主審乱調で大荒れのイタリア・ダービーはユーベに軍配でCL出場権獲得に望み《セリエA》

2021.05.16 02:58 Sun
Getty Images
セリエA第37節、ユベントスvsインテルのイタリア・ダービーが15日に行われ、3-2でユベントスが競り勝った。

前節サッスオーロ戦を守護神ブッフォンのPKストップ、C・ロナウド&ディバラのユベントス通算100ゴールなどで辛くも勝利を収めた5位ユベントス(勝ち点72)は、アタランタがチャンピオンズリーグ(CL)出場を決め、残り2枠となった出場権が懸かる中、C・ロナウドとクルゼフスキが2トップを形成した。
一方、ユベントスの10連覇を阻んだ新王者インテル(勝ち点88)は前節、ローマ相手に3-1と勝利。そのローマ戦のスタメンから6選手を変更。ベストメンバーで挑んだ。

立ち上がりからユベントスが圧力をかける入りとすると、22分にPKを獲得する。CK時にキエッリーニがダルミアンに倒され、VARが入ってPKとなった。このPKをキッカーのC・ロナウドはGKハンダノビッチに止められるもルーズボールを蹴り込んで先制した。

しかし33分、ラウタロがボックス内でデ・リフトにかかとを踏まれて倒されると、VARの末にインテルにもPKが与えられる。このPKをルカクが決めてインテルが試合を振り出しに戻した。
それでもハーフタイム間際の追加タイム3分、ユベントスが勝ち越す。ルーズボールをボックス手前右のクアドラードがダイレクトで蹴り込むと、豪快なミドルシュートがゴールに突き刺さった。

PKのシュート1本に終わったインテルは迎えた後半、ダルミアンに代えてペリシッチを投入。そのインテルが圧力をかける入りとなると、51分にボックス内からラウタロが際どいシュートを浴びせた。

すると55分、ベンタンクールがルカクへのチャージで2枚目のイエローカードが提示され、ユベントスは10人での戦いを強いられる。

厳しい判定により数的不利となったユベントスはクルゼフスキを下げてマッケニーを投入。その後もインテルの攻勢が続いた中、70分にユベントスはC・ロナウドとキエーザを下げてモラタとデミラルを投入した。

守備に比重を置いて逃げ切りを図った中、終盤にかけてもインテルがゴールに迫り続けると、82分のヴェシーノのヘディングシュートはGKシュチェスニーの好守に阻まれるも、85分に追いつく。

左サイドからのバレッラのクロスがキエッリーニに当たってゴールに吸い込まれると、一度はファウル判定となったものの、VARが入ってインテルのゴールに変更となった。

このまま引き分けるとCL出場権獲得が最終節を前に絶望的になりかねないユベントスだったが、86分にPKを獲得する。クアドラードがボックス右で切り返したところでペリシッチに倒された。

このPKをクアドラード自ら決めたユベントスが主審の乱調を乗り越えて3-2で競り勝ち、最終節にCL出場権獲得の望みを残している。
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