【ELプレビュー】エメリがクラブ史上初の快挙もたらすか、ガナーズの逆転突破か《アーセナルvsビジャレアル》
2021.05.06 18:30 Thu
ヨーロッパリーグ(EL)準決勝2ndレグ、アーセナルvsビジャレアルが、日本時間6日28:00にアーセナル・スタジアムでキックオフされる。クラブ史上初の快挙を目指すイエローサブマリンと、逆転での2シーズンぶりの決勝進出を狙うガナーズによる、運命のセミファイナル第2ラウンド。1週間前にエスタディオ・デ・セラミカで開催された1stレグは互いに退場者を1人ずつ出す荒れ模様の展開の中、ホームのビジャレアルが2-1のスコアで先勝。自分たちの流れだった前半にMFトリゲロス、DFアルビオルのゴールでゴールを重ねた上、後半序盤には数的優位まで手にする最高の試合運びを見せた。だが、10人のアーセナルも底力を見せてFWペペのPKで貴重なアウェイゴールを1つ奪い、ホームでの逆転突破に望みを繋げた。
前線を中心とする一部主力の不在の影響もあって1stレグでは攻撃面で迫力を出せなかったものの、敵地から最低限の結果を持ち帰ったアーセナル。この敗戦によって公式戦3戦未勝利となったが、直近のプレミアリーグではニューカッスルを相手に多数の主力を温存した中で攻守に安定したパフォーマンスを披露し2-0の快勝。公式戦4試合ぶりの白星を手にして今回の大一番に弾みを付けている。
一方、10人の相手にアウェイゴールを奪われたものの、古巣初対戦で相手のストロングをうまく消す効率の良い戦いで先勝に成功したエメリ率いるビジャレアル。し烈なEL出場権争いが続く中、先週末のラ・リーガではヘタフェ相手に一部主力を温存した中、18歳FWジェレミー・ピノの試合終盤のゴールを守り抜いてウノセロの勝利。公式戦2連勝という最高な形で敵地での一戦に臨むことになった。
なお、両者の勝ち抜けの条件はビジャレアルが引き分け以上で文句なし。また、アウェイゴール2つ以上を奪っての1点差負けでも突破が決まる。対してアーセナルは1-0の勝利か、2点差での勝利が逆転突破の条件となる。
自身EL4度目の優勝を狙うエメリ監督が古巣撃破でスペイン勢唯一の希望となるか、アルテタ監督が逆転突破に導き、マンチェスター・シティ、チェルシー、マンチェスター・ユナイテッド(EL決勝進出が決定的)に続き2018-19シーズン以来となるイングランド勢独占のヨーロッパカップ決勝を実現するか…。
【4-2-3-1】
▽アーセナル予想スタメン
GK:レノ
DF:チャンバース、ホールディング、パブロ・マリ、ジャカ
MF:トーマス、エルネニー
MF:サカ、スミス・ロウ、ペペ
FW:オーバメヤン
負傷者:DFダビド・ルイス、ティアニー、FWラカゼット
出場停止者:MFセバージョス
1stレグで退場のセバージョスが欠場する。負傷者に関してはダビド・ルイス、ティアニー、ラカゼットが軽傷を抱えているが、招集メンバーに入れる見込みだ。
スタメンに関しては1stレグから出場停止のセバージョス、ウーデゴールに代えてエルネニー、オーバメヤンの起用が見込まれる。初戦ではスミス・ロウを最前線で起用したが、オーバメヤンを1トップに置きスミス・ロウ(ウーデゴール)がトップ下を務めるはずだ。また、ティアニーがスタートから起用可能な場合、ジャカをエルネニーに代えてトーマスの相棒に配する形となる。
◆ビジャレアル◆
【4-4-2】
▽ビジャレアル予想スタメン
GK:ルジ
DF:ガスパール、アルビオル、パウ・トーレス、ペドラサ
MF:チュクウェゼ、パレホ、コクラン、トリゲロス
FW:ジェラール・モレノ、アルカセル
負傷者:DFフォイス、MFイボーラ
出場停止者:MFキャプー
1stレグで退場したキャプーが欠場する。負傷者に関しては1stレグで負傷交代したフォイスがイボーラと共に招集メンバー外となっている。
スタメンに関してはフォイス、キャプーの代役にガスパール、コクランを起用する以外、1stレグと同じメンバーで臨む可能性が高い。より守備的に戦う場合はジェラール・モレノを最前線に置き、モイ・ゴメスやサイドバックでもプレー可能な選手を左サイドに配置する形も想定される。
★注目選手
◆アーセナル:FWピエール=エメリク・オーバメヤン
アーセナルの注目プレーヤーはキャプテンのオーバメヤン。直近2シーズンは公式戦平均30ゴールと、クラブレジェンドであるティエリ・アンリに匹敵する点取り屋として存在感を放ったガボン代表FWだが、クラブとの大型契約延長にサインして以降はピッチ上におけるパフォーマンスの急速な低下に加え、幾つかの規律違反によって批判を浴びるなど、一転して厳しいシーズンを過ごしている。
自身の不振、リーダーシップの欠如も影響してプレミアリーグにおいて9位に甘んじているアーセナルは、リーグ戦でのヨーロッパコンティション出場権獲得が絶望的となっており、来シーズンにヨーロッパの舞台でプレーするためには今大会の優勝が必須。そういった崖っぷちの状況で悩めるエースには汚名返上の好機が訪れている。マラリア感染によるコンディションの問題で直近数試合を欠場した中、直近のニューカッスル戦ではファインゴールを含む1ゴール1アシストの活躍で勝利の立役者となっており、今回の一戦では前指揮官を前にエースの仕事を果たし、チームをファイナルの舞台に導きたい。
◆ビジャレアル:DFパウ・トーレス
ビジャレアルの注目プレーヤーは若きディフェンスリーダー。昨季、マラガからのレンタルバックでトップチームに定着した24歳は今季に入って更なるスケールアップを遂げた。191cmの恵まれた体躯を生かした対人守備の強さに加え、快足を生かした広範囲のカバーリングと守備者としてのプレーの質は秀逸。さらに、確かな戦術眼、左足の技術を武器に長短織り交ぜた正確なパスを配球するビルドアップでも存在感を発揮している。
レアル・マドリー、ユベントス、マンチェスター・ユナイテッドなど、国内外のビッグクラブからの注目を集める逸材は今夏のタイミングでの移籍が有力視されており、カンテラから在籍するクラブに恩返しできるのも今シーズンが最後のチャンスと言える。
1stレグでは百戦錬磨の相棒アルビオルに助けられる場面も少なくなかったが、より相手の攻勢に晒されることが予想される敵地での一戦では若きディフェンスリーダーとしてチームを逃げ切りに導く仕事が求められるところだ。
一方、10人の相手にアウェイゴールを奪われたものの、古巣初対戦で相手のストロングをうまく消す効率の良い戦いで先勝に成功したエメリ率いるビジャレアル。し烈なEL出場権争いが続く中、先週末のラ・リーガではヘタフェ相手に一部主力を温存した中、18歳FWジェレミー・ピノの試合終盤のゴールを守り抜いてウノセロの勝利。公式戦2連勝という最高な形で敵地での一戦に臨むことになった。
なお、両者の勝ち抜けの条件はビジャレアルが引き分け以上で文句なし。また、アウェイゴール2つ以上を奪っての1点差負けでも突破が決まる。対してアーセナルは1-0の勝利か、2点差での勝利が逆転突破の条件となる。
自身EL4度目の優勝を狙うエメリ監督が古巣撃破でスペイン勢唯一の希望となるか、アルテタ監督が逆転突破に導き、マンチェスター・シティ、チェルシー、マンチェスター・ユナイテッド(EL決勝進出が決定的)に続き2018-19シーズン以来となるイングランド勢独占のヨーロッパカップ決勝を実現するか…。
◆アーセナル◆
【4-2-3-1】
▽アーセナル予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:レノ
DF:チャンバース、ホールディング、パブロ・マリ、ジャカ
MF:トーマス、エルネニー
MF:サカ、スミス・ロウ、ペペ
FW:オーバメヤン
負傷者:DFダビド・ルイス、ティアニー、FWラカゼット
