マウント鮮烈弾でチェルシーが苦手アンフィールド攻略! リバプールはクラブ史上初のリーグ戦ホーム5連敗の屈辱…《プレミアリーグ》

2021.03.05 07:13 Fri
Getty Images
プレミアリーグ第29節、リバプールvsチェルシーが4日にアンフィールドで行われ、アウェイのチェルシーが0-1で勝利した。
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現在、チャンピオンズリーグ(CL)出場圏内と2ポイント差の6位に位置するリバプール(勝ち点43)。アウェイで行われた前節のシェフィールド・ユナイテッド戦では、最下位相手に2-0の快勝。リーグ戦の連敗を「4」でストップすると共に、5戦ぶりの白星を挙げた。リーグ戦4連敗中のアンフィールドに難敵を迎えた今回の一戦ではブレイズ戦から先発2人を変更。GKアドリアン、フィリップスに代わって守護神アリソン、ファビーニョが復帰し、長期離脱明けのジョタがベンチに戻ってきた。
一方、そのリバプールと1ポイント差で5位に位置するチェルシー(勝ち点44)は前節、マンチェスター・ユナイテッドとの接戦を0-0のドローで終えた。この結果、トゥヘル新体制移行後の無敗を9試合に伸ばすも、リーグ戦では2試合連続ドローと足踏みが続く。昨季王者のホームに乗り込んだ一戦ではユナイテッド戦から先発3人を変更。ハドソン=オドイ、コバチッチ、ジルーに代えてリース・ジェームズ、ジョルジーニョ、ヴェルナーを起用した。

共に並びや戦い方に変化を加えることなく真っ向勝負で臨んだ重要なシックスポインターは、いずれも前からある程度圧力をかけて相手のビルドアップをけん制。さらに、局面を変える背後への長いボールを意識的に使うなど、比較的似たアプローチでゴールを目指していく。開始6分にはロングボールに抜け出したロバートソンが起点となり、サラーからのリターンパスを受けてボックス手前からファーストシュートを放つが、これは枠の左に外れる。

対するチェルシーも10分、左サイドのハーフウェイライン付近でボールを持ったチルウェルからの斜めの浮き球パスに反応したヴェルナーがペナルティアーク付近でうまく収めて右足を振り抜くが、これは惜しくも枠の右に外れた。さらに、16分にはアスピリクエタが無理な体勢でゴール前に入れた浮き球のパスにオフサイドラインぎりぎりで飛び出したヴェルナーにGKと一対一のビッグチャンスが訪れるが、ここはGKアリソンにうまく詰められて浮き球のシュートはセーブされた。
15分を過ぎて以降はチェルシーがボールの主導権を握った中、24分にはリバプールゴールに迫る。自陣中央でジョルジーニョが出した浮き球のフィードに完璧なタイミングで抜け出したヴェルナーがボックス外に飛び出したGKアリソンを浮き球でかわして無人のゴールへシュートを流し込む。だが、VARのレビューの結果、わずかながらオフサイドラインを越えていたとの判定でゴールは認められず。

一方、一瞬の隙を見せてピンチを招いたもののVARに救われる格好となったリバプールは、このプレーをキッカケに気持ちを引き締めて押し返していく。28分にはサラーの浮き球の斜めのパスに完璧に抜け出したマネがGKとの一対一のビッグチャンスも、ここはファーストタッチがうまくいかずにシュートまで持ち込めない。

その後、互いに遅攻では相手の強度の高い守備を上回れず、中盤での潰し合いが目立ち、立ち上がりからの狙いである背後へのボールから散発的にチャンスを作りかける拮抗した状況が続く。しかし、その均衡をチェルシー生え抜きの若手MFが個人技で破る。

42分、自陣でのアスピリクエタのヘディングのクリアを拾ったカンテが左サイドのスペースを狙うマウントへ正確なフィードを送り届ける。そして、ボックス左角で内に切り込んだマウントがDFファビーニョを振り切って鋭い右足のシュートをゴール右下隅の完璧なコースに突き刺し、アウェイチームが最高の時間帯に先制点を奪った。

1点ビハインドで試合を折り返したリバプールはよりアグレッシブな後半の入りを見せる。48分にはボックス右でフィルミノが浮き球で出したパスがカンテの上げた腕に当たるが、ここはボールとの距離の問題か、ノーファウルの判定に。直後の50分には右CKの場面でアレクサンダー=アーノルドのクロスをゴール前のファビーニョが頭で合わすが、これはわずかに枠の左に外れる。

一方、立ち上がりの劣勢を凌いだチェルシーは54分に後半最初の決定機を作り出す。相手を押し込んでの二次攻撃からボックス左でフリーとなったチルウェルがシュート。GKアリソンに弾かれたボールを中央で回収したツィエクがすかさず左足でシュートするが、アリソンの脇を抜けたボールはDFロバートソンの決死のゴールカバーにはじき出された。

ロバートソンのビッグプレーで2失点目を免れるも、徐々に攻撃が手詰まりとなったホームチームは62分、サラーとカーティス・ジョーンズを下げてオックスレイド=チェンバレンと、昨年12月初旬以来の戦列復帰となる切り札のジョタを同時に投入。この交代でマネが右サイドに移り、ジョタが左サイドに入った。

選手交代で流れを引き寄せたいリバプールだったが、チェルシーの分厚い守備を前になかなか危険なところにボールを入れられず、決定機はおろか後半半ばを過ぎても枠内シュートすら放てない苦境が続く。

一方、ツィエクに代えてプリシッチを最初のカードとして切って堅守速攻の色合いを強めるチェルシーは77分、マウントからのスルーパスに抜け出したヴェルナーに2点目のチャンスが訪れるが、ボックス左で放ったシュートはGKアリソンの絶妙な飛び出しに阻まれ、試合を殺すことができない。

その後、両チームは80分に同時に選手交代を敢行。リバプールはチアゴを下げてミルナーを、チェルシーは殊勲のマウントに代えてコバチッチと、互いに中盤にバイタリティをもたらすプレーヤーをピッチへ送り出す。

85分にはリバプールの左CKの流れからボックス左で見事な仕掛けを見せたフィルミノの際どいクロスからゴール前のこぼれにオザン・カバクが詰めるも、押し込めない。さらに、こぼれ球をアレクサンダー=アーノルドが折り返してワイナルドゥムがヘディングで合わすが、ようやく放った最初の枠内シュートはGKメンディに難なくキャッチされた。

その後、決死の猛攻を見せたリバプールだったが、最後まで集中力を切らさないチェルシーの守備をこじ開けることはできず。そして、5戦未勝利の苦手アンフィールドで勝ち切ったチェルシーがトゥヘル体制での公式戦無敗記録を2桁にのせると共に、3試合ぶりの白星で暫定4位に浮上した。

一方、敗れたリバプールはクラブ史上初となるアンフィールドでのプレミアリーグ5連敗という屈辱と共に、7位に転落することになった。

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