ハマーズの頼れる主将ノーブルが来季限りで現役引退へ! 愛するファンへ胸熱のオープンレター公開

2021.03.10 07:00 Wed
Getty Images
ウェストハムのキャプテンを務めるイングランド人MFマーク・ノーブル(33)が2021-22シーズン限りでの現役引退の意向を明らかにした。
PR
ウェストハムの下部組織出身であるノーブルは2004-05シーズンにトップチームデビュー。その後、ハル・シティ、イプスウィッチへの短期レンタルがあったものの、ハマーズ一筋のキャリアを歩み、これまで公式戦520試合に出場して60ゴール61アシストを記録。頼れるスキッパーとして長年クラブを支えてきた。
ただ、今シーズンはチームがプレミアリーグで暫定5位と躍進を見せている傍ら、プレミアリーグでは先発が3試合(総出場は14試合)のみと、試合終盤のクローザー役がメインとなっており、ピッチ上における貢献は限定的となっている。

そして、先日のマンチェスター・ユナイテッド戦後には、「来シーズンもプレーするかどうかはわからない。だから、僕にとってオールド・トラフォードでプレーするのはこれが最後だったかもね」と、今シーズン限りでの現役引退の可能性を示唆していた。

だが、9日にハマーズサポーターに向けたオープンレターを公開したノーブルは、クラブとの来シーズンまでの契約延長合意と共に、来シーズンが自身にとってラストシーズンになることを明かした。
「みんな、こんにちは。今回の手紙は僕が2022年夏までの契約延長の機会を受け入れたことをみんなに伝えたくて書いたんだ」

「また、熟考した結果、2021-22シーズンが、ウェストハムのファーストチームのプレーヤーとして18回目のシーズンにして、最後のシーズンにすることを決めたんだ」

「家族や友人、クラブの人たちとたくさん話し合って決めたことなんだ。そして、監督との話し合いの中では彼とクラブが何かを築き、このクラブを前向きに前進させ続けたいと考えていることを明らかに感じているし、僕も彼らを完全に信じているよ」

「僕自身はウェストハムの理念や価値観、特に新加入のプレーヤーやアカデミーから上がってくる若いプレーヤーたちに、これまでと同じように強い後押しを続けていきたいと思っている」

「それよりもまず、自分がピッチ上で提供できることがまだたくさんあると、今でも強く信じているよ。もし、自分自身が正当な役割を果たし、チームに価値をもたらすことができないと感じていれば、新しい契約にサインすることはなかっただろうと思う」

「これまでのキャリアの中で大きなケガをすることがなかったのは幸運だった。今でも体調は良く、健康的であると感じているよ。そして、何よりも重要なのは、今でも毎朝ワクワクした気持ちで目が覚め、仲間たちと一緒に頑張りたいという気持ちがあり、ロッカールームでみんなを後押し続けていることだと思うよ」

「今の僕らのモチベーションは、来シーズンもこの良い状態を継続していきたいという気持ちなんだ。今年はすでに素晴らしい1年だったけど、これからシーズンが終わるまでの間に何が起ころうとも、来年はその一貫性と進歩を積み上げていきたいと思っている」

「僕自身、みんながスタジアムにいないことをとても寂しく思っている。ロンドン・スタジアムで6万人の観客の前を歩き、キックオフ直前に鳴り響くシャボン玉の飛び出す音と声援に耳を傾ける。これほど素晴らしいものはないよ。それこそ僕が契約延長にサインした理由の一つさ」

「誰もいないスタジアムでウェストハムのためにプレーしてキャリアを終えるというのは、僕には理解できないことだよ」

「最近のポジティブなニュースは、今シーズンが終わる前にまた一緒にみんなが僕らと一緒にプレーしてくれるという可能性があるということさ」

「このクラブでのキャリアを通じて、とりわけこの5年間はブーリン・グラウンドでの最後のシーズン、ロンドン・スタジアムでの最初のシーズンを含めチームのキャプテンを務められていることを誇りに思っている」

「それは僕にとっても家族にとっても、永遠に記憶に残るものであり、歴史に残ることなんだ」

「本当に忘れられないテスティモニアル(功労試合)と、ウェストハムで500試合出場を達成できたことは、特にクラブの素晴らしいサポートに感謝したいことなんだ。そして、その瞬間をさらに特別なものにしたのは、サポーターのみんなからの愛だった」

