シティ戦退場のディ・マリア、フェルナンジーニョに侮辱発言か

2021.05.05 16:54 Wed
Getty Images
チャンピオンズリーグ(CL)のマンチェスター・シティ戦で退場処分となったパリ・サンジェルマン(PSG)のアルゼンチン代表MFアンヘル・ディ・マリアに侮辱発言をした疑いがあるようだ。フランス『RMC Sport』が伝えている。
PR
4日に行われたCL準決勝のシティvsPSGの2ndレグ。アウェイでの1stレグで1-2の逆転勝利を収めたシティが、この日はFWリヤド・マフレズのゴールで開始11分に先制。大きく優位に立つと、63分には再びマフレズがネットを揺らして、合計スコア4-1で初の決勝進出を果たした。
2年連続の決勝進出は叶わなかったPSGだが、残念だったのは結果だけではない。試合では69分にディ・マリアがシティMFフェルナンジーニョとの小競り合いの中で相手を踏みつけるという愚行を働き、一発退場となっていた。

さらに『RMC Sport』によると、ディ・マリアはその際、フェルナンジーニョに対して「お前は雌犬から生まれた子供だ」という意味の侮辱発言をしていたことが分かっており、今後の調査次第ではアルゼンチン代表MFに重い罰が与えられることになるかもしれない。

一方で、ディ・マリアを退場に追いやったオランダ人主審のビョルン・カイペルス氏についても疑惑が浮上している。味方の一発退場にPSGの選手らが猛抗議する中、同氏はMFレアンドロ・パレデスに向かって不適切発言をしたことが、MFアンデル・エレーラやMFマルコ・ヴェッラッティの証言で明らかに。
こちらについてもUEFAによる調査が見込まれるが、ディ・マリアの件を含めて、果たしてどのような収束を迎えるのだろうか。

PR
関連ニュース

「11vs11ならどうなっていたか」DOGSO退場で一変…ホームで逆転負け敗退のバルセロナ・チャビ監督「10人に減った後にこうした結果が生まれることは残念」

バルセロナのチャビ・エルナンデス監督が、パリ・サンジェルマン(PSG)戦を振り返った。『UEFA.com』が伝えた。 16日、チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2ndレグでバルセロナはホームにPSGを迎えた。 アウェイでの1stレグで2-3と勝利していたバルセロナ。引き分け以上の結果であれば、ベスト4に進出できる状況だった。 すると試合は、12分にハフィーニャが先制ゴールを記録。2戦合計で2点リードを手にしたが、DFロナルド・アラウホが29分にDOGSOで一発退場し数的不利となる。 すると40分にウスマーヌ・デンベレにゴールを決められると、54分にはヴィティーニャにゴールを許し同点に。61分にはPKを与えてしまい、キリアン・ムバッペに決められ逆転を許すと、終盤にもムバッペにダメ押しゴールを決められ勝負あり。2戦合計4-6で逆転負けを喫し、ベスト8で敗退となった。 試合後、チャビ監督はスペイン『モビスター』のインタビューに応じ、アラウホの退場が試合を大きく変えてしまったと振り返り、選手交代の選択に迷ったことを明かした。 「11vs11だった時、我々はよく組織されていた。ただ、試合は完全に変わってしまった」 「ロナルドが退場になった時、我々はどのような変更を加えるべきか、確信が持てなかった。ペドリは筋肉系の負傷から復帰していたが、我々は彼がもたらすボールのポゼッションコントロールと、ボールの扱いを望んでいたし、ハフィーニャの走力も欲しかった」 「悲しいことにイニゴが出場するために、我々はラミン(・ヤマル)を下げることにした。10人に減った後にこうした結果が生まれることは残念だ」 結果的に、数的不利になったことが影響したが、ゴールを決めるチャンスはあったとのこと。ただ、1人少ない中で追いつくことは難しかったとした。 「ギュンドアンがポストに当てたが、2-2にするチャンスはあったし、ロベルト(・レヴァンドフスキ)がシュートを決めて2-0にするチャンスもあった」 「大きなチャンスだが、10人で試合を追いかけているときは、いつでもそうなる。11vs11のままならどうなっていたのかを見たかった」 結果としてベスト8で敗退。自身は今シーズン限りでの退任を発表しており、バルセロナで最後のCLの戦いとなってしまった。それでも、来シーズンは再び結果を残すために戻ってくるだろうとチームにエールを送った。 「今回のチャンピオンズリーグでは、我々は威厳を保てたと思うし、バルセロナは次はさらに良くなるために戻ってくるだろう」 <span class="paragraph-title">【動画】退場が転機に…バルセロナがホームでPSGに逆転負け</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="8_5S8uBq8fI";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.17 08:40 Wed

