペレスのトップ下、ヴァーディとイヘアナチョの2トップに変更した。
先行逃げ切りを得意とするも追加点を奪ってラクに試合を運びたいチェルシーは、この試合を通して苦しめられたVARによって待望の2点目を奪い切る。65分、ボックス左ギリギリの位置でヴェルナーがDFフォファナに倒されると、一度はボックス外でのFKと判定されるが、VARのレビューの結果、ファウルの位置がボックス内だったと判定が変わってPKを獲得。これをキッカーのジョルジーニョが冷静にシュマイケルの反応と逆の右隅に決め切った。
2つのミスで窮地に追い込まれたレスターは失点直後にオルブライトンを下げてリカルド・ペレイラをピッチに送り出すが、この交代後もなかなか攻め手を見いだせない。それでも、70分を過ぎて徐々にフィニッシュまで持ち込む回数が増えると、今度は相手のミスから1点を返す。
76分、チェルシーのゴールキックからのリスタートの流れで中盤から下りてボールを受けにきたコバチッチのファーストタッチが乱れたところをエンディディが奪い、すかさずゴール前でフリーのイヘアナチョにラストパスを通すと、イヘアナチョが冷静に左足のダイレクトシュートを右隅へ流し込んだ。
このゴールによってレスターが息を吹き返したことで、試合はここに来て初めて拮抗した展開に。それでも、焦りからやや粗さが目立つアウェイチームの攻撃をホームチームが冷静に撥ね返していく。90分には右サイド深くに侵攻したリカルド・ペレイラから決定的なグラウンダーの折り返しがボックス中央に走り込んだアジョセ・ペレスに通るが、スペイン人FWはこの絶好機でシュートを大きくふかしてしまう。
その後、5分が加えられた後半アディショナルタイムには球際のバトルをキッカケにベンチ選手を含めた両チームの選手が、あわや乱闘という小競り合いを起こすなど、最後まで白熱した攻防を見せたが、試合はこのままホームチームが逃げ切りに成功した。
この結果、FAカップ決勝のリベンジを果たしたチェルシーが3位に浮上し、自力でのトップ4フィニッシュの可能性を残してアストン・ビラとの最終節を迎えることに。一方、敗れて4位転落となったレスターは翌日にリバプールがバーンリーに勝利した場合、得失点差で下回って5位に転落する可能性が出てきた。
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