「みんなも知っているように、僕もみんなと同じハマーズサポーターの一人であり、ブーリンのすぐ近くで育ち、スタジアムの最前列でプレーヤーのユニフォームを求めていたファンさ。このクラブのために何度もプレーし、キャプテンの腕章をこれほど長い間身につけることになるとは想像もしていなかったけど、自分がみんなの代表としてプレーしているということで、その一分一分が特別なものになっているんだ」

「来シーズンは僕にとってとても感慨深いシーズンになりそうだけど、今は自分のキャリアを振り返ったり、反省したりしている時ではないよ。このタイミングで今回の発表をしたのは、プレーヤーやスタッフと一緒に今シーズンを力強く締めくくることに集中するためだった」

「ウェストハムのプレーヤーとしての最後の願いは、みんなの前にまた一歩踏み出した時のスリルと名誉を味わうことだ。驚くべき最高の瞬間もあれば、もちろん困難な瞬間もあった。だけど、僕たちが団結し続けてきたのは、ウェストハムへの愛があったからなんだ」

「この先の自分の未来はまだわからない。だけど、フットボールで学んだことが一つあるとすれば、先を見すぎてはいけないということだ」

「今回の契約延長により、ウェストハムのファーストチームで18シーズン目を迎えることになる。その中で結果が出なかった時は、いつも簡単には生きられなかった。そして、妻のカーリーと子供たち、ハニーとレニーには、時にその負担を背負わなければならないこともあったんだ」

「アカデミープレーヤーとしてのレニーを見てきたおかげで、ここ数年はチャドウェル・ヒースでアカデミーのコーチやスタッフと一緒に過ごす時間が増えた。世界でも最高のアカデミーの一つであるチャドウェル・ヒースでさらに多くの時間を過ごし、クラブへの帰属を続けていきたいと思っている。だから、僕はこれからも自分の心のクラブと共に常に近くにいるつもりだ」

「ウェストハムとの結びつきと愛は永遠に続く。みんなにたくさんの愛を。ノーブル」

地元育ちで生粋のハマーズファンでもある愛すべきワンクラブマンの来季限りでの現役引退は寂しい出来事だが、今シーズンのトップ4フィニッシュを目指すウェストハムにとってはノーブルを来シーズンにチャンピオンズリーグでプレーさせるという、大きなモチベーションを手にしたと言えるはずだ。

PR
関連ニュース

レバークーゼンが欧州5大リーグ新の44戦無敗! ユーベ抜く最長記録

レバークーゼンの連続無敗がついに欧州5大リーグの歴史をも動かした。 今季も終盤に入ったが、いまだ負け知らずのレバークーゼン。クラブとして初のブンデスリーガ制覇を成し遂げた先週末に43戦無敗とし、18日にヨーロッパリーグ(EL)準々決勝2ndレグのウェストハム戦に挑んだ。 敵地でのリターンレグでは13分に先制を許し、その1点が重くのしかかったが、後半から出場したジェレミー・フリンポンが89分に同点弾。1-1のドローに持ち込み、1stレグを含め、3-1で4強入りを果たした。 新時代の指揮官として手腕が注目されるシャビ・アロンソ監督のもと、またも粘り強さを発揮したレバークーゼンはこれで開幕から44試合無敗に。『Opta』によると、欧州5大リーグの新記録を樹立したという。 欧州5大リーグで見ると、43試合無敗は2011年5月から2012年5月にかけてのユベントスが作った最長記録に並ぶものだったが、ウェストハム戦でのドローにより、それをも抜き去る新記録を打ち立てたそうだ。 このELにプラスして、DFBポカールでも決勝に勝ち残り、まだ2つのタイトルチャンスを残すレバークーゼン。シーズンも残りわずかだが、連続無敗とともに、どこまでこの歩みを続けられるか注目だ。 2024.04.19 18:15 Fri