「負けるに値しないと確信」1stレグで敗戦も逆転突破に自信があったPSGのルイス・エンリケ監督、古巣下してのベスト4に「その感情は買うことはできない」

パリ・サンジェルマン(PSG)のルイス・エンリケ監督が、バルセロナ戦の勝利を振り返った。『UEFA.com』が伝えた。 16日、チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2ndレグでPSGはアウェイでバルセロナと対戦した。 ホームでの1stレグで2-3と敗れていたPSG。逆転突破には最低でも勝利が必要であり、2点差以上での勝利でそのまま突破が決まる状況だった。 しかし、12分にハフィーニャにゴールを許し失点。2戦合計で2点ビハインドと苦しい状況に立たされるが、バルセロナのDFロナウド・アラウホが29分で退場。数的有利になる。 すると40分にウスマーヌ・デンベレのゴールが決まり2戦合計1点差となると、54分にヴィティーニャのゴールが決まり同点に。61分にはPKを獲得し、キリアン・ムバッペが決めて逆転すると、89分にもムバッペがダメ押し。2戦合計4-6で見事に逆転でベスト4進出を果たした。 試合後、フランス『Canal+』のインタビューに応じがルイス・エンリケ監督は、逆転勝利を喜んだ。 「とても誇りに思っている。今日ここで我々がやりたいことを示した。失点はしたが、精神的には無傷だった。我々は攻撃を続け、プレーし続けた」 「我々はバルセロナよりも良くなるために全力を尽くした。私の選手たちは、たくさんの個性、たくさんの熱意、たくさんの意欲を示してくれた。この勝利はファン、特に今夜ここにきてくれたファンのおかげだ」 「私にとって、とても意味のある元チームと対戦することはとても難しかった。プロとして自分の仕事をしなければならないし、選手たちを助けるためにできる限りのことをしたいと思った。これで、我々は準決勝だ」 大きなサポートを受けての逆転劇。ルイス・エンリケ監督にとっては古巣との対戦ともなったが、難しさもありながら、しっかりと選手たちが1stレグの経験を生かしたとした。 「バルセロナとの対戦はとても難しいものだった。私にとって感傷的であり、感情的な意味でもだ。そしてフットボール面でも、これ以上何度も対戦する必要はないと思っている。ただ、乗り越えられたことには満足だ」 「我々はプレッシングでも素晴らしかった。バルコラ、キリアン、ウスマーヌは素晴らしかったし、彼らは我々が臨むところでプレーさせてくれた」 「1stレグを徹底的に分析し、我々が負けるに値しないとさらに確信した。今日は1点ビハインドになったが、選手たちは自信を失わず、正しいことをやり続けてくれた」 敵地で歓喜の渦に包まれたPSG。また一歩、悲願のCL制覇に近づいた勝ち上がりについて、ルイス・エンリケ監督が改めて語った。 「選手や監督であるとき、最高の気分は、自分の仕事が人々を幸せにしているのを見ることだ。それ以上のものはない。そして、その感情は買うことはできない」 「クラブにとって特別なものを手に入れた気分は最高だ。今は決勝に向けて上手く対処し、決勝に進めるように努力する必要がある」 <span class="paragraph-title">【動画】底力を見せたPSGが逆転でバルセロナを撃破!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="8_5S8uBq8fI";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.17 08:20 Wed

レーティング:バルセロナ 1-4(AGG:4-6) パリ・サンジェルマン【CL】

チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2ndレグ、バルセロナvsパリ・サンジェルマン(PSG)が、16日にエスタディ・オリンピック・リュイス・コンパニスで行われ、アウェイのPSGが1-4で勝利。この結果、2戦合計4-6としたPSGの準決勝進出が決まった。超WSの選手採点結果と寸評は以下の通り。 ▽バルセロナ採点 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240417_0_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK 1 テア・シュテーゲン 5.5 4失点を喫したが、いずれもGKとしては厳しい形だった。終盤に意地のファインセーブも見せたが及ばず… DF 23 クンデ 6.0 チームは大量失点で敗れたが、個人としては素晴らしいパフォーマンスを見せた。アラウホ退場後は気迫のプレーでチームを牽引 4 アラウホ 4.0 自身のミスパスの流れから招いたピンチでバルコラを倒してしまい痛恨の一発退場。ギリギリでの対応ではあったが、2点リードの状況を考えればリスキーなチャレンジだった 33 パウ・クバルシ 6.0 クンデ同様に個人としては安定したパフォーマンスを見せたが、悔しい試合に 2 カンセロ 4.5 守勢の展開の中で守備面の粗が出る展開に。そして、軽率なチャレンジで痛恨のPK献上… (→フェリックス -) MF 8 ペドリ 5.5 退場までは危なげなくプレーできたが、負傷明けでのタフな展開で徐々にトーンダウン (→フェラン・トーレス 5.5) 球際の勝負や切り替えの部分で気迫を示したが、決定的な仕事はできなかった 22 ギュンドアン 5.5 中盤で献身的にプレーしながら後半は際どいシーンにも絡んだ 21 F・デ・ヨング 5.0 コンディション面でまだまだ本調子ではなく、数的不利の難しい状況で効果的なプレーができなかった (→フェルミン・ロペス -) FW 27 ラミン・ヤマル 6.5 圧巻の単騎突破からハフィーニャの先制点を演出。しかし、アラウホ退場の煽りを受けて前半30分過ぎの交代に… (→イニゴ・マルティネス 5.5) 軽率な形で前半にカードをもらったが、後半は大崩れせず 9 レヴァンドフスキ 5.0 前後半に3度の決定機があったが、やや強引なプレー判断でチャンスを潰した。ただ、攻守に最低限の仕事はこなした 11 ハフィーニャ 6.5 2試合連続ゴール。それ以上に両サイドハーフに最後は左サイドバックまでこなしながら、攻守両面で素晴らしいファイトを見せた 監督 チャビ 4.5 チームが数的不利で厳しい状況の中、メンタルをコントロールできずにレッドカードで退席処分。アラウホ退場が流れを大きく変えたが、チームを鼓舞する形ではなく職場放棄にも見える無責任な振る舞いだった ▽パリ・サンジェルマン採点 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240417_0_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK 99 ドンナルンマ 5.5 失点はノーチャンス。レヴァンドフスキの強烈なシュートを阻むなど1stレグの厳しい内容を払しょくした DF 2 ハキミ 6.0 1失点目では絞り切れなかったが、数的優位を得た後は1アシストを含め攻撃面で良いアクセントを付けた 5 マルキーニョス 6.0 数的優位の状況でリスク管理を徹底。レヴァンドフスキら相手のアタッカー陣を読みを利かせた対応で封じた 21 リュカ 5.5 後半終盤に軽率なボールロストでピンチを招く。それ以外は無難にまとめた 25 ヌーノ・メンデス 5.5 ヤマルに完璧に翻弄されて失点に関与。ただ、相手の退場を誘発するクリアや攻撃面ではうまく味方を活かした MF 33 ザイール=エメリ 5.5 中盤で黒子役を完遂。攻撃面でもう少し良さを出したかったが、球際ではしっかりと戦えていた (→ウガルテ -) 17 ヴィティーニャ 7.0 見事なミドルシュートで2試合連続ゴール。全体のバランスを意識しながらアタッキングサードで効果的なプレーを見せた 8 ファビアン・ルイス 5.5 前目で攻撃に絡む意識は見せたが、その精度や判断がいまひとつだった (→アセンシオ 5.5) 4点目の場面に絡んだが、仕留め切れなかった印象。ボール保持の部分で逃げ切りに貢献 FW 10 デンベレ 7.0 2試合連続恩返しゴールにPK奪取。試合を通して古巣の脅威となり続けた (→コロ・ムアニ -) 7 ムバッペ 6.5 来季からの“ライバル”相手に2ゴール。流れの中では抑え込まれた印象も、見事な決定力を発揮した 29 バルコラ 6.5 アラウホの退場誘発に1点目をアシスト。本職の左ウイングで攻撃の起点を担った (→イ・ガンイン 5.5) 見せ場はほぼなかったが、チームプレーヤーとして最低限の仕事をこなす 監督 ルイス・エンリケ 6.0 相手の自滅に助けられた印象もあるが、敵地で逆転勝利に導いてベスト4進出 ★超WS選定マン・オブ・ザ・マッチ! デンベレ(パリ・サンジェルマン) 大ブーイングで迎えられた古巣相手のアウェイゲームで強靭なメンタルを発揮。反撃の狼煙を挙げる貴重なゴールに2戦合計で決勝点となるPK奪取。前線で効果的なポジションを取りながら鋭い仕掛けやラストパスで攻撃を司った。 バルセロナ 1-4(AGG:4-6) パリ・サンジェルマン 【バルセロナ】 ハフィーニャ(前12) 【PSG】 デンベレ(前40) ヴィティーニャ(後9) ムバッペ(後16)【PK】 ムバッペ(後44) 2024.04.17 06:11 Wed

敵地で逆転のPSGがドルトムントと準決勝で再戦へ! バルセロナはハフィーニャ連発もアラウホ退場響く【CL】

チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2ndレグ、バルセロナvsパリ・サンジェルマン(PSG)が16日にエスタディ・オリンピック・リュイス・コンパニスで行われ、アウェイのPSGが1-4で勝利。この結果、2戦合計4-6としたPSGの準決勝進出が決まった。 先週にパルク・デ・プランスで行われた1stレグはアウェイのバルセロナが3-2で先勝。元同僚指揮官同士の初対決は互いに効果的な交代策で流れを引き寄せ合った中、最終的にチャビ監督が制した。 敵地で先勝に成功したバルセロナは、先週末のカディス戦で多くの主力に完全休養を与えた中、フェリックスのゴラッソを守り切ってウノセロ勝利。今回の大一番、週末に控えるエル・クラシコに弾みを付けた。チャビ監督はこの一戦に向けて1stレグから先発1人を変更。サスペンションのセルジ・ロベルトに代えてペドリを起用した。 一方、ホームで敗戦を喫したPSGは、UEFAコンペティション参戦組の試合が24日に延期されるリーグ側の配慮によって、1stレグの後は主力のコンディション調整、逆転突破に向けたトレーニングに集中。注目の先発メンバーは1stレグから3人を変更。ベラウドとイ・ガンイン、アセンシオに代えてサスペンション明けのハキミ、ザイール=エメリ、バルコラを起用した。 逆転突破へゴールが必要なPSGが立ち上がりから攻勢を仕掛けていく。バルセロナを押し込むことに成功すると、バルコラとデンベレの両翼に加えて、積極的に高い位置を取ったファビアン・ルイスがボックス内で仕掛けを見せつつ、アンカーのヴィティーニャも後方支援からミドルレンジのシュートを虎視眈々と狙う。 一方、後ろ重心の入りとなったバルセロナは前回対戦同様に少ないチャンスをものの見事に先制点へ結びつける。 12分、相手陣内右サイドでアラウホから対角パスを受けたラミン・ヤマルが対面のヌーノ・メンデスに一対一の勝負を挑むと、カットインを警戒した相手を鋭い縦への突破で抜き去ってボックス右ゴールライン際までえぐって左足アウトを使ったクロスを供給。これを大外からニアに絞ってきたハフィーニャがDFに先んじて左足で合わせた。 16歳ヤマルの圧巻の単騎突破から生まれたハフィーニャの2試合連続ゴールによって2点のアドバンテージを得たバルセロナは、ここから一気にリズムを掴む。20分には左サイドをコンビネーションで崩し、ハフィーニャのクロスのこぼれに反応したレヴァンドフスキがボックス中央で腰の捻りを利かせたシュートで2点目にも迫った。 何とか2失点目を回避したPSGは前半半ばを過ぎて反撃を開始。28分には左のスペースに抜け出したバルコラからの折り返しに反応したムバッペ、直後の左CKの二次攻撃から再びムバッペとエースが続けて枠内シュートを記録するが、これはGKテア・シュテーゲンの好守とDFクンデのゴールカバーに阻まれる。 だが、直後の29分にはアラウホのミスパスをメンデスがクリアしたボールに反応したバルコラが快足を飛ばしてボックス付近に持ち込むと、遅れての対応となったアラウホが堪らず斜め後ろからのチャージで倒してしまう。すると、主審は決定機阻止との判定でレッドカードを掲示した。 2点のリードはあるものの、数的不利を背負ったホームチームはヤマルを下げてイニゴ・マルティネスをセンターバックに投入。ペドリをサイドに出して[4-4-1]の布陣に変更した。 相手が守り慣れる前に押し切りたいアウェイチームは一気に攻勢を強めると、40分には中央でタメを作ったヴィティーニャのショートスルーパスに抜け出したバルコラがボックス左からGKとディフェンスラインの間を狙った絶妙な左足のクロスを供給。これを大外に走り込んだデンベレが右足ダイレクトで蹴り込み、古巣相手の2試合連続恩返しゴールとした。 これで完全に試合の行方がわからなくなると、勢いづくアウェイチームが畳みかける。前半終了間際にはメンデスの左クロスに再びファーで反応したデンベレがダイレクトシュートを狙ったが、これはわずかに枠の左に外れた。 2戦合計スコアではバルセロナが1点リードで折り返した試合は後半も数的優位のPSGが押し込む展開が続く。52分にはデンベレ、ムバッペとボックス付近で繋いでゴール左に走り込んだファビアン・ルイスに決定機も、左足でファーポストを狙ったシュートは枠を捉え切れない。 後半のファーストチャンスを逃したパリの巨人だったが、直後にセカンドチャンスをモノにする。54分、右CKのショートコーナーからハキミのパスをペナルティアーク右で受けたフリーのヴィティーニャが右足を一閃。低い弾道のシュートがゴール左下隅の完璧なコースに突き刺さった。 これで2戦合計4-4のイーブンに戻った試合はよりオープンな展開に。勝ち抜けヘゴールが必要となったバルセロナは、失点直後の56分にペドリ、レヴァンドフスキの左サイドでの崩しからボックス中央でパスを受けたギュンドアンが鋭い右足シュートを放つが、これは惜しくも左ポストを掠めた。 追いついたことによる一瞬の隙から冷や汗をかいたルイス・エンリケのチームだったが、直後に三度ゴールをこじ開ける。59分、ボックス右でルーズボールに反応したデンベレに対してカンセロの軽率なスライディングタックルがアフターの形で入ると、このプレーでPKが与えられる。これをキッカーのムバッペが冷静に左隅に蹴り込み、61分のゴールとした。 この痛恨の失点によって厳しくなったホームチームは失点直後にペドリを下げてフェラン・トーレスを投入。リスクを冒して前に出ていくと、73分にはハフィーニャの仕掛けからペナルティアーク付近でパスを受けたレヴァンドフスキが強烈な左足シュートを枠に飛ばす。だが、これはGKドンナルンマの好守に阻まれた。 その後、PSGが殊勲のバルコラやインサイドハーフ2枚を下げてイ・ガンインやウガルテの投入で試合をクローズに入る。これに対してバルセロナは最後の交代機会を使ってカンセロ、フレンキー・デ・ヨングを下げてフェリックス、フェルミン・ロペスの投入で勝負に出る。 88分にはリュカの不用意なボールロストからカウンターを仕掛けたバルセロナに決定機が訪れたが、レヴァンドフスキが強引に放ったシュートはDFマルキーニョスの身体を張ったブロックに阻まれる。 すると、この直後の89分にはバルセロナのCKを撥ね返したロングカウンターからPSGが波状攻撃を仕掛けると、ムバッペとアセンシオの連続シュートはGKテア・シュテーゲンの圧巻の連続セーブに阻まれたが、クンデのクリアボールが味方に当たってこぼれたところに反応したムバッペが冷静に左足シュートを突き刺し、トドメの4点目を奪った。 そして、試合はこのままタイムアップを迎え、敵地で4ゴールを挙げて勝利したPSGが逆転でベスト4進出を決めた。なお、準決勝では同じくスペイン勢のアトレティコ・マドリーを破ったドルトムントとグループステージ以来の再戦を戦う。 2024.04.17 06:06 Wed

1stレグ欠場のハキミが逆転でのベスト4入りへ 「話し合いでモチベーションを高めた」

パリ・サンジェルマン(PSG)のモロッコ代表DFアクラフ・ハキミがやる気に満ちている。クラブ公式サイトが伝えた。 先週のチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝1stレグではバルセロナをホームに迎えたものの、2-3と打ち負けてしまったPSG。この試合を累積警告による出場停止で欠場したハキミは2ndレグでより一層の活躍が期待される。 そんなハキミはルイス・エンリケ監督と共に試合前会見に出席し、外から眺めた1stレグ後の振る舞いについてコメント。打ちのめされたチームの力になるべく行動したようで、逆転に向けた準備は整っている。 「1stレグ後に僕が最初に思ったのはチームを後押しし、リターンレグに向けた準備ができるよう手助けしたいということだった。勝つことはできなかったが、良い試合をしたと思う」 「互いに話し合い、互いにモチベーションを高めた。僕らはハードワークしたし、団結を維持した。明日は持てる力を全て出し切り、勝利を目指すときだ」 「僕らは強い意欲を持ってここ(バルセロナ)に来ている。逆転してパリに勝利を持ち帰りたい。非常にモチベーションが高いし、明日の試合を本当に楽しみにしている。ファンのためにもホームに勝利を持ち帰りたい」 また、ハキミは1点ビハインドを覆すためのゲームプランにも言及。いつも通り戦った上で、チーム力を見せることが大事という考えだ。 「僕らのアプローチはシーズン開幕から変わっていないと思う。我慢しながらボールを保持し、チャンスを作り出すということだ。そうやって明日は勝利を掴みたい」 「僕らの強みはチームスピリットだ。みんなで攻撃して一緒に守れば、僕らはもっと強くなる」 2024.04.16 18:38 Tue
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly