手痛い黒星を喫したミラン、指揮官は「大きな違いをもたらせるクオリティ不足」を嘆く

2021.04.22 12:45 Thu
Getty Images
ミランのステファノ・ピオリ監督が、パフォーマンスに見合った結果が得られなかったことを嘆いている。イタリア『スカイ』が伝えた。
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ミランは21日に行われたセリエA第32節において、サッスオーロと対戦。2位を死守するためにも勝利が欲しい一戦では主導権を握り先制点を奪ったものの、その後は追加点を奪えない展開に。するとFWジャコモ・ラスパドーリに2ゴールを許してしまい、1-2で敗れた。
この結果、ミランはリーグ2位をキープしているものの、22日に行われる4位アタランタの結果次第では3位転落の可能性があり、手痛い黒星となった。

試合後のインタビューに応じたピオリ監督は、パフォーマンス自体は悪くなかったと強調。そのうえで、試合を決め切るクオリティ不足を嘆いた。

「何が起こったかを説明するなら、フットボールでは1つでも多くゴールを決めた方が正しいということだ。もう少し精度が高ければ、得点チャンスになるような場面はたくさんあったと思う」
「パフォーマンス自体はポジティブだった。強度とスペースの確保という点においては、私が最も満足しているパフォーマンスの一つだったと思う。しかし、このような試合で大きな違いをもたらせるクオリティには少々欠けていた。チームが息切れしているか? いや、これは長く厳しいシーズンの一部に過ぎない」

「我々はただちにページをめくり、失望を決意に変え直接対決に備える必要がある。2位の確保は直接対決を制すれば可能だ。我々はまだ、偉大なチームが持っているような明晰さを持ってはいない。それでも、1年前はヨーロッパリーグ(EL)のため戦っていたが、今はチャンピオンズリーグ(CL)のため戦っている」

また、ピオリ監督はクラブが21日に撤退を表明したヨーロッパ・スーパーリーグ構想についてコメント。スポーツディレクター(SD)を務めるパオロ・マルディーニ氏が謝罪したことに触れつつ、チームは影響を受けていないと断言した。

「マルディーニの謝罪について、彼のモラルに疑問を持った人はいないだろう。彼は多くの価値観を持った人だ。我々は目的に集中しており、何かに気を取られることはなかった」

「決断を下したわけでも話し合ったわけでもないことで、エネルギーを失ったりはしない。私は言論や思想の自由を愛している。ただ、だからこそ時には考えるだけで言わないほうがいいこともあると思う」

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