バルセロナが首位浮上の大チャンス逃す…カンプ・ノウで対グラナダ初黒星…《ラ・リーガ》

2021.04.30 03:56 Fri
Getty Images
ラ・リーガ第33節、バルセロナvsグラナダが29日にカンプ・ノウで行われ、アウェイのグラナダが1-2で勝利した。

前節、難敵ビジャレアルを退けて2連勝中の3位バルセロナ(勝ち点71)は同節で首位のアトレティコ・マドリーが敗れたことで、勝ち点差が2ポイントに縮まった。そして、勝利で首位奪還となる第33節延期分では8位グラナダ(勝ち点42)をホームで迎え撃った。

週末にバレンシアとのアウェイゲームを控える中でクーマン監督はビジャレアル戦から先発3人を変更。ラングレ、デスト、ペドリに代えてユムティティ、セルジ・ロベルト、イライクスを代役に起用した。
後ろに重心を置いた[5-4-1]の布陣で臨んだアウェイチームに対して、立ち上がりからボールを握って押し込むバルセロナは、中央を締める相手の守備を揺さぶるためにピッチの幅を使った攻めでチャンスを窺う。

インテリオールや2トップがサイドに流れて両ウイングバックと数的優位を作り出す形の攻めで良い形を作り始めた中、19分には中央で浮いたグリーズマンが鋭いミドルシュートで最初の枠内シュートを放つ。すると、直後の23分にはブスケッツ、メッシと相手陣内左サイドで繋ぎ中央のグリーズマンの足元にパスが通り、鮮やかなルーレットでDFを外したフランス代表FWがボックス左に走り込むメッシへ丁寧なリターンパス。ここでメッシは冷静にゴール右下隅へ左足のシュートを流し込んだ。

エースのゴールによって幸先よく先制に成功したホームチームは以降もリズムよく試合を進めていく。失点後も相手が大きく戦い方を変えなかったため、多くの決定機を作りだすまでには至らなかったが、36分にブスケッツの絶妙な縦パスに抜け出したメッシがGKと一対一の絶好機を迎えるなど、上々の内容で試合を折り返した。
後半も立ち上がりからグリーズマン、セルジ・ロベルトとボックス内で続けて惜しいシュートシーンを作り出し、早い時間帯に追加点を奪って試合を決めに行くバルセロナ。しかし、なかなか決めきれない状況が続くと、60分過ぎにモリーナ、ゴナロンを同時投入して攻めに出始めたグラナダにワンチャンスをモノにされる。

63分、左サイドで背後を狙ったマチスに対してスアレスから斜めのスルーパスが出ると、中央のDFミンゲサが先に追いつくもボールコントロールを誤り、このボールがそのままマチスに渡る。GKテア・シュテーゲンが飛び出してシュートコースを消しにかかるも、股間を抜くシュートを流し込まれた。

失点直後に主審への暴言でクーマン監督が退席処分を科されるなど、流れが悪いホームチームは、追いついて勢いづくアウェイチームに押し返され始める。これを受けて、72分にはミンゲサとイライクスを下げてデンベレとペドリを同時投入した。

ここからリスクを冒して前に出たバルセロナだが、79分にはマチスに代わって投入されたばかりのA・マリンの左クロスをゴール前のモリーナに見事なヘディングで合わせられて痛恨の逆転ゴールを奪われてしまう。

対グラナダ相手に24連勝中のカンプ・ノウでよもや初黒星の窮地に追い込まれた中、81分にはブスケッツを下げてトリンコンを投入し、さらに前がかる。試合終盤にかけてはピケをターゲットマンとして前線に送り込んだが、相手の粘り強い守備を最後までこじ開けることはできなかった。

そして、試合はこのままタイムアップを迎え、カンプ・ノウで対グラナダ初黒星を喫したバルセロナは痛恨の逆転負けで首位浮上のチャンスを逃した。
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