【ELプレビュー】優勝候補ユナイテッドが絶対優位! 相性最悪のローマに秘策は?《マンチェスター・ユナイテッドvsローマ》
2021.04.29 18:00 Thu
ヨーロッパリーグ(EL)準決勝1stレグ、マンチェスター・ユナイテッドvsローマが、日本時間29日28:00にオールド・トラフォードでキックオフされる。優勝候補ユナイテッドが来季チャンピオンズリーグ(CL)出場に崖っぷちのローマを迎え撃つ名門対決だ。
国内リーグでは宿敵マンチェスター・シティと10ポイント差の2位に甘んじるも、来シーズンのCL出場権をほぼ確保。スールシャール体制での初タイトルとなる今大会に集中し易い状況だ。また、直近のリーズ戦では0-0のドローに終わったが、それ以前は公式戦5連勝と安定した戦いぶりが光る。
一方、グループステージを首位通過したローマは、決勝トーナメントでブラガ、シャフタールというフォンセカ監督の古巣連戦を全勝。さらに、準々決勝では格上アヤックスを相手に2戦共に劣勢を強いられながらも、2戦合計3-2で勝ち切って4強進出を果たした。
ただ、ユナイテッドと異なり、国内リーグにおいては3月以降の不安定なパフォーマンスが響き、トップ4フィニッシュはおろかEL出場圏外の7位に低迷。仮に、今回のELで優勝できないと、2013-14シーズン以来となるヨーロッパのコンペティション不参加が決定的となる、崖っぷちの状況だ。
◆マンチェスター・ユナイテッド◆
【4-2-3-1】
▽マンチェスター・ユナイテッド予想スタメン
GK:デ・ヘア
DF:ワン=ビサカ、リンデロフ、マグワイア、ショー
MF:マクトミネイ、フレッジ
MF:ラッシュフォード、ブルーノ・フェルナンデス、ポグバ
FW:カバーニ
負傷者:DFフィル・ジョーンズ、FWマルシャル
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関してはバイリーとラッシュフォードに起用の目途が立ったことで、長期離脱中のジョーンズ、マルシャルを除く全選手が起用可能だ。
スタメンに関しては直近のリーズ戦でいずれも途中出場となったポグバとカバーニをダニエル・ジェームズ、グリーンウッドに代えてスタートから起用すると見る。ただ、今週末にリバプール戦を控えていることもあり、幾つかのポジションでターンオーバーを行う可能性もあるかもしれない。
◆ローマ◆
【3-4-2-1】
▽ローマ予想スタメン
GK:パウ・ロペス
DF:イバニェス、クリスタンテ、スモーリング
MF:カルスドルプ、ビジャール、ヴェレトゥ、スピナッツォーラ
MF:ペッレグリーニ、ムヒタリアン
FW:ジェコ
負傷者:DFカラフィオーリ、MFザニオーロ、FWペドロ、エル・シャーラウィ
出場停止者:DFマンチーニ
累積警告によりマンチーニが出場停止となる。負傷者に関しては長期離脱中のザニオーロに加え、ペドロ、エル・シャーラウィのベテランアタッカー2選手が招集外となっている。
システムに関してはアタランタ戦で久々の4バックを採用したが、直近のカリアリ戦では[3-4-2-1]に戻しており、3バックの採用が見込まれる。スタメンに関しては前述のメンバーを予想も、クンブラを3バックの左、クリスタンテをビジャールに代わって中盤に置くより守備的な布陣も考えられる。
★注目選手
◆マンチェスター・ユナイテッド:FWマーカス・ラッシュフォード
ユナイテッドの注目プレーヤーはヨーロッパの戦いで違いを生む若きエース。今シーズンのプレミアリーグでも10ゴール10アシストと確かな数字を残しているラッシュフォードだが、アスリート揃いのプレミアリーグにおいてはそのスピードやドリブル突破を生かす場面はやや限定的だ。
一方で、よりストロングを生かしやすいCLとELの舞台では今季10戦7ゴール1アシストと決定的な仕事が印象的。そのため、ローマと対峙する今回の一戦でもラッシュフォードの背後への飛び出しや突破力が猛威を振るうことが予想される。ウイングバックと3バックの間にギャップが生まれやすい相手守備に対して、その積極果敢なチャレンジがゴールをこじ開ける呼び水となるはずだ。
◆ローマ:MFヘンリク・ムヒタリアン
ローマの注目プレーヤーはスモーリングと共にオールド・トラフォード帰還となるムヒタリアン。2016年夏にドルトムントから鳴り物入りで加入したユナイテッドでは1年半の短い在籍期間において思うような輝きを放てず、2018年1月にはFWサンチェスとのトレードの形でアーセナルに厄介払いとなった。そのアーセナルでも苦境が続いた中、昨シーズンにローマへ加入した32歳のアルメニア代表MFはようやくシャフタール、ドルトムント時代の輝きを取り戻した。
ローマ加入2年目となった今季は幾度か筋肉系のトラブルに見舞われるも、公式戦39試合で11ゴール11アシストと見事な数字を残している。負傷明けとなった直近数試合での活躍は限定的も、2シャドーの一角でカウンターと崩しの両局面で重要な役割を担っている。
今回の一戦ではアヤックス戦同様に押し込まれる展開の中、最前線で起点役を求められるジェコもDFマグワイア相手に劣勢が予想されており、少ないカウンターチャンスの中でムヒタリアンがいかに局面を打開し、決定的な仕事ができるかが、ローマの勝利のカギを握る。
