29歳での代表初招集は「正直ビックリ」と語る名古屋MF稲垣祥、ボランチに必要なものは「パーソナリティの強さ」

2021.03.28 17:15 Sun
©超ワールドサッカー
日本代表は28日、30日に控えるカタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選のモンゴル代表戦に向けた合宿3日目を迎える。

25日に行われた韓国戦では、DF山根視来(川崎フロンターレ)のデビュー戦ゴールを含む3得点を奪い、3-0で快勝。10年前の再現を果たしていた。
あくまでもフレンドリーマッチだった韓国戦から、今度はW杯出場に向けた予選。2日後に試合を控えた中で選手たちがオンライン取材に応対した。

今回の活動で日本代表に初招集を受けたMF稲垣祥(名古屋グランパス)が取材に応対。初の活動については「代表のやり方がどういうことを要求されていて、何をしなきゃいけないというのは合宿しながら自分自身で消化しているところです」とコメント。また、「森保さんとも広島時代に一緒にやっていたので、どういうことを要求する監督かはわかっています」と森保一監督の要求も理解できると語った。

それでも「年齢的にも29歳で初招集されて、良い経験が積めて良かったですという年齢ではないので、自分がやってきたことを還元する必要もありますし、いろいろなことを考えて合宿ができていると思います」とし、初招集ながらも爪痕を残す必要性を感じていると語った。
韓国戦では山根の他、MF江坂任(柏レイソル)、MF川辺駿(サンフレッチェ広島)、MF脇坂泰斗(川崎フロンターレ)、DF小川諒也(FC東京)と5名が日本代表デビューを果たしている。稲垣もチャンスを掴む必要があるが「もちろんその想いはどの選手も持っていると思いますし、僕自身も負けじとありますけど、自分のプレーはもちろん良さを発揮していきたいですし、そういったところはアピールしなきゃいけないところだと思います」と語り、試合出場に向けてアピールを続けたいとした。

その点では、30日にモンゴル戦が控えている。稲垣は「チャンスがあれば良さであるカバーエリアの広さや奪い切るところ、ミドルレンジからのシュートは出していきたいです」とコメント。「相手が引いた状態だとより生きると思うので、そういったストロングポイントはどんどん出していかなきゃいけない立場かなと思います」と語り、モンゴル相手にもイメージが湧いているようだ。

その稲垣は2017年にヴァンフォーレ甲府から広島へと移籍。その移籍時は森保一監督が指揮を執っていたが、7月に辞任。その後東京オリンピック世代の日本代表監督に就任し、現在はA代表と兼任している。

移籍当時は広島でなかなか出番が得られず、苦しい時期を過ごした稲垣。その時の森保監督から日本代表に招集されたわけだが、「正直ビックリしました」と招集された時の心境を語り、「改めて森保さん自身がフラットに選手を見てくれているということを感じましたし、あの時はなかなか試合に絡めずにキャリアの中で苦しい時期でしたが、いろいろなものを経験した後の姿をしっかりと森保さんに見せたいと思いますし、こういった舞台で改めて一緒に仕事ができることは嬉しいです」とし、難しい時期を過ごした中でもそこからの成長を見せたいと語った。

広島移籍当時は最も苦しい時期だったと語る稲垣。当時については「自分が試されているなと感じながら日々練習していました」とコメントした。また、「サッカー選手なら多くの選手が試合に絡めない時期を経験すると思いますが、そういった時期でどういうメンタルでモチベーションで練習できるかはすごく大事だと思うので、そういったところではやり切れる選手になりたいと過ごしていたので、そういった意味でも試されているなと感じていました」と語り、腐らずにトレーニングをしっかり続けたことが、今に至った要因だと分析している。

今回の経験についてはJリーグでも生かしたいと語る稲垣。「自分自身は29歳で初招集してもらいましたが何歳になっても上手くなると思いますし、この合宿でもっと上手くないたいと思いました」と良い刺激を受けたようだ。また、「テンポの速さ、インテンシティのレベルも高いものがあるので、チームに帰っても、Jリーグでは感じられない部分でもあるので、成長するポイントとして抱えてプレーしていきたいです」とし、名古屋でもこの経験を生かしたいようだ。

もともと球際の強度は高い稲垣だが、海外組と一緒にトレーニングをして感じたものがあるという。「そもそも海外組の選手の方がそういったところを常々意識してプレーしているんだろうなというのは練習してわかりましたし、海外では重要なんだなと感じています」と語り、「監督もそういったところをすごく要求して、ベースで相手に負けないで日本として何ができるかを求めているので、その求めるレベルは高いなと思います」と強度の高さについては驚いたとのこと。「自分もそこは負けていられないと思うので、よりJリーグでも出せるようにしたいと思います」とし、意識の部分でも大きな刺激となっているようだ。

広島時代にコンビを組んでいた川辺はすでにデビューを果たしたが、試合前には「お手本」と稲垣のことを語っていた。一方で稲垣は「あいつは前から上手い選手だったし、僕が広島にいた時からあいつの存在が自分がボランチでも出ていても脅かす存在だったので、駿自身にも成長させてもらっていますし、お互い高め合いながら同じチームでも違うチームでもやれいる存在だと思います」と語り、良い関係性を築けている様子。ともにピッチに立った時については「代表の練習で一緒に紅白戦でボランチをやっているので、距離感はよくしようと話しながらやっていますし、お互いの良さを出し合える関係でいられればと思います」とこちらのイメージもできているようだ。

稲垣が務めるボランチのポジションは層が厚いところ。韓国戦ではMF遠藤航️(シュツットガルト)、MF守田英正(サンタ・クララ)の海外組2人が務めた。2人のプレーについては「2人は日本を代表するボランチだなと改めて思いました。ボランチとして必要な資質はすべて兼ね備えているなと思います」と能力の高さを評価。「彼らから学ぶものも多いですし、いろいろ感じながらプレーさせてもらっています。自分も彼に負けないポイントがあると思うので、そこを評価して代表に呼ばれていると思いますし、そこを出さないといけないポイントだなと思います」と語り、負ける気は無いとした。

特にJリーグでプレーし、海外に行って2カ月で大きく変化した守田については「代表のスタッフとも話していたんですけど、この数カ月でこんなに変わるんだねと。彼自身も向こうでやって自信を少なからず掴んでいると思いますし、そういった意味でも良い刺激をもらっています」とし、最近まで国内でプレーしていた守田の変化も刺激になっているようだ。

広島時代には日本代表としてW杯にも出場したMF青山敏弘とプレーしていた稲垣。日本代表のボランチに必要なものについては「青さんを筆頭にそれぞれのパーソナリティの強さを感じます」とコメント。「1つ1ついったらきりないんですが、滲み出てくるものがあります。声かけ、振る舞い、ピッチの立ち姿、プレーの選択、判断もそうですけど、あらゆるところでそういったものを兼ね備えているからこそ、代表でやれているのを感じています」とコメントした。

そして自身に足りない部分もパーソナリティの部分だといい、「グランパスに帰って自分が何をもっと上げていかないといけないかといえば、振る舞いとかそういったものでどうやってチームに影響を与えられる存在になれるか。そこはもっと上げる必要があると思いますし、もっとやれるようになりたいと思います」と語り、さらなる成長を誓った。
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