アルバのゴラッソに18歳の大器イライクスが初弾! オサスナに競り勝ったバルサがマドリード2強にプレッシャー《ラ・リーガ》

2021.03.07 07:11 Sun
Getty Images
ラ・リーガ第26節、オサスナvsバルセロナが6日にエル・サダールで行われ、アウェイのバルセロナが0-2で勝利した。
PR
翌日にダービーを戦うマドリードの2強の潰し合いを期待しつつ連勝を狙う2位のバルセロナ(勝ち点53)は、12位のオサスナ(勝ち点28)と対戦。
先週末に行われた前節、ミッドウィークに行われたコパ・デル・レイ準決勝2ndレグでは難敵セビージャ相手に連勝。とりわけ、直近のコパでは初戦を0-2で落としていた中、1-0で迎えた後半ラストプレーのゴールで延長戦に持ち込むと、延長戦で勝ち越して大逆転での決勝進出を決めた。

その奇跡のレモンターダの勢いに乗るチームは来週ミッドウィークにチャンピオンズリーグ(CL)のパリ・サンジェルマン戦を控える中、コパから先発2人を変更。負傷のピケに代えてユムティティ、メッシの相棒をデンベレからグリーズマンに入れ替えた。

試合の入りはコンディションで勝るホームチームが決定機を作り出す。まずは2分、カジェリがGKテア・シュテーゲンの前目のポジションを見てハーフウェイライン付近からロングシュートを枠に飛ばす。だが、これはゴール前に戻ったテア・シュテーゲンにキャッチされる。さらに、14分にはカウンターからキケ・バルハがボックス手前で左足のミドルシュートを枠に飛ばすが、これもバルセロナ守護神の見事なワンハンドセーブにはじき出された。
相手の出足鋭い守備に苦戦するバルセロナはなかなかフィニッシュまで持ち込めない状況が続く中、19分には裏へ抜け出したメッシがボックス外に飛び出したGKと交錯。ここで主審は決定機阻止でGKロベルトにレッドカードを掲示したが、VARのレビューの結果、メッシのオフサイドと判定が覆る。

前半半ばを過ぎてもなかなか攻撃のリズムを掴めないバルセロナだったが、圧巻の個人技からゴールをこじ開ける。30分、相手陣内中央でボールを持ったメッシからジョルディ・アルバへの斜めのスルーパスが通る。そして、ボックス左に持ち込んだアルバは一度中を確認してクロスを匂わせるも、ニア上を狙って左足を一閃。これが見事に決まり、アルバのゴラッソで先手を奪った。

その後、34分にボックス左へ抜け出したルベン・ガルシアの決定機をGKテア・シュテーゲンのビッグセーブで凌いだバルセロナが1点リードで試合を折り返した。

迎えた後半、クーマン監督は前半に1枚カードをもらっていたユムティティを下げてデンベレを投入。後ろの枚数を削って2点目を狙いに行く攻撃的な采配を敢行。すると、立ち上がりの48分にはメッシが鋭いミドルシュートでゴールに迫るなど、後半も主導権を握る。

以降もボールを保持して押し気味に試合を運ぶバルセロナだが、最後のところで粘るオサスナの守備に苦戦。なかなか追加点を奪い切れない。逆に、オサスナの鋭いカウンターに晒されて際どいクロスからカジェリやブディミルに決定機を許す。

何とか押し切りたいバルセロナは67分、ブスケッツとグリーズマンを下げてイライクス、ブラースヴァイトをピッチに送り込むと、この采配が2点目をもたらす。83分、ボックス手前で仕掛けたペドリから中央でDFを背負ったメッシが丁寧に落としたボールがイライクスに渡る。ここでイライクスは冷静に左足に持ち替えてシュートコースを作り出し、強烈なシュートを放つ。これがGKの手を弾いてゴール左隅に決まった。

そして、18歳の大器イライクスのプリメーラ初ゴールでオサスナを突き放したバルセロナは、アルバとペドリを下げてジュニオル・フィルポ、リキ・プッチの同時投入で試合をクローズにかかる。その後、相手の反撃をきっちり無失点で凌ぎ切り、敵地で2-0の勝利。

