【ブンデス第24節プレビュー】デア・クラシカーに鎌田&長谷部vs遠藤航の日本人対決

2021.03.05 18:00 Fri
Getty Images
前節は首位バイエルンがケルンに圧勝し、2位ライプツィヒがボルシアMGに劇的な逆転勝利を飾ったことで、両チームの2ポイント差に変動はなかった。そしてシュツットガルトのMF遠藤航が嬉しいブンデス初ゴール含む2得点を挙げ、チームの勝利に貢献している。迎える第24節、バイエルンvsドルトムントのデア・クラシカーが行われる。
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バイエルンは前節、MFミュラーがコロナから、MFニャブリが負傷から復帰した中、ケルン相手にFWレヴァンドフスキとニャブリのドッペルパックで5-1と圧勝。チャンピオンズリーグ(CL)のラツィオ戦圧勝の勢いを持ち込む形で、リーグ戦3試合ぶりの勝利を挙げた。DFBポカールから敗退していたことから1週間の調整期間を得られた中、万全の状態でドルトムントを迎え撃つ。
一方、ボルシアMGのローゼ監督の来季指揮官就任が発表されて以降、公式戦4連勝と好調の5位ドルトムント。火曜に行われたポカールではそのローゼ監督率いるボルシアMG相手に勝利し、ベスト4進出を決めた。MFサンチョが好調時のパフォーマンスを取り戻し、MFロイスも復調気配にある中、バイエルンを撃破してCLセビージャ戦に臨めるか。

今節は日本人対決が2試合組まれている。まずは土曜開催のMF鎌田&MF長谷部のフランクフルトvs MF遠藤航のシュツットガルト。4位フランクフルト(勝ち点42)は前節、ブレーメン相手にまさかの逆転負け。長谷部が久々にリベロで先発した中、ディフェンスラインぎりぎりを突かれる形で2失点を喫してしまった。鎌田も目立った活躍を見せられずに悔しい試合となったが、勝利を取り戻してCL圏死守となるか。

対する10位シュツットガルト(勝ち点32)は前節、最下位に沈むシャルケ相手に遠藤が2ゴールを奪取。いずれもCKからの得点となったが、チームの2連勝に大きく貢献する格好となった。今節は鎌田とのマッチアップが想定されるが、リーグ屈指のデュエル勝率を自信に鎌田を封じにかかる。
そして日曜にはMF堂安&MF奥川ビーレフェルトvsMF遠藤渓太ウニオン・ベルリンが開催される。16位ビーレフェルト(勝ち点18)は前節、ドルトムントに完敗。堂安は何度か相手ボックス内へ仕掛けるプレーを見せたが、75分で交代となった。代わって奥川が投入されたが、見せ場は作れなかった。そしてここ5戦で4敗を喫したチームはノイハウス監督の解任を決断。降格圏の17位マインツが1ポイント差に迫る中、堂安、奥川としては勝ち点3獲得に貢献したい。

一方、遠藤は前節ホッフェンハイム戦では声がかからず出場機会に恵まれなかった。ただ、チームはエースFWクルーゼの復帰があった中、7位と好調を維持しており、ここは必勝としてヨーロッパカップ戦出場権争いに踏み止まりたい。

そしてバイエルンを追う2位ライプツィヒ(勝ち点50)はデア・クラシカー前に登場し、8位フライブルク(勝ち点34)とのアウェイ戦に臨む。前節、ボルシアMG相手に2点のビハインドをひっくり返す劇的な試合を演じたライプツィヒ。バイエルンとの2ポイント差をキープできた中、今節は勝利してバイエルンにプレッシャーをかけたい。

最後に前節フランクフルト戦で出番のなかったブレーメンFW大迫は古巣ケルンとのアウェイ戦に臨むが、出場のチャンスは訪れるか。

◆ブンデスリーガ第24節
▽3/5(金)
《28:30》
シャルケvsマインツ

▽3/6(土)
《23:30》
ボルシアMGvsレバークーゼン
ホッフェンハイムvsヴォルフスブルク
フライブルクvsライプツィヒ
ヘルタ・ベルリンvsアウグスブルク
フランクフルトvsシュツットガルト
《26:30》
バイエルンvsドルトムント

▽3/7(日)
《23:30》
ケルンvsブレーメン
《26:00》
ビーレフェルトvsウニオン・ベルリン


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