「ただ立っていただけ」大荒れのイタリア・ダービー、デル・ピエロらが決勝PKに疑問「足の動きを理解できない」

2021.05.16 15:30 Sun
Getty Images
元イタリア代表FWのアレッサンドロ・デル・ピエロ氏と、同DFアレッサンドロ・コスタクルタ氏が、イタリア・ダービーの判定に疑問を呈した。イタリア『フットボール・イタリア』が伝えている。
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セリエA第37節でユベントスvsインテルのイタリア・ダービーが15日に行われたが、退場者が2人、PKが3回、イエローカードが9枚飛び交う大荒れの一戦となった。
1本目のPKは22分。ユベントスの右CK時にジョルジョ・キエッリーニがインテルのマッテオ・ダルミアンに倒されると、VARが介入してPKに。クリスティアーノ・ロナウドが蹴ったPKはGKサミル・ハンダノビッチに止められるも、ルーズボールを自ら蹴り込んで先制した。

2本目は33分、ラウタロ・マルティネスがボックス内でマタイス・デ・リフトにかかとを踏まれて倒されると、VARの末にインテルにPKが与えられる。このPKをロメル・ルカクが決めてインテルが試合を振り出しに戻した。

そして最後は2-2で迎えた86分、フアン・クアドラードがボックス右で切り返したところでイバン・ペリシッチに倒されると、ここではVARが入らずにPK。このPKをクアドラード自ら決めたユベントスが3-2で競り勝った。
PKの他にもVARが何度も入った試合。しかし、VARが入らなかった最後のPK判定については、コスタクルタ氏がイタリア『スカイ・スポーツ』で判定と異なる意見を語った。

「PKには見えない。コンタクトはあるが、クアドラードはそれを狙っていたと思う。彼の足の動きを理解できない。本来その位置にあるべきではない。彼は意図的にコンタクトを狙った」

また、デル・ピエロ氏もコスタクルタ氏の意見に同調した。

「ペリシッチはクアドラードにファウルも何もしなかった。彼はただそこに立っていた。 審判はここに来て、彼らが見たものを説明するべきだ」

「ペリシッチが触れたのはクアドラードの足だが、私たちの時とは違う時代なのだろう。PKの判定は間違っていたと思う」

打ち合いを制したユベントスは暫定ながら4位に浮上。来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権確保に望みをつないでいるが、なんとも物議を醸しそうな後味の悪い試合となってしまった。




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