苦しみながらもアルバのゴラッソとイライクスの初ゴールで公式戦4連勝を達成したバルセロナが、翌日にダービーを戦うマドリードの2強にプレッシャーをかけるとともに、来週のPSG戦に弾みを付けた。

PR
関連ニュース

バルセロナが今後もナイキとともに? 年197億円の10年契約で交渉進む

バルセロナがアメリカの世界的スポーツブランド『ナイキ』との大型契約に迫るようだ。 『ナイキ』とは1998年からサプライヤー契約を結ぶバルセロナ。2016年に更新した契約が2028年まで残るが、会長を務めるジョアン・ラポルタ氏は契約内容に不満を抱き、自社ブランドを新たなサプライヤーとする案を持つとされる。 こちらもドイツの世界的スポーツブランド『プーマ』からはすでに大型契約の申し出があるともいわれ、『ナイキ』とは決別が濃厚視されるところだったが、スペイン『マルカ』によると、ここにきて歩み寄りの動きがあるという。 『ナイキ』からの新契約条件も『プーマ』とほぼ同等だが、1シーズンあたり1億2000万ユーロ(約197億6000万円)の10年契約で交渉が最終段階に。成績不振時のペナルティも原則なしという形で話が進んでいるそうだ。 また、契約ボーナスとして1億ユーロ(約164億7000万円)が入る模様。この契約ボーナスの額は『プーマ』からも提示されるものだったが、クラブの財政事情や夏の移籍市場を睨むラポルタ氏にとって、願ったり叶ったりの話だ。 なお、首脳陣は当初、『ナイキ』が金額の引き上げ意思がないと見るや、『プーマ』との交渉に。その裏では独自ブランドの立ち上げ案もあったが、現実的に難しかったとのことだ。 2024.04.20 10:25 Sat

財政難のバルセロナを救うアラウホ売却案…会長は消極的も契約延長交渉が停滞

ウルグアイ代表DFロナルド・アラウホ(25)の去就を巡り、バルセロナ内で溝ができているようだ。スペイン『スポルト』が報じた。 直近のチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2ndレグ、パリ・サンジェルマン(PSG)戦で痛恨の一発退場を喫し、ベスト8敗退の大きな要因となってしまったアラウホ。それでも、チームで最も頼れるセンターバックの1人なのは変わりなく、バルセロナは2026年6月までとなる契約の更新に動いていると報じられていた。 アラウホ自身もバルセロナでのプレー継続を望んでいるようで、代理人は数週間にわたってクラブとの交渉を続けてきたとのこと。しかし、条件面の相違から合意には至っておらず、決着はシーズン終了後に持ち越されたという。 特に争点となっているのが給与面のようで、アラウホはレギュラーの割にかなりの低年俸。そのため、クラブが提示している2倍の額を要求しており、両者の間に大きなギャップがあるようだ。 一方、アラウホに対してはバイエルンやプレミアリーグのクラブが熱心に注目。財政難やサラリーキャップに悩むバルセロナが今夏も補強を行いたいのであれば、アラウホの売却はまたとない解決策となる。 ジョアン・ラポルタ会長はこのアイデアに消極的だというが、8000万ユーロ(約131億7000万円)超えのオファーであれば受け入れざるを得ないという声もクラブ内部から挙がっている模様。スペイン代表DFパウ・クバルシやセネガル代表DFミカイル・フェイといった有望株の存在も議論を後押しするようだ。 2024.04.19 19:11 Fri