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CLグループステージ3位敗退組として決勝トーナメントからの参戦となったユナイテッド。ラウンド16では優勝候補ミランを相手に苦戦を強いられたが、レアル・ソシエダ、グラナダというスペイン勢相手には格の違いを見せつけ、優勝候補筆頭として2年連続のベスト4進出を果たした。一方、グループステージを首位通過したローマは、決勝トーナメントでブラガ、シャフタールというフォンセカ監督の古巣連戦を全勝。さらに、準々決勝では格上アヤックスを相手に2戦共に劣勢を強いられながらも、2戦合計3-2で勝ち切って4強進出を果たした。
ただ、ユナイテッドと異なり、国内リーグにおいては3月以降の不安定なパフォーマンスが響き、トップ4フィニッシュはおろかEL出場圏外の7位に低迷。仮に、今回のELで優勝できないと、2013-14シーズン以来となるヨーロッパのコンペティション不参加が決定的となる、崖っぷちの状況だ。
なお、両者はこれまで通算6度対戦しており、ユナイテッドが4勝1敗1分けと圧倒的な戦績を残している。今回の対戦に向けてはタレントの差に加え、縦に速い仕掛け、鋭いカウンターというホームチームのストロングが、ビルドアップ時のミス、被カウンター、背後のスペースケアというアウェイチームのウィークと重なっており、場合によっては7-1の大差が付いた2007年の対戦を再現する可能性も十分にありそうだ。
◆マンチェスター・ユナイテッド◆
【4-2-3-1】
▽マンチェスター・ユナイテッド予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:デ・ヘア
DF:ワン=ビサカ、リンデロフ、マグワイア、ショー
MF:マクトミネイ、フレッジ
MF:ラッシュフォード、ブルーノ・フェルナンデス、ポグバ
FW:カバーニ
負傷者:DFフィル・ジョーンズ、FWマルシャル
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関してはバイリーとラッシュフォードに起用の目途が立ったことで、長期離脱中のジョーンズ、マルシャルを除く全選手が起用可能だ。
スタメンに関しては直近のリーズ戦でいずれも途中出場となったポグバとカバーニをダニエル・ジェームズ、グリーンウッドに代えてスタートから起用すると見る。ただ、今週末にリバプール戦を控えていることもあり、幾つかのポジションでターンオーバーを行う可能性もあるかもしれない。
◆ローマ◆
【3-4-2-1】
▽ローマ予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:パウ・ロペス
DF:イバニェス、クリスタンテ、スモーリング
MF:カルスドルプ、ビジャール、ヴェレトゥ、スピナッツォーラ
MF:ペッレグリーニ、ムヒタリアン
FW:ジェコ
負傷者:DFカラフィオーリ、MFザニオーロ、FWペドロ、エル・シャーラウィ
出場停止者:DFマンチーニ
累積警告によりマンチーニが出場停止となる。負傷者に関しては長期離脱中のザニオーロに加え、ペドロ、エル・シャーラウィのベテランアタッカー2選手が招集外となっている。
システムに関してはアタランタ戦で久々の4バックを採用したが、直近のカリアリ戦では[3-4-2-1]に戻しており、3バックの採用が見込まれる。スタメンに関しては前述のメンバーを予想も、クンブラを3バックの左、クリスタンテをビジャールに代わって中盤に置くより守備的な布陣も考えられる。
★注目選手
◆マンチェスター・ユナイテッド:FWマーカス・ラッシュフォード
Getty Images
ユナイテッドの注目プレーヤーはヨーロッパの戦いで違いを生む若きエース。今シーズンのプレミアリーグでも10ゴール10アシストと確かな数字を残しているラッシュフォードだが、アスリート揃いのプレミアリーグにおいてはそのスピードやドリブル突破を生かす場面はやや限定的だ。
一方で、よりストロングを生かしやすいCLとELの舞台では今季10戦7ゴール1アシストと決定的な仕事が印象的。そのため、ローマと対峙する今回の一戦でもラッシュフォードの背後への飛び出しや突破力が猛威を振るうことが予想される。ウイングバックと3バックの間にギャップが生まれやすい相手守備に対して、その積極果敢なチャレンジがゴールをこじ開ける呼び水となるはずだ。
◆ローマ:MFヘンリク・ムヒタリアン
Getty Images
ローマの注目プレーヤーはスモーリングと共にオールド・トラフォード帰還となるムヒタリアン。2016年夏にドルトムントから鳴り物入りで加入したユナイテッドでは1年半の短い在籍期間において思うような輝きを放てず、2018年1月にはFWサンチェスとのトレードの形でアーセナルに厄介払いとなった。そのアーセナルでも苦境が続いた中、昨シーズンにローマへ加入した32歳のアルメニア代表MFはようやくシャフタール、ドルトムント時代の輝きを取り戻した。
ローマ加入2年目となった今季は幾度か筋肉系のトラブルに見舞われるも、公式戦39試合で11ゴール11アシストと見事な数字を残している。負傷明けとなった直近数試合での活躍は限定的も、2シャドーの一角でカウンターと崩しの両局面で重要な役割を担っている。
今回の一戦ではアヤックス戦同様に押し込まれる展開の中、最前線で起点役を求められるジェコもDFマグワイア相手に劣勢が予想されており、少ないカウンターチャンスの中でムヒタリアンがいかに局面を打開し、決定的な仕事ができるかが、ローマの勝利のカギを握る。
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