今季初の多摩川クラシコは川崎Fが快勝!家長さすがの2ゴールで勝利に導く【明治安田J1第9節】

2021.04.11 16:06 Sun
©超ワールドサッカー
明治安田生命J1リーグ第9節、FC東京vs川崎フロンターレが11日に味の素スタジアムで行われ、2-4で川崎Fが勝利した。

6位FC東京と首位の川崎Fによる今季最初の多摩川クラシコ。ホームに迎え撃つFC東京は、前節の北海道コンサドーレ札幌戦は渡辺剛が前半で退場するアクシデントに見舞われたものの、相手にも退場者が出た後にディエゴ・オリヴェイラが2ゴールを決めて勝利。ここ3試合で2勝1分けとした。
一方の川崎Fは相変わらずの強さを誇る。開幕5連勝の後にヴィッセル神戸と引き分けたが、その後は3連勝と再び軌道に。前節は堅守が自慢のサガン鳥栖相手に最少得点となったものの、途中出場の遠野が値千金の決勝ゴールの活躍を見せた。

そんな好調同士の一戦。FC東京の前節からのスタメン変更は3人。退場の渡辺剛や田川、アダイウトンに代わり、青木、東、永井が起用された。川崎Fは4人。登里、脇坂、小林、長谷川が外れ、車屋、遠野、家長、三笘が入った。

互いのプライドがぶつかる今節屈指の好カードだが、試合はほぼ一方的な内容となる。5分に左サイドから仕掛けた三笘が枠内シュートに持ち込んだ川崎Fはその3分後、敵陣でのパスカットから素早い攻撃を展開。ジョアン・シミッチからボックス手前のレアンドロ・ダミアン、さらにボックス右へとパスが繋がると、最後は家長が頭で合わせて先制点を挙げた。
幸先の良い立ち上がりとなったアウェイチームはさらに17分、連動したプレッシングから高い位置でボールを奪い速攻へ。三笘からパスを受けたL・ダミアンがボックス右へ送ると、家長が今度は劇術的なコントロールシュートを決めて、リードを2点に広げた。

この間、相手にチャンスを作らせず完璧な試合運びを見せる王者。23分には敵陣中央で得たFKを素早く再開させ、L・ダミアンのスルーパスを受けた三笘がネットを揺らすも、ここはオフサイドの判定。35分にはセンターバックのジェジエウが右サイドの深い位置まで持ち上り、ボックス右の家長へ鋭いパス。最後は家長の落としをL・ダミアンがシュートに持ち込んだが、DFの決死の守備に阻まれた。

2点を追うFC東京は、後半から安陪を下げてアダイウトンを投入。この交代が功を奏す。59分、右サイドバックの中村拓海から一気に最前線の永井へ。ボックス右の永井がワンタッチで折り返すと、ニアで潰れたディエゴ・オリヴェイラの背後に飛び込んだアダイウトンがシュート。相手に当てながらも力強く押し込んだ。

これで反撃の狼煙が上がるかに思われたその2分後、川崎Fは右サイドを突破した山根が早いタイミングでクロスを供給。これは相手の中村拓海に渡ってしまうものの、背後から迫った三笘が一瞬で奪い返し、そのままゴールに流し込んだ。

喜びも束の間となったFC東京は、64分に一挙に3枚替え。三田、永井、中村拓海を下げて高萩、田川、内田をピッチへ送り込んだ。一方の川崎Fも給水タイム明けに初めての交代カード。遠野に代えて脇坂を投入した。

その後、得点のチャンスもあったFC東京だが、75分にトドメを刺されてしまう。敵陣中央でFKを獲得した川崎Fは、田中がボックス右へボールを供給。これを谷口が頭で折り返し、L・ダミアンが押し込んだ。

だが、FC東京もホームのサポーターの前で意地を見せる。84分、左サイドを上がったアダイウトンからボールを貰った高萩がボックスの角から右足で柔らかいクロス。これをファーサイドの内田が地面に叩きつけるお手本の様なヘディングシュートでゴール。これがJ1初得点となった。

しかし、結局試合はここで終了。圧倒的な強さを見せた王者が快勝を収め、リーグ戦4連勝とした。一方のFC東京は4試合ぶりの黒星となった。

FC東京 2-4 川崎フロンターレ
【FC東京】
アダイウトン(後14)
内田宅哉(後39)
【川崎F】
家長昭博(前8)
家長昭博(前17)
三笘薫(後16)
レアンドロ・ダミアン(後30)
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