【ラ・リーガ第32節プレビュー】優勝争い左右のクラシコ! その他上位陣は下位との対戦に

先週末に行われた第31節はレアル・マドリーとバルセロナがいずれもウノセロ勝利を収め、アトレティコ・マドリーとジローナの上位対決はロヒブランコスに軍配。バスクの2強はいずれも土壇場の失点によって勝ち点1を積み上げるにとどまった。 UEFAコンペティションの準々決勝終了直後に行われる今節は、首位のレアル・マドリー(勝ち点78)と、2位のバルセロナ(勝ち点70)による、エル・クラシコが最注目カードだ。 マドリーは前節、マジョルカとのアウェイゲームをMFチュアメニのゴールによって1-0の勝利。リーグ4連勝でホーム開催の伝統の一戦を迎えることになった。さらに、チャンピオンズリーグ(CL)のマンチェスター・シティ戦では2戦合計4-4で並んだ中、PK戦の末に前大会王者を見事に撃破。今季UEFAコンペティションで苦戦するスペイン勢最後の砦としてベスト4進出を決めた。 その一戦では過負荷で交代となったDFカルバハル、FWヴィニシウスを中心に激しい消耗を強いられた上、休養期間も宿敵より1日少ない厳しいコンディションでの戦いとなるが、シティ撃破の勢いに乗って2季ぶりの優勝へ決定的な勝ち点3を掴みたい。 対するバルセロナは前節、多くの主力を温存した中でカディスとのアウェイゲームをFWフェリックスのゴラッソによって1-0の勝利。マドリーと同じくリーグ4連勝で大一番を迎えた。ただ、CLのパリ・サンジェルマン(PSG)戦では敵地での1stレグを3-2で勝利していた上、前半にFWハフィーニャのゴールで先制し、ホームで2点のアドバンテージを獲得。だが、前半半ばのDFアラウホの一発退場で大きく流れが変わると、そこから4ゴールを奪われ、2戦合計4-6で痛恨のベスト8敗退となった。 これにより、今季唯一獲得可能なタイトルはラ・リーガのみとなったが、仮に今回の直接対決で勝ち点3を逃せば、ほぼ終戦となるだけにより重圧が懸かる中でのタフな一戦となる。ショックが残る敗退によるメンタル面、チームの雰囲気は芳しくないが、日程面やコンディション面のアドバンテージを活かして宿敵相手に意地の勝利を収め、逆転での連覇に望みを繋げたい。 そのバルセロナ同様にショッキングなCL敗退となった4位のアトレティコは、14位のアラベスとのアウェイゲームでバウンスバックの白星を狙う。リーグ前節はジローナ相手にFWグリーズマンのドブレーテの活躍で3-1の逆転勝利を収めたが、ドルトムント戦では一時2点ビハインドを追いついたが、その直後の連続失点で2戦合計スコアで逆転を許して無念の敗退となった。これにより、シーズン残りでのトップ4死守が至上命令となり、今回のアラベス戦では苦手とするアウェイゲームでしっかりと勝ち点3を取り戻したい。 前節、アトレティコに敗れた3位のジローナは5位以下の足踏みによって勝ち点8差とトップ4フィニッシュへまだ余裕のある状況だが、降格圏の18位カディスを相手にしっかりと勝ち点3を稼ぎたい。主砲ドフビクが2試合連続ゴールと再びエンジンがかかり出したことは朗報だが、直近3試合で6失点の守備面の改善を図りたい。 MF久保建英を擁する6位のレアル・ソシエダは、10位のヘタフェとのタフなアウェイゲームに臨む。4連勝を狙った前節は最下位のアルメリア相手にFWベッカーの1ゴール1アシストの活躍で勝ち点3奪取に迫ったものの、DFスベルディアの決定機阻止による退場&PK献上によって土壇場で追いつかれて逃げ切りに失敗した。なお、同試合で途中出場の久保は負傷明けで思うような活躍を見せられなかったが、今回の古巣対戦に向けて状態を上げてきているはずだ。 5位のアスレティックはコパ・デル・レイ優勝後初めてサン・マメスに凱旋したビジャレアルとの一戦を、物議を醸す最終盤のPK献上によって1-1のドローで終えた。これにより、4位のアトレティコとの勝ち点差が「4」に広がった。すでにヨーロッパリーグ(EL)出場権を確保しており、勝ち点3奪取のみに集中できる状況の中で降格圏の19位グラナダ相手に3戦ぶりの白星を手にできるか。 その他ではヨーロッパ出場権を懸けたバレンシアvsベティス、残留へ勝ち点3を積み上げ続けるしかない最下位のアルメリアといった下位クラブの戦いに注目したい。 《ラ・リーガ第32節》 ▽4/19(金) 《28:00》 アスレティック・ビルバオ vs グラナダ ▽4/20(土) 《21:00》 セルタ vs ラス・パルマス 《23:15》 ラージョ vs オサスナ 《25:30》 バレンシア vs ベティス 《28:00》 ジローナ vs カディス ▽4/21(日) 《21:00》 ヘタフェ vs レアル・ソシエダ 《23:15》 アルメリア vs ビジャレアル 《25:30》 アラベス vs アトレティコ・マドリー 《28:00》 レアル・マドリー vs バルセロナ ▽4/22(月) 《28:00》 セビージャ vs マジョルカ 2024.04.19 19:00 Fri

