デ・ブライネ&マフレズが2ゴールずつの大暴れ! シティが南野不出場のセインツに大勝でダービー敗戦を払しょく!《プレミアリーグ》

2021.03.11 04:58 Thu
Getty Images
プレミアリーグ第33節、マンチェスター・シティvsサウサンプトンが10日にエティハド・スタジアムで行われ、ホームのシティが5-2で快勝した。なお、サウサンプトンのFW南野拓実はベンチ入りも出場機会はなかった。
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現在、首位を快走中のシティ(勝ち点65)は前節、マンチェスター・ユナイテッドとのダービーに0-2で完敗し、公式戦の連勝記録が「21」でストップ。その敗戦からの仕切り直しを図る中2日の一戦では先発5人を変更。カンセロとストーンズに代わってウォーカー、ラポルテが最終ラインに入り、ロドリ、スターリング、ガブリエウ・ジェズスに代わってフェルナンジーニョ、フォーデン、ベルナルド・シウバが起用された。
一方、14位のサウサンプトン(勝ち点33)は前節、最下位のシェフィールド・ユナイテッドを2-0で撃破し、10戦ぶりの白星を手にした。その待望の勝利の勢いに乗って連勝を狙う首位チームとのアウェイゲームではブレイズ戦でフル出場の南野がベンチスタートとなった。

ホームのシティは最前線にベルナルド・シウバを据え右にマフレズ、左にフォーデンを配置したレフティー3人の3トップでスタート。これに対して、サウサンプトンは5人のDFを起用したことで並びに注目が集まった中、左利きのバートランドを右サイドバックに置き、スティーブンスをセントラルMFに置いた[4-2-3-1]を採用した。

互いに相手の戦い方を確認しつつ、アウェイのセインツがアグレッシブな入りを見せたが、最初のゴールはホームチームに訪れる。15分、ルベン・ジアスからボックス左に走り込むジンチェンコへ絶妙なフィードが通ると、ジンチェンコからの折り返しをニアに飛び込んだフォーデンが左足で合わせる。これはGKの好守に遭うが、こぼれ球に詰めたデ・ブライネのクロスバーの内側を叩くシュートがゴールネットを揺らした。
デ・ブライネの復帰後初ゴールで先手を奪ったシティだったが、連戦の疲れか、アグレッシブなセインツに対して細かいミスが目立ち付け入る隙を与えてしまう。23分にはレドモンドに強烈なミドルシュートを浴びるも、ここはGKエデルソンが好守で凌ぐ。だが、このプレーで与えたCKの場面でラポルテがヴェステルゴーアを競り合いの中で倒してしまいPK献上。これをキッカーのウォード=プラウズに決められて、すぐさま同点に追いつかれた。

以降は追いついた勢いに乗るセインツがより2点目に迫る場面を作り出すが、相手のミスを見逃さない勝負強い首位チームが先にゴールをこじ開ける。35分、相手陣内のボックス手前右でアダムスの不用意な横パスをカットしたマフレズが細かいフェイントから見事な左足のミドルシュートをゴール左下隅の完璧なコースに突き刺した。

さらに、畳みかけるシティは前半ラストプレーの場面で右サイドの深い位置でボールを持ったマフレズがデ・ブライネとのパス交換でボックス内へ抜け出すと、絶妙なフェイントで相手DFを翻弄し、ゴール前で右足のシュート。これは惜しくも左ポストを叩くも、こぼれ球をギュンドアンが冷静に押し込んだ。

迎えた後半、2点のビハインドを追うサウサンプトンはジェネポを下げてテラをピッチへ送り出し、早い時間帯のゴールを目指す。だが、流れを完全に掴んだホームチームは見事な攻撃で相手の出ばなを挫く。

まずは55分、フェルナンジーニョの高い位置でのパスカットからフォーデンを経由したボールがボックス中央でゴールを背にしたマフレズの足元に入ると、マフレズは絶妙なターンと運びで相手を振り切ってゴール左下隅に左足のシュートを突き刺す。

その直後の56分には緩い守備からボックス内で味方のシュートをうまく収めたアダムスに2点目を献上するが、その3分後には右サイドのウォーカーからの斜めの鋭いパスを収めたフォーデンの落としに反応したデ・ブライネがそのままゴール前まで運んでマフレズに続きこの試合の2点目を難なく決め切った。

この5点目で勝利をより確実なモノとしたシティは61分、3ゴールに絡んだ殊勲のマフレズを下げてフェラン・トーレスを最初の交代カードとして投入。さらに、デ・ブライネ、ジンチェンコをベンチに下げてアグエロ、メンディの投入で試合を締めにかかる。

その後は集中力が切れ始めたセインツ相手にフォーデンやフェラン・トーレスが積極的にゴールを狙っていくが、GKマッカーシーの意地のセーブもあって6点目を奪い切ることはできない。

それでも、5-2のスコアを維持したままきっちり試合を終わらせ、ショッキングなダービーでの敗戦を払しょくする快勝で仕切り直しの白星を挙げた。

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