6連勝で首位快走のインテル、コンテは「13回の決勝戦が残っている」と油断せず

2021.03.05 12:54 Fri
Getty Images
インテルのアントニオ・コンテ監督が首位を快走するチームを称えた。イタリア『スカイ』が伝えている。
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セリエA5連勝で首位の座を固めつつあるなか、4日に行われたセリエA第25節でパルマと対戦したインテル。降格圏に沈む相手に対して、後半にFWアレクシス・サンチェスが2ゴールを記録した後、1点を返されたものの、リードを守り抜いて2-1のスコアで勝利した。
この結果、インテルはリーグ6連勝を記録。2位ミランとの差は「6」まで広がっており、スクデット獲得に向けて順調な成績を残し続けている。コンテ監督も現在の状況には満足しつつ、まだ油断はできないと強調した。

「昨年と比較して、我々は非常に良い順位にいる。重要な改善も見られているが、リーグはまだ13試合残っているんだ。今夜を見てもわかるように、このリーグではすべての試合が戦いであり、ポイントを落とす可能性はある」

「だからこそ、我々はどのチームも過小評価してはいけないんだ。13回の決勝戦が残っており、皆で頑張っていきたい。最終的に、我々が1位になれば短期間で信じられないステップを踏んだことになる。きっと幸せで、誇らしく思うだろう」
また、コンテ監督はこの日2ゴールのサンチェスや、好プレーを見せたDFアクラフ・ハキミを称賛。その上で、チームで出場機会を得るためには組織第一の姿勢を示す必要があると語っている。

「アレクシス(・サンチェス)は今までになく良い精神状態だ。彼が働けているのは良いことだし、我々が忍耐強く待ったのも良いことだと思う。アレクシスはハードワークだけが自分を一定のレベルに戻したと分かっているはずだ。(ロメル・)ルカクやラウタロ(・マルティネス)にとっての競争相手になるし、そうした環境を作ることが大事だろう」

「私は(アクラフ・)ハキミの頭を掴んで『ブラボー!』と言ったよ。彼のリカバリーは非常に良かった。序盤は守備を怠りがちで、苦労した部分もあった。しかし、彼は成長している。もちろん、(マッテオ・)ダルミアンは前回ハキミの代わりにプレーして、ピッチ上で最高の選手の1人だったことを忘れてはならない」

「私は非常に民主的な監督だ。そして選手たちはチーム強化のため、個人は後回しにして組織を重視する必要があると知っている。自分のことではなく、皆のことを考えなければならないんだ。私に評価されたいなら、彼らはそうした姿勢を見せる必要がある」

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