PSGでのCL制覇が夢だと語るムバッペ「4強進出が将来の決断に影響? ノー、ノー、ノー」

フランス代表FWキリアン・ムバッペ(25)の今夏去就を巡る考えは変わらずのようだ。 今季をもってパリ・サンジェルマン(PSG)を離れ、レアル・マドリー移籍が有力視されるムバッペ。今季も公式戦42試合で41得点9アシストの数字が物語るとおり、PSGの絶対的中心だが、ルイス・エンリケ監督からはすでに移籍を匂わす発言がたびたび聞かれ、不穏な空気が漂う。 そのなか、PSGはバルセロナとのチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝まで勝ち進み、ホームでの1stレグを2-3で落としたものの、16日に行われた敵地でのリターンレグを4-1で勝利。この2ndレグも先制を許す苦しい入りだったが、2戦合計6-4で3季ぶりのベスト4進出を決めた。 3トップの中央で先発したムバッペも61分のPK弾に89分のダメ押し弾で活躍。スペイン『マルカ』によると、その試合後のミックスゾーンで去就に関する質問も飛んだようで、「この勝利が自身の将来を巡る決断に影響する可能性は?」との問いにこう返したという。 「ノー、ノー、ノー。僕は(PSG入りの)初日からここにいるのを誇りに思っている。このクラブでプレーしたり、母国の首都クラブを代表するのは誇りだし、ここで育った僕にとって、パリジャンとして、こんな夜を過ごせるのは特別なことだ。僕らは新たな一歩を踏み出したわけだけど、冷静でいないとね。僕の夢はPSGでCLを制することだ」 2024.04.17 17:45 Wed

CWC2025出場権がアトレティコに! 欧州代表残り1枠はアーセナルorザルツブルク

アトレティコ・マドリーがFIFAクラブ・ワールドカップ(CWC)2025の出場権を手にした。 2025年大会から4年周期開催と32チーム制の新フォーマットで生まれ変わるCWC。出場枠が「12」の欧州からはチェルシー、レアル・マドリー、マンチェスター・シティの過去3シーズンにおけるチャンピオンズリーグ(CL)王者のほか、大陸別のクラブランキング経由でバイエルン、パリ・サンジェルマン(PSG)、インテル、ポルト、ベンフィカ、ドルトムント、ユベントスも確定済みだ。 欧州からの出場枠は残り2つとなるなか、国際サッカー連盟(IFA)はその11クラブ目がアトレティコに決まったと発表。CL準々決勝で涙したアトレティコだが、同じくバルセロナも敗退したため、欧州勢によるクラブランキングのポイントで上回り、出場権が舞い込んだ。 なお、残り1つとなる欧州からの出場枠はアーセナルか、レッドブル・ザルツブルクに。アーセナルが出場権を掴むためには今季のCLを制するしかなく、それ以外の結果に終われば、ザルツブルクが参戦になるという。 ちなみに、アジアからはAFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)の2022年王者である浦和レッズが出場。今季のACLで準決勝まで勝ち残る横浜F・マリノスも優勝すれば参戦となる。 2024.04.17 13:45 Wed
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly