【欧州スーパーリーグ】UEFAが処分発表、残り3クラブは反対声明

2021.05.11 10:00 Tue
Getty Images
ヨーロッパの12のビッグクラブが18日、ヨーロッパ・スーパーリーグ(ESL)への参戦を表明した。

しかし、様々な方面から多くの反対意見が出てくる事態となり、サッカー界を巻き込む大きなトピックとなった。
【当初参加表明クラブ】
レアル・マドリー、バルセロナ、アトレティコ・マドリー、マンチェスター・シティ、マンチェスター・ユナイテッド、リバプール、チェルシー、アーセナル、トッテナム、ユベントス、ミラン、インテル

今回のESLにまつわる最新情報は、下記からチェック。(随時更新)



★リーグから追放の可能性語る


イタリアサッカー連盟(FIGC)のガブリエレ・グラヴィナ会長がユベントスのセリエA追放の可能性を語った。


★3クラブが反撃の声明



レアル・マドリー、バルセロナ、ユベントスの3クラブが、7日に欧州サッカー連盟(UEFA)から発表された声明に反論する形で、連名での声明を発表した。


★UEFAが9クラブへの処分を発表



欧州サッカー連盟(UEFA)は7日、「ヨーロッパ・スーパーリーグ(ESL)」の設立に参加を表明し、その後撤退した9クラブに対する処分を発表した。


★UEFA会長が決断を迫る



欧州サッカー連盟(UEFA)のアレクサンデル・チェフェリン会長が、レアル・マドリー、ば失せろな、ユベントス、ミランの4クラブへ態度を決めるように迫った。


★バルサ会長が沈黙やぶる



バルセロナの会長を務めるジョアン・ラポルタ氏が物議を醸す欧州スーパーリーグ(ESL)構想に見解を示した。

「我々は慎重な立場を取っている。(スーパーリーグは)必要なものだが、最終的にソシオが決めること。ビッグクラブは多大に貢献しており、経済的分配について意見を述べていく必要がある」


★新会長のペレス会長が口を開く



レアル・マドリーの会長であり、ESLの初代会長であるフロレンティーノ・ペレス会長が一連の動きについて口を開いた。

「私には、レアル・マドリーをパイオニアにする責任がある。お金があれば、みんなにお金が回る。プロジェクトは保留中だ」


★エバートン主将はクラブを称賛



エバートンの主将を務めるDFシェイマス・コールマンがクラブの反対姿勢を称えた。

「声明を読んだ時、僕はこのクラブの一員であることを凄く誇りに思ったよ。みんなが考えていることや感じていることを的確に表現してくれた」


★ヴェンゲル氏もコメント



FIFAのチーフを務めるアーセン・ヴェンゲル氏がESLと退任が決定したマンチェスター・ユナイテッドのエド・ウッドワードCEOについて言及した。


★イタリア3クラブの処分はなし



イタリアサッカー協会(FIGC)のガブリエレ・グラヴィナ会長が、欧州スーパーリーグ構想への参加を表明していたユベントス、ミラン、インテルに対する制裁はできないと語った。


★ユベントスGMが正当性を主張



ユベントスのゼネラル・マネージャーを務めるファビオ・パラティチ氏がESLの正当性を主張した。

「サッカーのピラミッド全体、構造全体に手を貸そうとすることは、またとない機会だったと思う。これは、すべてのクラブにとって有益な助けとなった」


★ミランSDが謝罪



ミラン一筋でプレーし、現在はスポーツ・ディレクターを務めるパオロ・マルディーニ氏が謝罪した。

「私はESLに関する議論には一切関与していなかった。だから、皆と同じく日曜日に発表された共同リリースでその事実を知ったのだ。この構想は、私よりも上の人物たちで決定されたことだ」


★「エリートリーグはファンの好むものではない」



かつてバルセロナやミランでプレーした元ブラジル代表FWリバウド氏が古巣の離脱を望んだ。

「結果がどうであれ、エリートリーグを作るという姿勢はバルサファンの好むところではないと思うからだ」


★「UEFAは利益分配を再考すべき」



インテルで指揮を執るアントニオ・コンテ監督も言及

「例えば“10”得たとして、その内の“7”を自分たちの懐に収め、残りの“3”だけを分配するなんて本当にフェアじゃない。私はこの配分を再考すべきだと考えている」


★ユナイテッドの会長が謝罪



マンチェスター・ユナイテッドの会長であるジョエル・グレイザー氏が、ファン・サポーターへ向けた手紙を綴った。

「試合のより安定した基盤を構築するために、我々はその深い伝統(昇格、降格、ピラミッド)に十分な敬意を払うことができませんでした。申し訳ありません」


★リバプールのオーナーが謝罪



リバプールのオーナーを務めるジョン・ヘンリー氏が、ヨーロッパ・スーパーリーグ(ESL)に関わる騒動に関し、リバプールのサポーターに向けて謝罪した。

「我々が間違いを犯した時でも、我々はあなたのクラブの最善の利益のために努力していることをご理解いただければ幸いです。この努力で、私はあなた方を失望させてしまいました」


