3-0完敗の韓国代表、パウロ・ベント監督は「相手が我々を上回った」と評価、「この負けから学ぶべき」と分析

2021.03.26 00:30 Fri
Getty Images
韓国代表のパウロ・ベント監督が、日本代表との一戦を振り返った。

日本代表は25日、国際親善試合で韓国代表と対戦。10年ぶりとなる国際親善試合での対戦となったが、前半17分に前線に抜け出ていた山根視来大迫勇也からのヒールパスに反応し、豪快にゴール。史上34人目の快挙を成し遂げた。
試合は27分に鎌田大地が追加点を奪うと、後半にはCKから遠藤航がヘディングでゴールを奪い、日本が3-0で勝利した。

韓国は立ち上がりから日本に押される展開となったが、パウロ・ベント監督は「まずは良い試合になっていないと話した。特に競り合えていないと」とコメント。「多くのミスを犯していたこともある。前半にはいくつか非常に危険なゾーンでミスをしてチャンスを与えてしまった」と語り、前半の出来を悔やんだ。

また、「日本は試合を通じて良かったが、後半は我々はもう少しアグレッシブにプレーしたかったが十分ではなかった。スコアをタイに持って行きたかったができなかった。フェアな結果だと思う」と語り、敗れたことは妥当だと見解を述べた。
韓国としての狙いは「マッチメイクがされた時に、ある1つのアイデアがあった。ただ時間が経過するとともに、試合が違う状況に変わっていった。良い試合ができなかった」とコメント。「この試合の重要性も知っている。ただ、やりたいことができなかった。相手が我々を上回ったということで称賛すべきであり、良いプレーをし、勝つに値した」と語り、日本が上であったことを認めた。

また、「我々はこの負けから学ぶべきであり、分析すべきであり、それぞれの代表チームの状況は同じではなかったと言える」と語り、敗戦から学ぶ必要があるとした。

この試合では、MFイ・ガンイン(バレンシア)をゼロトップに近い位置で起用していたベント監督。その狙いについては「イ・ガンインはゼロトップに置いたが、それは我々の戦略だ。日本のディフェンスラインを撹乱するというか、そこで隙を突いて、引き寄せて、スペースを作って後ろの選手が入っていく。あるいは、ナム・テヒも使えればと思っていた」とコメント。日本の最終ラインを困らせる作戦だったと語った。

しかし「それができず、内側のスペースを使わざるを得なくて、縦を使うことができなくなった。後半は多少縦に攻撃できるようになったが、それが考えていたことだ。それはオプションだったが、効果を得られなかったということだ」と語り、狙いがハマらなかったと明かした。

また、FWソン・フンミン(トッテナム)やFWファン・ウィジョ(ボルドー)、FWファン・ヒチャン(RBライプツィヒ)などヨーロッパでプレーする選手の一部が合流できなかったが「ヨーロッパ組について。もし彼らがいたら結果が違ったかということは言うべきではない。それは我々の真摯な姿勢ではない。そういったことを言うのは真摯ではない」と語り、招集できない選手のことを話すべきではないとコメントした。

さらに「全ての選手が能力があるべきであり、11月の親善試合の時もそうだが、こういった状況で我々は戦っている。常に選手が揃わない」とコロナ禍での試合開催が難しいものだとコメント。「もちろん、試合に影響は大きくある。我々の代表のプロセスにおいても影響を及ぼす。良い結果を得るには、どんどん難しくなっている状況になっているが、ヨーロッパ組がいれば勝てたと言うことを言うべきではない。今揃っている選手に対して、これが原因、あれが原因、唯一の責任は私にある。選手たちは全力でプレーしたと思う」と語り、今回招集されたメンバー以外が居たかどうかは関係ないと語った。
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