出場停止者:MFセバージョス
1stレグで退場のセバージョスが欠場する。負傷者に関してはダビド・ルイス、ティアニー、ラカゼットが軽傷を抱えているが、招集メンバーに入れる見込みだ。
スタメンに関しては1stレグから出場停止のセバージョス、ウーデゴールに代えてエルネニー、オーバメヤンの起用が見込まれる。初戦ではスミス・ロウを最前線で起用したが、オーバメヤンを1トップに置きスミス・ロウ(ウーデゴール)がトップ下を務めるはずだ。また、ティアニーがスタートから起用可能な場合、ジャカをエルネニーに代えてトーマスの相棒に配する形となる。
◆ビジャレアル◆
【4-4-2】
▽ビジャレアル予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:ルジ
DF:ガスパール、アルビオル、パウ・トーレス、ペドラサ
MF:チュクウェゼ、パレホ、コクラン、トリゲロス
FW:ジェラール・モレノ、アルカセル
負傷者:DFフォイス、MFイボーラ
出場停止者:MFキャプー
1stレグで退場したキャプーが欠場する。負傷者に関しては1stレグで負傷交代したフォイスがイボーラと共に招集メンバー外となっている。
スタメンに関してはフォイス、キャプーの代役にガスパール、コクランを起用する以外、1stレグと同じメンバーで臨む可能性が高い。より守備的に戦う場合はジェラール・モレノを最前線に置き、モイ・ゴメスやサイドバックでもプレー可能な選手を左サイドに配置する形も想定される。
★注目選手
◆アーセナル:FWピエール=エメリク・オーバメヤン
Getty Images
アーセナルの注目プレーヤーはキャプテンのオーバメヤン。直近2シーズンは公式戦平均30ゴールと、クラブレジェンドであるティエリ・アンリに匹敵する点取り屋として存在感を放ったガボン代表FWだが、クラブとの大型契約延長にサインして以降はピッチ上におけるパフォーマンスの急速な低下に加え、幾つかの規律違反によって批判を浴びるなど、一転して厳しいシーズンを過ごしている。
自身の不振、リーダーシップの欠如も影響してプレミアリーグにおいて9位に甘んじているアーセナルは、リーグ戦でのヨーロッパコンティション出場権獲得が絶望的となっており、来シーズンにヨーロッパの舞台でプレーするためには今大会の優勝が必須。そういった崖っぷちの状況で悩めるエースには汚名返上の好機が訪れている。マラリア感染によるコンディションの問題で直近数試合を欠場した中、直近のニューカッスル戦ではファインゴールを含む1ゴール1アシストの活躍で勝利の立役者となっており、今回の一戦では前指揮官を前にエースの仕事を果たし、チームをファイナルの舞台に導きたい。
◆ビジャレアル:DFパウ・トーレス
Getty Images
ビジャレアルの注目プレーヤーは若きディフェンスリーダー。昨季、マラガからのレンタルバックでトップチームに定着した24歳は今季に入って更なるスケールアップを遂げた。191cmの恵まれた体躯を生かした対人守備の強さに加え、快足を生かした広範囲のカバーリングと守備者としてのプレーの質は秀逸。さらに、確かな戦術眼、左足の技術を武器に長短織り交ぜた正確なパスを配球するビルドアップでも存在感を発揮している。
レアル・マドリー、ユベントス、マンチェスター・ユナイテッドなど、国内外のビッグクラブからの注目を集める逸材は今夏のタイミングでの移籍が有力視されており、カンテラから在籍するクラブに恩返しできるのも今シーズンが最後のチャンスと言える。
1stレグでは百戦錬磨の相棒アルビオルに助けられる場面も少なくなかったが、より相手の攻勢に晒されることが予想される敵地での一戦では若きディフェンスリーダーとしてチームを逃げ切りに導く仕事が求められるところだ。
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