遠藤航同僚DFソサ、ドイツ代表入りを希望も不可能? FIFA規約に抵触の可能性

2021.05.10 20:35 Mon
Getty Images
新たに国籍を取得し、代表チームの選択が注目されていたシュツットガルトに所属するDFボルナ・ソサ(23)だが、思わぬ壁にぶち当たることとなってしまったようだ。

ソサはクロアチア出身のDF。世代別の代表チームはクロアチアでプレーしていたが、7日にドイツの国籍を取得。これにより、ドイツ代表が選択できるようになった。
そのソサは、7日に行われたアウグスブルク戦後に「僕はオリバー・ビアホフと連絡を取った」とコメント。ドイツ代表入りを希望することを明かしていた。

ソサには、予てからドイツサッカー連盟(DFB)が働きかけを行っていることは知られており、クロアチア国籍のソサとしては国籍取得が重要だった。

一方で、クロアチアサッカー連盟(HNS)はソサを招集せず。U-21クロアチア代表には招集されていたが、A代表のズラトコ・ダリッチ監督はソサを招集していなかった。
ソサはロシア・ワールドカップ(W杯)の予備登録メンバーにはなったものの、本大会では選ばれず。しかし、その後も招集歴はないため、ドイツ代表を選択することは可能。DFB側の働きかけもあり、本人もドイツ代表選択を望むこととなった。

しかし、ドイツ『キッカー』によれば、ソサは乗り越えることができない壁にぶち当たったとのこと。FIFAが2020年9月から適用している規則により、クロアチア代表以外を選択できないという状況になってしまったのだ。

ソサが抵触したのはFIFA規約の第9条。その規約の中に、」変更したい代表チームの国籍を持っていない場合、いかなるカテゴリーであっても、最後に出場した公式戦が21歳未満であれば変更が可能」というものがある。

しかし、ソサはU-21クロアチア代表として最後にプレーしたのは2020年11月12日のU-21欧州選手権予選のU-21スコットランド代表戦。当時、22歳9カ月22日での出場を果たしており、この規約に抵触。つまり、ドイツ代表を選択することは不可能ということになってしまうのだ。

もちろん、DFB側がこの辺りのことを全く把握していなかっとは思えず、何らかの算段がある可能性はある。ソサの母はベルリン出身、祖父もベルリンで建設業を営んでいたこともある。

左サイドバックとしてシュツットガルトで主軸を担っているソサ。中盤の左サイドでもプレーし、今季はブンデスリーガで24試合に出場し10アシストを記録。ドイツ代表としても欲しい存在だろうが、果たしてどのような結末を迎えるだろうか。
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