「追い詰めたが…」今季無敗のレバークーゼンに善戦したウェストハム、モイーズ監督は勝てたと悔しさ滲ませる「前半で3点取るべきだった」

ウェストハムのデイビッド・モイーズ監督が、レバークーゼン戦を振り返った。クラブ公式サイトが伝えた。 18日、ヨーロッパリーグ(EL)準々決勝2ndレグでウェストハムはホームにレバークーゼンを迎えた。 無敗でブンデスリーガを初制覇したレバークーゼンを迎えたウェストハム。なりたての王者には1stレグで0-2と敗れており、最低でも2点が必要な状況だった。 試合は13分にマイケル・アントニオがゴールを奪い1点差に。勢いに乗りたいところだったが、チャンスを決めきれず、追加点を奪えない。 すると後半もゴールが遠く、徐々にレバークーゼンが盛り返すことに。シーズン無敗を維持していたドイツ王者は、その強さを見せつけ89分に同点ゴール。1-1のドローに終わり、2戦合計1-3でウェストハムは敗退となった。 試合後、モイーズ監督は選手たちのパフォーマンスを称える中、前半のチャンスを活かせなかったことを悔やんだ。 「選手たちは素晴らしく、そのパフォーマンスは称賛に値する。最初から最後まで素晴らしかった」 「後半はエネルギーを維持することができなかったが、功績は大きい」 「どちらかといえば、前半で3点取るべきだった。チャンスをものにすべき時に、ものにできなかった。それが我々が勝利できなかった最大の理由だ」 無敗のドイツ王者を迎えての一戦。今シーズン無敗という偉業を続けている相手は強かったと振り返るモイーズ監督だが、普段からビッグクラブと対戦しており、ファン・サポーターにレベルの高い試合を見せたかったとした。 「ここにはマンチェスター・シティやリバプールのようなチームが何年にもわたってきており、ビッグチームとの試合をやりたいと常々言ってきた」 「今夜、本当に良い試合を見せられたと思う。ただ十分ではなかった。それが違いとなった」 「彼らは恐らくより高いレベルにあり、ベンチからの出場からさらに多くのものを得ることができるのは間違いなく、今夜もそれが見られた。そのため、前半と同じレベルのエネルギーを維持することが難しくなった」 それでも結果は敗退。負けはしていないものの、1stレグでの結果が影響したウェストハム。ヨーロッパの舞台では、2021-22シーズンはELでベスト4、2022-23シーズンはヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)で優勝と、ヨーロッパでも結果を残している中、さらに上を目指したいと今後に意気込んだ。 「我々はこの3年間を本当に楽しんできたが、これが3度目の準々決勝だった。我々はウェストハムのサポーターに良いレベルのヨーロッパのサッカーを提供し、これまで所属してきた全てのグループで勝利し、今夜は準々決勝に進出するところまで近づいた」 「我々は本当に優れたチームを追い詰めたが、違いを生むにはあと1つ、2つ足りなかった」 2024.04.19 12:40 Fri

ブンデス初制覇だけでは満足せず! ジャカ「僕らはもっと多くを求めている」

レバークーゼンのスイス代表MFグラニト・ジャカがヨーロッパリーグ(EL)4強入りに満足した。 先週末のブンデスリーガで初優勝のレバークーゼンは18日のEL準々決勝2ndレグでウェストハムのホームに乗り込み、1-1のドロー。前半に許した失点が重くのしかかる展開だったが、89分にジェレミー・フリンポンの一発が生まれ、1-1のドローに持ち込んだ。 だいぶ苦しみはしたが、またも粘り強さを発揮して、2戦合計3-1でローマとの準決勝へ。これで今季開幕からの連続無敗も44試合に伸ばした。 このウェストハムとのリターンレグでも中盤の一角としてフル出場し、ベスト4入りに貢献したジャカはイギリス『TNT Sports』でこう振り返った。 「観客が信じられないぐらいウェストハムをプッシュしていたね。正直に言うと、前半はラッキーだった。後半はまた違うフェーズになって、僕らが試合の主導権を握ったね。全体的に乗り切れて満足だ」 「前半と後半ではまったく異なる試合だった。僕らは競り合えず、すべてのデュエルでウェストハム優勢だったし、ハーフタイムの時点で、同じようなパフォーマンスでは不十分だという認識だったんだ」 「180分で見たら、より優れたチームが勝ち上がったんじゃないかな」 31歳MFはまた、DFBポカールを含め、あと2つのタイトルチャンスに「信じられないこと」とし、全力で挑戦していくと話している。 「クラブ初のリーグトロフィーも信じられないものだったけど、僕らはもっと多くを求めている。この集団には何事にも挑戦するハングリー精神と信念があって、後半に示されたはずだ」 「準決勝に進出して、ここまできたら、(決勝の舞台である)ダブリンに行きたいね。それこそが僕らのやりたい次のステップだ」 2024.04.19 10:25 Fri

「いつも運が良いからとは限らない」 ELでも負けずで4強入りのシャビ・アロンソ監督がチームを誇る

ブンデスリーガ王者がヨーロッパリーグ(EL)のベスト4に駒を進めた。 先週末のブンデスリーガで初優勝のレバークーゼンは18日のEL準々決勝2ndレグでウェストハムのホームに乗り込み、1-1のドロー。前半に先制を許して試合を折り返したが、89分にジェレミー・フリンポンの一発が生まれ、1-1のドローに持ち込んだ。 これで今季開幕からの連続無敗を44試合に伸ばしたレバークーゼンは2戦合計3-1でローマとの準決勝へ。シャビ・アロンソ監督は『UEFA.com』でとにかく負けない戦いぶりをこう評している。 「運によるものもあるだろうが、何度も起こっているのだから、いつも運が良いからとは限らない。それはゴールに値するから。進み続けるなかで、どうすれば良いか明確なアイデアがある」 スペイン人指揮官はまた、ウェストハムとのリターンレグを振り返り、交代カードも切りながら修正を図った後半の戦いに満足感を示した。 「最初の45分は多くの問題があった。相手がプレッシャーをかけ続けてくるなかで、我々もボールを握ったが、適切なタイミングで適切な選手を見つけられずにいたんだ」 「あの難しい時間帯を乗り切るのは容易じゃなかったが、キャラクターを発揮したね。後半はパーソナリティを取り戻し、準決勝に勝ち進む上で正しいプレーをやれた」 決勝まで勝ち進むDFBポカールを含め、2つのタイトルがかかるシーズン終盤に向けても決意を新たにし、昨季と同じく準決勝で対戦するローマ戦にも言及した。 「できる限り上に行きたいし、目標を達成するのが最も大事。大きなチャレンジだ。ブンデスリーガは終わったかもしれないが、終わったとは言いたくない」 「ELに大きなモチベーションがある。昨季はローマと対戦し、彼らがファイナルに進出した。(ローマと対戦する)歴史が再びだ。面白くなるだろうね」 2024.04.19 09:25 Fri

土壇場弾で無敗記録を継続のレバークーゼンがウェストハムを下して準決勝進出!【EL】

ヨーロッパリーグ(EL)準々決勝2ndレグのウェストハムvsレバークーゼンが18日に行われ、1-1の引き分け。2戦合計スコア1-3でレバークーゼンが準決勝進出を決めた。 先週行われた1stレグを0-2で敗れたウェストハムは、直近のフルアム戦から先発を4人変更。イングスやパケタ、エメルソンらに代えてボーウェンやエドソン・アルバレス、ズマらを先発で起用した。 一方、1stレグで先勝したレバークーゼンは、リーグ優勝を決めた直近のブレーメン戦から先発を6人変更。ボニフェイスやホフマン、GKフラデツキーらに代えてシック、ヴィルツ、パラシオスらを先発で起用した。 試合は立ち上がりからリスクを冒して前に出るウェストハムペースで進むと、早い時間にスコアが動く。13分、バイタルエリア右手前でボールを受けたボーウェンがゴール前へクロスを供給すると、走り込んだアントニオがヘディングでゴールネットを揺らした。 先制点で勢いづくウェストハムは、25分にもクドゥスの左クロスをファーサイドに走り込んだボーウェンに決定機が訪れたが、右足ボレーで合わせたシュートはGKコヴァルの好セーブに防がれた。 立ち上がりから劣勢の時間が続くレバークーゼンは、29分にすでにイエローカードを受けていたコスヌを下げてタプソバを投入し、守備にテコ入れを図る。 ハーフタイムにかけても主導権を握ったウェストハムは、何度かゴールに迫る場面を演出したが、追加点は生まれず。前半は1-0で終了した。 迎えた後半、レバークーゼンはシックとテラを下げてボニフェイスとフリンポンを投入。すると66分、ボックス右横でパスを受けたフリンポンが直接ゴールを狙ったが、これはGKファビアンスキに弾かれた。 その後は互いに選手を入れ替えながらゴールを目指したが、拮抗した展開が続く。このまま試合終了かと思われたが、レバークーゼンは終盤に試合を振り出しに戻す。 89分、ドリブルで持ち上がったスタニシッチのスルーパスに反応したフリンポンがボックス右から侵入。相手DFとの駆け引きから鋭くカットインし左足を振り抜くと、クレスウェルにディフレクトしたボールがゴール左に吸い込まれた。 結局、試合はそのまま1-1でタイムアップ。土壇場で追いつき無敗記録を継続したレバークーゼンが、2戦合計3-1で準決勝へ駒を進めた。 2024.04.19 06:15 Fri
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly