前回王者FC東京が徳島下し白星発進! 準優勝の柏は横浜FCに敗れる《ルヴァンカップ》
2021.03.03 20:58 Wed
3日、YBCルヴァンカップ第1節の6試合が各地で行われた。
昨季は新型コロナウイルス禍による特別レギュレーションの下、FC東京が11年ぶり3度目の優勝を果たした。今大会は従来のレギュレーションに戻し、4チーム4グループのグループステージを戦ったあと、各グループ上位2チームで行われるプレーオフステージで4チームまで絞り、AFCチャンピオンズリーグに出場する川崎フロンターレ、ガンバ大阪、名古屋グランパス、セレッソ大阪を加えた計8チームでプライムステージを行う。
すでに2日に2試合を消化しており、Bグループではヴィッセル神戸が大分トリニータに1-3で逆転勝利。Cグループでは湘南ベルマーレvs浦和レッズがゴールレスドローに終わっている。
開幕節2日目は、Bグループでは王者・FC東京が徳島ヴォルティスと対戦。8分に味方とのワンツーでボックス右に抜け出した田川が相手DFのスライディングタックルを受けて倒される決定的なシーンが訪れたが、主審はCKを指示。DFの足はボールに触れておらず、田川はPKを強く主張したが、そのままプレーは流された。
その後は中盤で一進一退の攻防に。互いになかなかチャンスが作れない中、FC東京が35分のセットプレーでゴールに迫る。敵陣左サイド中央から上がったクロスを手前で後ろに逸らし、最後は青木がヘディングシュート。枠を捉えたが、GK長谷川の好セーブに阻まれた。
肝を冷やしたFC東京だったが59分にネットを揺らす。永井が右からクロスを上げると、相手DFがクリアミス。これをボックス中央にいた田川が左足で蹴り込み、試合を動かした。
FC東京は最後までこのゴールを守り切り、ホームで1-0で勝利。7年ぶりのリーグカップ出場となった徳島を破り、前回王者が白星スタートを切った。
Cグループでは、前回ファイナリストの柏レイソルと横浜FCが激突。両者の対戦成績は4勝4分け4敗と全くの互角だが、この試合もその様相を見せる。開始1分で瀬川のシュートに繋げた柏は、8分にはその瀬川がオーバーヘッドシュートでゴールに迫る。対する横浜FCも12分に杉本のボックス手前から放ったシュートが
GKを強襲。さらに、19分にはカウンターから松尾、杉本と繋いでシュートに持ち込むが、ここもGKキム・スンギュに止められた。
その後、柏はショートカウンターから決定機を演出。まずは37分、敵陣中央でボールを奪い、椎橋がボックス手前右からシュートへ。45分には、今度は敵陣右サイドでボールを奪い、素早くボックス中央の瀬川へボールを展開。瀬川はキックフェイントでDFを一人躱してシュートに持ち込んだが、力み過ぎたのかクロスバーを越えてしまった。
試合が動いたのは後半に突入した51分。横浜FCが左サイドからアーリークロスを入れたところ、伊藤が胸トラップした直後に遅れて入った上島に倒されてPKを獲得。これを自ら伊藤が決めて均衡を破った。
柏は同点ゴールを目指して攻勢を強めるが、再三のチャンスを生かせない。89分に途中出場のイッペイ・シノヅカのパスから江坂がボックス右に抜け出すが、シュートは惜しくも枠を捉えられず試合終了。0-1でアウェイの横浜FCが勝利を収めた。
Dグループでは、昨季ベスト4の横浜F・マリノスがベガルタ仙台を1-0で下している。16分に右サイドから水沼が上げたクロスに、オナイウ阿道がジャンプしながら合わせて先制。
仙台はなかなかシュートまで運べない時間が続いたが、39分に自陣からのカウンターでチャンス到来。左サイドに展開し、最後はクロスを受けた中原が右足で狙ったが、惜しくも左に外れた。その直後には横浜FMも前田のシュートで決定機を迎えるが、GK小畑のセーブに遭う。
後半はカウンターからフィニッシュに持ち込む仙台に対し、横浜FMはカウンターを恐れず攻勢を強めるが、互いにゴールは奪えず試合終了。ホームの横浜FMが逃げ切り、開幕白星を挙げた。
同グループのもう一試合、サンフレッチェ広島vs清水エスパルスはゴールレスドローに終わっている。守備から入る清水に対し、広島は後半の序盤に立て続けに2度の決定機を迎える。右サイドのクロスから鮎川のヘディングシュート、さらにはエゼキエウのミドルシュートが枠に収まるが、どちらもGK永井に防がれてしまう。
86分には途中出場の浅野が右からカットインする得意の形でフィニッシュまで持ち込んだが、ここもGK永井に止められ万事休す。0-0のまま、試合終了のホイッスルが鳴った。
Aグループでは、最多6回の優勝を誇る鹿島アントラーズがサガン鳥栖をホームに迎えた。試合は早々に動く。10分、味方のスルーパスで右サイドの深い位置に抜け出した荒木のクロスを、エヴェラウドが打点の高いヘディングで合わせてゴール。
その後は互いにシュートを打ちながらも得点は生まれず迎えた後半、64分に鹿島が突き放す。左サイドでボールを持った和泉がドリブルでゆっくりとボックスへ侵入。左角辺りでDF2人の間からコントロールシュートを放つと、これが右ポストに当たってゴールに吸い込まれた。
さらに鹿島は71分、途中出場の染野のチェックでボックス手前でボールを奪うと、こぼれ球を拾った白崎から、ボックス左へ走り込む染野へスルーパス。染野はこれを丁寧にゴール右に流し込んで、プロ入り後2点目を決めた。
これで試合を決定づけた鹿島は、その後もゴールに迫りながら試合を支配。結局、3-0で快勝を収めた。
グループAのもう一方の試合は、アビスパ福岡vs北海道コンサドーレ札幌。前半だけで2ゴールをマークしたドウグラス・オリヴェイラの活躍で1-3とリードした札幌が、後半の失点を1点に抑え、最終的に2-3で勝利。J1開幕から2連勝を収めた。
◆YBCルヴァンカップ第1節
【Aグループ】
アビスパ福岡 2-3 北海道コンサドーレ札幌
鹿島アントラーズ 3-0 サガン鳥栖
【Bグループ】
大分トリニータ 1-3 ヴィッセル神戸
FC東京 1-0 徳島ヴォルティス
【Cグループ】
湘南ベルマーレ 0-0 浦和レッズ
柏レイソル 0-1 横浜FC
【Dグループ】
横浜F・マリノス 1-0 ベガルタ仙台
サンフレッチェ広島 0-0 清水エスパルス
昨季は新型コロナウイルス禍による特別レギュレーションの下、FC東京が11年ぶり3度目の優勝を果たした。今大会は従来のレギュレーションに戻し、4チーム4グループのグループステージを戦ったあと、各グループ上位2チームで行われるプレーオフステージで4チームまで絞り、AFCチャンピオンズリーグに出場する川崎フロンターレ、ガンバ大阪、名古屋グランパス、セレッソ大阪を加えた計8チームでプライムステージを行う。
開幕節2日目は、Bグループでは王者・FC東京が徳島ヴォルティスと対戦。8分に味方とのワンツーでボックス右に抜け出した田川が相手DFのスライディングタックルを受けて倒される決定的なシーンが訪れたが、主審はCKを指示。DFの足はボールに触れておらず、田川はPKを強く主張したが、そのままプレーは流された。
その後は中盤で一進一退の攻防に。互いになかなかチャンスが作れない中、FC東京が35分のセットプレーでゴールに迫る。敵陣左サイド中央から上がったクロスを手前で後ろに逸らし、最後は青木がヘディングシュート。枠を捉えたが、GK長谷川の好セーブに阻まれた。
後半から2人入れ替えた徳島は48分、左サイドを突破した川上の折り返しを河田が合わせる。徳島にとっては初の決定機だったが、GK児玉のファインセーブに遭い、先制ならず。
肝を冷やしたFC東京だったが59分にネットを揺らす。永井が右からクロスを上げると、相手DFがクリアミス。これをボックス中央にいた田川が左足で蹴り込み、試合を動かした。
FC東京は最後までこのゴールを守り切り、ホームで1-0で勝利。7年ぶりのリーグカップ出場となった徳島を破り、前回王者が白星スタートを切った。
Cグループでは、前回ファイナリストの柏レイソルと横浜FCが激突。両者の対戦成績は4勝4分け4敗と全くの互角だが、この試合もその様相を見せる。開始1分で瀬川のシュートに繋げた柏は、8分にはその瀬川がオーバーヘッドシュートでゴールに迫る。対する横浜FCも12分に杉本のボックス手前から放ったシュートが
GKを強襲。さらに、19分にはカウンターから松尾、杉本と繋いでシュートに持ち込むが、ここもGKキム・スンギュに止められた。
その後、柏はショートカウンターから決定機を演出。まずは37分、敵陣中央でボールを奪い、椎橋がボックス手前右からシュートへ。45分には、今度は敵陣右サイドでボールを奪い、素早くボックス中央の瀬川へボールを展開。瀬川はキックフェイントでDFを一人躱してシュートに持ち込んだが、力み過ぎたのかクロスバーを越えてしまった。
試合が動いたのは後半に突入した51分。横浜FCが左サイドからアーリークロスを入れたところ、伊藤が胸トラップした直後に遅れて入った上島に倒されてPKを獲得。これを自ら伊藤が決めて均衡を破った。
柏は同点ゴールを目指して攻勢を強めるが、再三のチャンスを生かせない。89分に途中出場のイッペイ・シノヅカのパスから江坂がボックス右に抜け出すが、シュートは惜しくも枠を捉えられず試合終了。0-1でアウェイの横浜FCが勝利を収めた。
Dグループでは、昨季ベスト4の横浜F・マリノスがベガルタ仙台を1-0で下している。16分に右サイドから水沼が上げたクロスに、オナイウ阿道がジャンプしながら合わせて先制。
仙台はなかなかシュートまで運べない時間が続いたが、39分に自陣からのカウンターでチャンス到来。左サイドに展開し、最後はクロスを受けた中原が右足で狙ったが、惜しくも左に外れた。その直後には横浜FMも前田のシュートで決定機を迎えるが、GK小畑のセーブに遭う。
後半はカウンターからフィニッシュに持ち込む仙台に対し、横浜FMはカウンターを恐れず攻勢を強めるが、互いにゴールは奪えず試合終了。ホームの横浜FMが逃げ切り、開幕白星を挙げた。
同グループのもう一試合、サンフレッチェ広島vs清水エスパルスはゴールレスドローに終わっている。守備から入る清水に対し、広島は後半の序盤に立て続けに2度の決定機を迎える。右サイドのクロスから鮎川のヘディングシュート、さらにはエゼキエウのミドルシュートが枠に収まるが、どちらもGK永井に防がれてしまう。
86分には途中出場の浅野が右からカットインする得意の形でフィニッシュまで持ち込んだが、ここもGK永井に止められ万事休す。0-0のまま、試合終了のホイッスルが鳴った。
Aグループでは、最多6回の優勝を誇る鹿島アントラーズがサガン鳥栖をホームに迎えた。試合は早々に動く。10分、味方のスルーパスで右サイドの深い位置に抜け出した荒木のクロスを、エヴェラウドが打点の高いヘディングで合わせてゴール。
その後は互いにシュートを打ちながらも得点は生まれず迎えた後半、64分に鹿島が突き放す。左サイドでボールを持った和泉がドリブルでゆっくりとボックスへ侵入。左角辺りでDF2人の間からコントロールシュートを放つと、これが右ポストに当たってゴールに吸い込まれた。
さらに鹿島は71分、途中出場の染野のチェックでボックス手前でボールを奪うと、こぼれ球を拾った白崎から、ボックス左へ走り込む染野へスルーパス。染野はこれを丁寧にゴール右に流し込んで、プロ入り後2点目を決めた。
これで試合を決定づけた鹿島は、その後もゴールに迫りながら試合を支配。結局、3-0で快勝を収めた。
グループAのもう一方の試合は、アビスパ福岡vs北海道コンサドーレ札幌。前半だけで2ゴールをマークしたドウグラス・オリヴェイラの活躍で1-3とリードした札幌が、後半の失点を1点に抑え、最終的に2-3で勝利。J1開幕から2連勝を収めた。
◆YBCルヴァンカップ第1節
【Aグループ】
アビスパ福岡 2-3 北海道コンサドーレ札幌
鹿島アントラーズ 3-0 サガン鳥栖
【Bグループ】
大分トリニータ 1-3 ヴィッセル神戸
FC東京 1-0 徳島ヴォルティス
【Cグループ】
湘南ベルマーレ 0-0 浦和レッズ
柏レイソル 0-1 横浜FC
【Dグループ】
横浜F・マリノス 1-0 ベガルタ仙台
サンフレッチェ広島 0-0 清水エスパルス
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