★ユベントスが敗北宣言



ユベントスがESLのプロジェクトから相次いでクラブが撤退することへ声明を発表した。

「ユベントスはプロジェクトのスポーツ的、商業的、法律的な面での妥当性を確信している一方で、現在当初考えられた形で完成する可能性はほとんどないと考えています」


★ミランが撤退を表明



ミランがESLのプロジェクトから撤退を発表。

「世界中のファンの声と懸念は、スーパーリーグについて明確に示されています。ACミランはこの素晴らしいスポーツを愛する人々の声に敏感でなければなりません」


★インテルが撤退を表明



インテルがESLのプロジェクトから撤退を発表。イタリア勢で最初の撤退に。

「インテルは、当クラブがスーパーリーグプロジェクトに参加しないことを確認します。我々は常にファンへ最高のサッカー体験を提供することを心がけています」


★アトレティコ・マドリーが撤退表明



アトレティコ・マドリーがESLのプロジェクトに参加しないことを発表した。スペインのクラブでは初の撤退に。

「クラブにとっては、ロヒブランカファミリーを構成するすべてのグループ、特にファンの調和が不可欠です」


★イタリア勢も撤退か?



イタリア『ANSA通信』によると、プレミアリーグが離脱した今、ESLにこれまでの魅力は失われているという


★「何より重要なのが"競争"」



マンチェスター・シティのベルギー代表MFケビン・デ・ブライネが欧州スーパーリーグ(ESL)の立ち上げに反対した。


★ユナイテッドOBが反対意見を称賛



マンチェスター・ユナイテッドのレジェンドであるギャリー・ネビル氏が、ヨーロッパ・スーパーリーグへの参加を画策した古巣を批判すると共に、反対の意思を表明した監督や選手を称えている。


★リバプールOBが見解



リバプールのOBであるジェイミー・キャラガー氏が古巣のオーナーであるフェンウェイ・スポーツ・グループ(FSG)を痛烈に批判した。


★チェルシーが撤退表明



チェルシーがESL構想からの撤退を表明した。

「この計画に参加し続けることは、クラブ、サポーター、そして広くサッカー界にとって、最善の利益にならないと判断しました」


★トッテナムが撤退表明



トッテナムがESL構想からの撤退を表明した。

ダニエル・レヴィ会長
「我々は、ESLの提案によって引き起こされた不安と動揺を後悔しています」


★ユナイテッドが撤退表明



マンチェスター・ユナイテッドがESL構想からの撤退を表明した。

「マンチェスター・ユナイテッドは、ヨーロッパ・スーパーリーグに参加しません」


★リバプールが撤退表明



リバプールがESL構想からの撤退を表明した。

「ヨーロッパ・スーパーリーグの設立計画への関与を中止しました」


★アーセナルが撤退表明



アーセナルがESL構想からの撤退を表明した。

「みなさんとより広いサッカーコミュニティの話を聞いた結果、提案されているスーパーリーグから撤退することを決めました。間違えたことをお詫びいたします」


★シティが撤退表明



マンチェスター・シティがESL構想からの撤退を表明した。


★プレミア6クラブが徹底の可能性



ファン・サポーターを含めて多くの反発を受けるESL構想に対して、プレミアリーグの6クラブは撤退する可能性が報じられる。


★「お金よりも大切なものがある」



ESLの創設に関与していないローマが、反対の声明を発表した。

「ASローマは我々が愛してやまないフットボールの精神に根本的に反する、この“閉鎖的”なシステムに強く反対する」


★レジェンドの名言を引用



マンチェスター・ユナイテッドのイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォードがレジェンドの名言を引用し反対の姿勢を示した。


★「ノーを突きつける」



バイエルンが改めてESLに対して反対する声明を発表した。

「バイエルンはスーパーリーグにノーを突きつける」


★「努力と成功の関係が存在しないものはスポーツではない」



参加を表明しているマンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督が、ESL構想について言及した。

「努力と成功の関係が存在しないものはスポーツではない。成功がすでに保証されているものはスポーツではなく、負けても問題ないものもスポーツではない」


★「既存の価値を守らなければ」



元マンチェスター・ユナイテッドのデイビッド・ベッカム氏が、ESL構想についてコメントした。

「我々がそれらの価値を守れないのであれば、愛する試合は危険に晒されることになる」


★ライバルたちに失望



6クラブが参加を表明しているプレミアリーグ。そのライバルでもあるエバートンが、6クラブの決断を批判した。

「6つのクラブによって進められている独立したリーグの提案を知り、悲しく、落胆している」


★敏腕代理人は選手たちを擁護



敏腕代理人として知られるミーノ・ライオラ氏が、ESL参加はクラブ主導で行われたことを主張し、選手を擁護した。

「選手はどのような話し合いにも参加しておらず、今週の出来事について何の発言もしていないにもかかわらず、この話題に利用されている」


★批判相次ぐESL構想を弄る



ESLに参加することでリーグを追い出されるという噂を受け、ウォルバーハンプトンが2シーズン前の優勝を報告して弄った。


★「セリエAから追い出すように」



元イタリア代表MFのアントニオ・カッサーノ氏がESLに参加表明したイタリア3クラブを痛烈に批判した。


★「ハイエナたちを追い出せ」



マンチェスター・ユナイテッドのOBであるギャリー・ネビル氏がクラブのオーナーを痛烈批判。


★ロシアから救いの手



ロシアのスパルタク・モスクワが、参加表明の12クラブのファンに対して救いの手を差し伸べた。


★「フットボールにとって大きな惨事」



アタランタのドイツ代表MFロビン・ゴセンズもESLに反対した。


★熱狂的シティファンも批判



マンチェスター・シティの熱狂的ファンとして知られる元オアシスのリアム・ギャラガー氏も「禁酒中のやつが大量のアルコールを飲んでしまうほどのネタだ」と痛烈批判。


★「長い間CLも優勝してないのに…」



サッカー界のレジェンドであるディエゴ・マラドーナ氏の息子が、ESL構想に猛反対。ユベントスを槍玉にあげた。


★「クオリティの低い試合がある」



レアル・マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長が、ESL構想への多くの反対意見に対し、ESL構想の正当性を主張した。


★「スーパーリーグは好きではない」



リバプールの元イングランド代表MFジェームズ・ミルナーがESLに反対意見を述べた。


★「フットボールはビジネスだけではない」



リーズ・ユナイテッドのマルセロ・ビエルサ監督が、ESLについて自身の見解を語った。


★「私の意見は変わらない」



参加を表明したリバプールのユルゲン・クロップ監督が見解を語った。


★「判断するには時期尚早」



参加を表明したチェルシーのトーマス・トゥヘル監督が見解を語った。


★プレミア6クラブのサポーターが反発



プレミアリーグの6クラブの「サポーターズ・トラスト」がそれぞれ反対の意見を主張した。


★バイエルンCEOが反対声明



ESLに参加を表明していないバイエルンのカール=ハインツ・ルンメニゲCEOが反対の声明を発表した。

「バイエルンは計画に関与していない」


★不参加のドルトムントは反対



ESLに参加を表明していないドルトムントが、反対の意見を述べた。


★エジルも反対



フェネルバフチェのメスト・エジルがビッグゲームについて持論を展開し反対した。


★エジルは観る側の視点で反対



フェネルバフチェのメスト・エジルがビッグゲームについて持論を語り反対した。


★UEFA会長が言及



UEFAのアレクサンデル・チェフェリン会長がESL構想について見解を語った。


★「黙っているわけにいかない」



参戦を表明していないパリ・サンジェルマン(PSG)の元スペイン代表MFアンデル・エレーラが反対意見。


★「国内のファンを悩ませる」



イギリスのボリス・ジョンソン首相がヨーロッパ・スーパーリーグ構想に反対意見を述べた。


★名将ファーガソンもESL設立に見解



マンチェスター・ユナイテッドを長年指揮した、サー・アレックス・ファーガソン氏が見解を示した。


★FIFAもESL設立に反対



国際サッカー連盟(FIFA)もESLの設立発表に対して反対の声明を発表した。


★初代会長にレアルのペレス会長が就任



レアル・マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長が、ESLの初代会長に就任した。


★「ただの強欲。彼らは詐欺師」



参加を表明したマンチェスター・ユナイテッドのOBであるギャリー・ネビル氏が強く反対。


★欧州スーパーリーグ構想明るみに



18日に、ヨーロッパの12クラブが「ヨーロッパ・スーパーリーグ」の立ち上げを発表。欧州サッカー連盟(UEFA)が反対の声明を発表した。
関連ニュース

欧州スーパーリーグ、UEFAに反競争的行為の即時停止求める

ヨーロッパ・スーパーリーグ(ESL)創設を支援するために設立された『A22スポーツ・マネジメント』が、欧州サッカー連盟(UEFA)に送付した反競争的行為の即時停止を求める旨の書簡を公表した。『ロイター通信』が伝えている。 ヨーロッパの司法裁判所は昨年12月末に、UEFAと国際サッカー連盟(FIFA)の決断に対し「優越的地位を濫用している」として、ESL参加のクラブを閉め出す取り決めは違法であるとの見解を示していた。 これを受けてESLを後援する『A22』は、トーナメントを3つのリーグに分けて開催するという新たなフォーマットを提案。男女が関わるリーグとなるという。 ただ、『A22』とレアル・マドリー、バルセロナが主導するESLに対しては、多くのメガクラブを筆頭に各国の中堅クラブも拒絶の姿勢を示しており、前途多難な状況だ。 そういったなか、『A22』は、UEFAのアレクサンデル・チェフェリン会長が 「我々がUEFAにEUルールと裁判所の判決を遵守し、A22の活動を妨害することを目的とした現在進行中の行動を停止するよう要求している書簡について、公に話し、誤った解釈をした」ことを受け、X(旧ツイッター)での書簡公開を決定した。 なお、チェフェリン会長は1月31日にハンブルグで開催されたスポービス・スポーツ・ビジネス・コングレスでスピーチを行っていた。 『A22』は今回の書簡において、2021年4月以降、UEFAが自分たちの評判を誹謗中傷し、欧州のクラブを脅して『A22』が関わるプロジェクトを検討させないようにするなど、反競争的な行動をとっていると非難している。また、前述のヨーロッパの司法裁判所の判決後も、UEFAが反競争的な行動を続けていると述べている。 「その結果、我々はここにUEFAとその幹部に対し、A22の事業構想、そのパートナーおよび取締役に対するいかなる形態の反競争的行動も直ちに停止することを要求する」 また、『A22』はUEFAと提携している第三者にも同様の措置をとるよう指示している。 2024.02.01 08:00 Thu

リバプールもスーパーリーグ不参加を表明「今回の判決は立場を変えるものではない」

リバプールは22日、ヨーロッパ・スーパーリーグ(ESL)について声明を発表した。 2021年4月18日に、ヨーロッパの12クラブがESLの設立を表明。しかし、これを許さない国際サッカー連盟(FIFA)と欧州サッカー連盟(UEFA)がクラブへの制裁を課すと牽制していた。 しかし、参加を表明していたクラブはファン・サポーターからの大きな反対を受けて撤回。リバプールもそのうちの1つだったが、参加しない意思を示していた。 そのESLに関して、ヨーロッパの司法裁判所はUEFAとFIFAの決断に対し「優越的地位を乱用している」として、ESL参加のクラブを閉め出す取り決めは違法であるとの見解を示すことに。一方で、新たな大会の構想も提案されていた。 これに対し、アトレティコ・マドリーやマンチェスター・ユナイテッド、バイエルン、パリ・サンジェルマン、インテルなどが声明を発表。その他、プレミアリーグやラ・リーガ、リーグ・アンなども声明を発表し、いずれもESLに参加する気がないというものとなっている。 22日になり、アーセナルも立場を示す声明を発表していたが、リバプールも追随した。 「昨日の欧州司法裁判所による判決は、提案されているヨーロッパ・スーパーリーグに対するリバプールのこれまでの立場を変えるものではない。当社の関与は中止された」 「我々は今後もECA(欧州クラブ協会)を通じて他のクラブと協力し、UEFAの大会に参加することとする」 2023.12.22 22:50 Fri

アーセナルもスーパーリーグ構想に声明「これからもUEFAの大会でプレーする」

アーセナルは22日、ヨーロッパ・スーパーリーグ(ESL)について声明を発表した。 2021年4月18日に、ヨーロッパの12クラブがESLの設立を表明。しかし、これを許さない国際サッカー連盟(FIFA)と欧州サッカー連盟(UEFA)がクラブへの制裁を課すと牽制していた。 アーセナルも当初は参加を表明していたが、ファン・サポーターからの大きな反対を受けて撤回。参加しない意思を示していた。 そのESLに関して、ヨーロッパの司法裁判所はUEFAとFIFAの決断に対し「優越的地位を乱用している」として、ESL参加のクラブを閉め出す取り決めは違法であるとの見解を示していた。 そんな中、新たな大会の構想も。男女が関わるリーグとなり、男子に関しては、上位のスターリーグとゴールドリーグはそれぞれ16チームで構成され、最下層のブルーリーグは32クラブで構成される。毎年、昇格・降格があるシステムになるという。なお、賞金など詳細は現時点で発表されていない。女子は2つのリーグで32クラブが参加するというものだった。 これに対し、アトレティコ・マドリーやマンチェスター・ユナイテッド、バイエルン、パリ・サンジェルマン、インテルなどが声明を発表。その他、プレミアリーグやラ・リーガ、リーグ・アンなども声明を発表し、いずれもESLに参加する気がないというものとなっている。 アーセナルも今回の判決を受け、立場が変わらないと声明を発表した。 「我々は今後もUEFAの大会でプレーし、他のヨーロッパのクラブや欧州クラブ協会(ECA)と協力し続ける」 2023.12.22 19:55 Fri

ESL新構想へのリアクション…ユナイテッドやPSG、バイエルンに各国リーグ協会が拒絶姿勢明確に

ヨーロッパ・スーパーリーグ(ESL)の新構想が発表されたなか、現状では多くのクラブが参加を拒絶する姿勢を示してしている。 ヨーロッパの司法裁判所は21日、欧州サッカー連盟(UEFA)と国際サッカー連盟(FIFA)の決断に対し「優越的地位を濫用している」として、ESL参加のクラブを閉め出す取り決めは違法であるとの見解を示していた。 これを受けてESLを後援する企業である『A22』は、トーナメントを3つのリーグに分けて開催するという新たなフォーマットを提案。男女が関わるリーグとなるという。 『A22』とレアル・マドリー、バルセロナが主導するESLに対して、アトレティコ・マドリーがいの一番に反対の姿勢を表明したが、これに続く形でマンチェスター・ユナイテッド、バイエルン、インテル、パリ・サンジェルマンの各国メガクラブが拒絶の姿勢を示している。 ◆アトレティコ・マドリー 「欧州フットボールファミリーはヨーロッパ・スーパーリーグを望んでいない。ドイツ、フランス、イングランド、イタリア、スペイン(レアル・マドリーとバルセロナを除く)はスーパーリーグを望んでいない。我々は欧州フットボールファミリーを保護し、国内リーグを保護し、彼らを通じて毎シーズンピッチ上で欧州の大会の出場権を獲得することに賛成している」 ◆マンチェスター・ユナイテッド 「我々の立場は変わっていない。我々は今後もUEFAの大会への参加、そしてECAを通じてUEFA、プレミアリーグ、そしてヨーロッパの試合の継続的な発展に向けた他のクラブとの積極的な協力に全力で取り組んでいく」 ◆バイエルン 「我々は欧州司法裁判所の判決に留意しています。しかし、このことは、そのような大会は各国リーグの重要性と欧州フットボールの構造に対する攻撃となるというFCバイエルンとECAの立場を変えるものではない。すべての国内リーグが他のヨーロッパのフットボールクラブの基盤であるのと同様に、ブンデスリーガはFCバイエルンの基盤だ。したがって、彼らを弱めることではなく、強化することが我々の義務であり、深い信念だ。また、UEFA傘下のヨーロッパのクラブ大会にも力を入れている。したがって、FCバイエルンではスーパーリーグへの扉は閉ざされたままであることをもう一度明確にさせてほしい」 ◆パリ・サンジェルマン 「パリ・サンジェルマンは、いわゆるスーパーリーグのいかなる計画も総合的に完全に拒否する。これは初日からそうであり、これからもそうである。誇り高き欧州の機関として、PSGは欧州のスポーツモデルの原則、自由な競争と包摂の価値観を支持し、欧州フットボール界で認められたすべての利害関係者、とりわけフットボール界の中心であるファンや選手たちと協力している」 ◆インテル 「FCインテルナツィオナーレ・ミラノは、欧州フットボールの将来はECA内のクラブ間の協力と、UEFAおよびFIFAとのパートナーシップによってのみ保証できるという信念を改めて表明する。協会として、我々はヨーロッパのスポーツモデルを特徴づける価値観を強く支持し続けており、これらの価値観をサポートするためにECAによって結集された他のすべてのチームと協力することに全力で取り組んでいる」 メガクラブ以外でもセビージャやローマ、ドルトムント、モナコ、フェイエノールトといった各国リーグの強豪クラブが前述のクラブの声明に近い内容で拒絶の姿勢を示している。 さらに、プレミアリーグ、ラ・リーガ、リーグ・アンと各国のリーグ連盟も改めてECL創設への反対を示す。 ◆プレミアリーグ 「今日の判決はスーパーリーグを支持するものではなく、プレミアリーグは今後もそのような概念を拒否し続ける。サポーターは試合にとって非常に重要であり、彼らは国内フットボールとヨーロッパフットボールとのつながりを断ち切る『離脱』大会への反対を何度も明らかにしてきたプレミアリーグは、国内外のクラブ大会の成功を支える、オープンな競争という明確な原則へのコミットメントを改めて表明する。フットボールは、昇格と降格によって生み出される競争力、国内リーグやカップ戦から国際クラブ大会までの年間実力ベースの出場資格、そして週末が国内フットボールのために確保されることに伴う長年のライバル関係や儀式によって繁栄する」 ◆ラ・リーガ 「この判決に関係なく、選手、コーチ、リーグ、連盟、クラブを含むフットボールのエコシステム全体は、特権的な少数の人々の参加を永続させ、頂点を制限するモデルを望んでいないことをすでに大声ではっきりと表明している。ヨーロッパフットボールは、エリート向けのものではなく万人向けのオープンなスポーツだ」 ◆リーグ・アン 「ヨーロッパの競技会は60年以上にわたって組織されており、その正当性、信頼性、名声に代わるものはない。我々は、スポーツの組織を統治しなければならないスポーツのメリットの原則に非常にこだわっている。フットボールが今日世界最高のスポーツであるとすれば、それはまさに、フットボールがシンプル、明確、透明性のある競技の基盤を築いてきたからだ。すべての人に「夢」を抱き、スポーツピラミッドの頂点に達する権利を与えるという、この目に見えない原則を妨げるものは何もない」 さらに、ESL創設によって割を食う存在であるファン・サポーターの意見としてフットボール・サポーターズ・ヨーロッパ(FSE)は同じく反対の立場を明確に示した。 ◆フットボール・サポーターズ・ヨーロッパ 「ヨーロッパのフットボール界にスーパーリーグへ離脱する余地はない。我々のクラブ、競技会、そして地域社会は保護を必要としている。次に何が起ころうとも、スーパーリーグは欧州フットボールの将来を危険にさらす無計画なプロジェクトであることに変わりはない」 2023.12.22 00:40 Fri

アトレティコがスーパーリーグ構想に言及「レアルとバルサ以外は誰も望んでいない」

アトレティコ・マドリーが、ヨーロッパ・スーパーリーグ(ESL)に対する判決について声明を発表した。 2021年4月18日に、ヨーロッパの12クラブがESLの設立を表明。しかし、これを許さない国際サッカー連盟(FIFA)と欧州サッカー連盟(UEFA)がクラブへの制裁を課すと牽制していた。 これを受け、レアル・マドリー、バルセロナ、ユベントスの3クラブ以外は撤退。ファン・サポーターや選手や監督から大きな反発を受けたことも影響していた。 しかし、ヨーロッパの司法裁判所はUEFAとFIFAの決断に対し「優越的地位を乱用している」として、ESL参加のクラブを閉め出す取り決めは違法であるとの見解を示していた。 事態を大きく変える判決となり、新たな構想も出て来た中、アトレティコが見解を示し、ESLへの反対の意向を示すとともに、望んでいるのはマドリーとバルセロナだけだとした。 1.他の大会の事前認可の枠組みに関する裁定は、2022年6月にすでに改正された古いUEFA規約に言及している 2.欧州クラブ協会(ECA)とUEFAはパートナーシップを結んでおり、UEFAが独占的であるという考え方は無意味である。なぜなら、クラブはこのジョイントベンチャー内の協定により、スポンサーシップやテレビ放映権の販売先、これらの収益の分配、大会の形式を50/50の割合で決定しているからだ 3.欧州サッカーファミリーはヨーロッパ・スーパーリーグを望んでいない。ドイツ、フランス、イングランド、イタリア、スペイン(レアル・マドリーとバルセロナを除く)はスーパーリーグを望んでいない。我々は欧州サッカーファミリーを保護し、国内リーグを保護し、彼らを通じて毎シーズンピッチ上で欧州の大会の出場権を獲得することに賛成している 2023.12.21 22:30 Thu
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