「この状況にウンザリしていた」物議醸した本田圭佑の退団、元同僚のカルーがボタフォゴの問題と退団の理由明かす

2021.02.22 13:25 Mon
Getty Images
ボタフォゴに所属する元コートジボワール代表FWサロモン・カルーが、クラブの状況や本田圭佑について語った。

フェイエノールトやエセクター、チェルシー、リール、ヘルタ・ベルリンなどヨーロッパの各国でプレーしたカルー。チェルシー時代にはプレミアリーグやチャンピオンズリーグ制覇に貢献していた。
そのカルーは、2020年7月にボタフォゴへと加入。カンピオナート・ブラジレイロ・セリエAでは25試合に出場し1ゴールを記録。しかし、チームは2部へ初めて降格していた。

2020年1月に加入した本田とともにボタフォゴを再建するための切り札としてカルーを獲得。その他にも、名の知れた選手を獲得に動いていたが、最悪の結末に終わった。

その結果、チームの財政危機は最悪の事態となり、本田はシーズン終了前に退団。カルーも財政面の問題から移籍させられる状況となっている。
そんな中『BBC』のアフリカ版でカルーがインタビューに応じ、ボタフォゴでのプランが大きく崩れていったことを明かした。

「僕たちは最も経験豊富な選手だったけど、新しい環境に立たされることとなった。言葉の壁もあるし、ブラジルでのサッカーのプレー方法は異なるんだ。とても個性的だし、違いを生み出す必要があったんだ」

「多くの個々の状況では、フィジカルとスキルが必要になることがある。戦術的ではないね」

「僕は経験のためにきた。経済的な側面を求めていれば、中国や中東のクラブに行くことだってできたんだ。僕をここに連れてきたのは、パウロ・アウトゥオリだった」

「彼は僕がコンディションを整えるのを助けてくれた。ヨーロッパ以外で監督をしていたので、ヨーロッパとアフリカのサッカーを理解していた」

「カタールでは、彼は数人のアフリカ人選手を指導していた。適応するのに時間がかかることを理解していたよ」

「彼は僕とたくさんコミュニケーションをとったけど、彼がいなくなった時にコミュニケーションは崩壊した」

ボタフォゴは、本田やカルーが加入した際には鹿島アントラーズやセレッソ大阪を指揮したパウロ・アウトゥオリ監督が指揮。しかし、10月に解任されると、そこからブルーノ・ラザロニフラビオ・テニウス、ラモン・ディアス、フェリペ・ルセーナ、エドゥアルド・バロッカと監督が交代する事態に。混迷を極めていた。

