マジョラル2発で指揮官古巣シャフタールに連勝のローマがベスト8進出!《EL》

2021.03.19 04:55 Fri
Getty Images
ヨーロッパリーグ(EL)ラウンド16・2ndレグ、シャフタール・ドネツクvsローマが18日に行われ、アウェイのローマが1-2で勝利した。この結果、2戦合計1-5としたローマの準々決勝進出が決定した。
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フォンセカ監督にとって古巣対戦となったシャフタールとの1stレグを3-0の快勝で飾ったローマだが、先週末のセリエAでは降格圏のパルマに18戦ぶりの白星を献上し、トップ4圏外の5位に転落した。
今週末にナポリとの重要なデルビー・デル・ソーレを控える中、敵地キエフに乗り込んだチームはマンチーニやペッレグリーニら一部主力を温存もほぼベストメンバーを揃えて逃げ切りを図った。

開始直6分にうまく裏へ抜け出したマジョラルにいきなり決定機が訪れたローマだが、以降は逆転突破に向けて前がかるホームチームに押し込まれる状況が続く。

それでも、最前線のマジョラルやペドロを残してほとんどのフィールドプレーヤーが自陣に下がって守るローマは中央をしっかりと締めて相手得意のコンビプレーを許さない。
前半半ばから終盤にかけても試合展開に大きな変化はなし。ペドロとマジョラルを起点としたカウンターがなかなか嵌らないローマだが、27分のアラン・パトリックの鋭いミドルシュートはGKパウ・ロペスの好守、34分にドゥドゥの右クロスに合せたジュニオール・モラエスのヘディングシュートは枠の左に外れるなど、粘り強い守備によって1stレグのアドバンテージを保ったまま前半を終えた。

迎えた後半、ローマは前半半ばに味方のクンブラとの交錯の際に後頭部を打っていたイバニェスをベンチに下げてマンチーニをスタートからピッチに送り込む。すると、後半の立ち上がりに突破を決定づける決定的なアウェイゴールを奪う。

49分、右サイドを攻め上がったカルスドルプがボックス付近で味方へのスルーパスを一度引っかけられるも、こぼれ球がリターンパスの形となった足元にこぼれる。そして、そのままボックス右に持ち込んでカルスドルプが入れたクロスのこぼれ球をゴール前のマジョラルが難なく頭で押し込んだ。

この先制点で勢いづくローマは集中力が切れてイージーミスが目立つシャフタールに対してショートカウンターからペドロ、カルレス・ペレスに絶好機もシュートを枠に飛ばせない。さらに、57分にはスピナッツォーラの左クロスをマジョラルが頭で合わすが、これはGKの好守に阻まれる。

その後、58分には週末のナポリ戦を睨んでカルスドルプとスピナッツォーラの両ウイングバック、ディアワラに代えてブルーノ・ペレス、カラフィオーリ、ペッレグリーニと一気に3枚替えを敢行。だが、直後の59分にはシャフタールのFKの二次攻撃からボックス左でパトリックが頭で折り返したボールをジュニオール・モラエスにスライディングシュートで押し込まれて同点に追いつかれてしまった。

その後、しばらくはシャフタールの時間帯が続いたが、ここを守護神パウ・ロペスの好守で何とか凌いだローマ。すると72分には相手陣内左サイドでボールを持ったペッレグリーニからの絶妙なスルーパスに抜け出したカルレス・ペレスがボックス内でGKをかわしてプレゼントパスを送ると、これをゴール前ドフリーのマジョラルがきっちり決め切ってドッピエッタを達成した。

この勝ち越しゴールによって今度こそシャフタールのハートを完全に折ったローマは、幾度かの相手の決定機をGKパウ・ロペスを中心にきっちり撥ね返し続けこのまま2-1で試合をクローズ。

マジョラルのドッピエッタの活躍で指揮官古巣に連勝を飾ったローマが2戦合計5-1でベスト8進出を決め、週末のナポリ戦に弾みを付けた。

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