カルーはクラブのこの状況にも問題があったとし、アウトゥオリ監督が去ってからはひどく、本田が退団した理由もそこにあると言及した。

「僕はここに5カ月半いたけど、6人の監督がいる」

「アウトゥオリが去ったとき、難しい状況になった。僕は最善を尽くせなかったし、責任を取らなければならなかった」

「本田は34歳、僕は35歳であることを忘れてはいけない。僕たちは、みんなをドリブルで抜いて、全部のゴールを決めてしまうような選手ではないんだ」

「僕たちはこの年齢で良いチームにいた。本田はブロジェクトを去ってしまった。彼は十分だったよ。でも、この状況に不満を持っていたね」

また、カルーはクラブの財政問題にも言及。給与の遅延があることを明かすも、問題は金銭面ではなく、プロジェクトが無計画すぎたことだと指摘した。

「彼らは僕に支払うべきものを支払おうと最善を尽くしたけど、いつも予定通りではなかった」

「クラブに入る前、彼らが経済的に困っていることは知っていたので、お金のために来たわけではないんだ。でもプロジェクトの計画はよく考えられていたものではなかったね」

史上初のセリエBに降格したボタフォゴ。クラブとして改善しないことには、難しい時代が続く可能性がたかそうだ。
関連ニュース

ブラガ、アルトゥール・ジョルジェ監督のボタフォゴFR移籍を発表…ダニエル・ソウザ氏の来季就任も併せて発表

ブラガは3日、アルトゥール・ジョルジェ監督(52)がブラジルのボタフォゴFRの新指揮官に就任したことを発表した。なお、移籍金は200万ユーロ(約3億3000万円)になるとのことだ。 現役時代からブラガで活躍したアルトゥール・ジョルジェ監督は、2005年に現役を引退。2009年からファマリカンで指導者キャリアをスタートすると、2010~12年までブラガの育成年代やBチームの監督を歴任。 2013-14シーズンはポルトガル3部のティルセンスで監督を務めると、2017年にブラガのユース監督に復帰。その後、トップチームの暫定監督やU-23チーム、ブラガBなどの監督を務め、2022年5月に退任したカルロス・カルヴァリャルの後任としてトップチームの監督に昇格。 就任初年度となった昨季は勝ち点、勝利数、ゴール数でチーム最多記録を更新し、チャンピオンズリーグ(CL)出場圏内の3位でフィニッシュ。CLとの二足の草鞋となった今シーズンは、11年ぶりの参戦となったCLはグループステージ敗退に終わったが、27試合を消化したプリメイラ・リーガでは17勝5分け5敗の4位に位置。1月に行われたタッサ・ダ・リーガ決勝では、エストリル・プライアをPK戦の末に下し、4年ぶり3度目の優勝にクラブを導いていた。 なお、ブラガの発表によれば、今季終了まではU-23チームのルイ・ドゥアルテ監督が暫定監督を務めるとのこと。また、2024-25シーズンからはジル・ヴィセンテやアロウカで指揮官を歴任したダニエル・ソウザ氏(39)が監督に就任することを発表している。 2024.04.04 01:01 Thu

昨季ブラジレイロ・セリエA優勝を逃したボタフォゴが新監督にキケ・セティエン氏招へいか

昨年9月にビジャレアルを解任されたキケ・セティエン氏(65)に、ブラジルのボタフォゴFRが関心を示しているようだ。スペイン『アス』が報じている。 現役引退後に古巣であるラシン・サンタンデールで監督キャリアをスタートさせたセティエン氏。その後、赤道ギニア代表やログロニェス、ルーゴ、ラス・パルマス、レアル・ベティス、バルセロナなどで指揮。 2022年10月にアストン・ビラの監督に就任したウナイ・エメリ監督の後任としてビジャレアルの監督に就任。昨季はラ・リーガを5位で終え、ヨーロッパリーグ出場権を獲得。しかし、開幕4試合を終えて1勝3敗の15位と低迷すると、9月5日に解任が発表されていた。 現在までフリーの状態が続いているセティエン氏だが、昨季優勝に迫りながらも度重なる監督交代で終盤に失速し、28年ぶりのカンピオナート・ブラジレイロ・セリエAの優勝を逃したボタフォゴFRが同氏の招へいに関心を示しているようだ。 2023シーズンのカンピオナート・ブラジレイロ・セリエAで絶好のスタートを切ったボタフォゴ。開幕5連勝で第3節から首位に立ったが、昨年6月にルイス・カストロ監督がサウジアラビアのアル・ナスルへ引き抜かれる形で退任。 この監督交代で流れの変わったボタフォゴは、後任となったブルーノ・ラージ監督をわずか3カ月で解任。その後、ルシオ・フラビオ暫定監督、チアゴ・ヌネス監督、ファビオ・マティアス暫定監督がチームを引き継いだが、負の流れを断ち切ることできず、最終的には5位でシーズンを終えていた。 なお、現時点ではボタフォゴはリストアップの状態にとどまっているが、早ければ来週にも最初の交渉が行われる見込みとのこと。そこで両者の合意が得られれば、セティエン氏は初めての海外クラブでの指揮を執ることとなる。 2024.03.25 07:30 Mon

敵味方にピッチで引きずられ…18歳青年の奇妙なプロデビュー戦「何ひとつ理解できなかったよ(笑)」

ボタフォゴのブラジル人FWヤーレン(18)。そのプロデビュー戦は、おそらく生涯忘れないであろう奇妙なものとなった。ブラジル『グローボ』が伝えている。 ブラジルでは現在、国内リーグ開幕に先立ち、各地で州選手権が開催されており、ボタフォゴはリオデジャネイロ州選手権(カンピオナート・カリオカ)に参戦中。3日にはフルミネンセと対戦し、4-2と勝利している。 この一戦でプロデビューを飾ったのが、ボタフォゴU-20所属のヤーレン。18歳のウインガーは、90分の途中出場から10分少々のプレータイムだったが、その間に相手選手ジョン・ケネディとの口論から顔を小突かれ、ゴールライン付近で倒れてファウルをアピールする。 この際、1点ビハインドで急ぐフルミネンセのGKは、倒れたヤーレンをゴールラインからピッチ外に引きずり出してプレー再開へ。すると今度は、ボタフォゴの控え選手がヤーレンをピッチ内へ引きずり戻すという、なんともカオスな攻防が繰り広げられた。 これをきっかけに両軍は乱闘とまでは言わずとも小競り合いに発展。この日、インプレー中のボールタッチがほとんどなかったにも関わらず、一連の場面でブラジル全土から注目が集まることとなった18歳ヤーレンが、奇妙なプロデビュー戦を振り返った。 「誰が僕を外へ引っ張りしたのかわからなかった。そして、誰にピッチ内へ引きずり戻されたかもわからなかった(笑) 倒れたのは? フルミネンセのジョンに故意ではないだろうけど殴られたからだよ。その後に引きずりまわされた。何ひとつ理解できなかったよ(笑)」 このヤーレン、ボタフォゴから契約解除条項として6440万レアル(約19億6000万円)、1億6100万レアル(約48億9000万円/国外クラブ向け)をかけられるほど期待されている新星。奇妙なプロデビュー戦となったが、今後はピッチでの活躍・飛躍に期待したい。 2024.03.05 22:00 Tue

「これもマリーシア?」「ブラジルはやることが違う」ライン際で“笑撃”の攻防が勃発!主役となった18歳はプロデビュー戦「一生忘れられないだろう」

ライン際で激しい攻防が繰り広げられた。 3日、カンピオナート・カリオカの第11節、フルミネンセvsボタフォゴが行われた。打ち合いとなった試合は、90分にアウェイのボタフォゴが2-3と勝ち越し。そのまま逃げ切りを図った。 すると、この日がファーストチームのデビュー戦となったボタフォゴの18歳FWヤーレンが顔を痛め、ゴールラインの外で倒れ込んでしまう。 ボタフォゴはなんとかして残り時間を使い切りたいなか、DFウーゴが大胆な策を敢行。ヤーレンをピッチの中へと引きずり、プレーを止めようとさせる。 だが、当然再開を急ぐフルミネンセのGKが、今度はヤーレンを引きずってゴールラインの外へと移す。 結局、ここで両軍の選手が小競り合いになるが、その最中にもボタフォゴの控え選手がヤーレンを無理矢理起こしてピッチの中へと戻していた。 もはやコントのような一連の流れ。SNS上でも話題となり、「これもマリーシア?」、「ブラジルはやることが違う」、「ヤーレン君は一生忘れられないデビュー戦になっただろう」、「面白すぎる」と様々な反響が寄せられている。 いずれにしても、ヤーレンにとっては思っていたのとは異なるデビュー戦となったことだろう。 なお、試合はこの場面でプレーが止まったこともありアディショナルタイムは長めに取られることとなったが、ボタフォゴが後半アディショナルタイムにトドメの4点目をマーク。試合は2-4でアウェイのボタフォゴが勝利している。 <span class="paragraph-title">【動画】ライン際で激しい攻防が繰り広げられる!(動画はフルミネンセのGKに引きずられる場面から)</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="pt" dir="ltr">PURO SUCO DE FUTEBOL BRASILEIRO! Simplesmente o Felipe Alves tirando o adversário de campo e o companheiro do Yarlen empurrando o cara de volta! <a href="https://t.co/CvBOTvOGSR">pic.twitter.com/CvBOTvOGSR</a></p>&mdash; TNT Sports BR (@TNTSportsBR) <a href="https://twitter.com/TNTSportsBR/status/1764410989313663402?ref_src=twsrc%5Etfw">March 3, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.03.05 13:00 Tue

元スペイン代表ジエゴ・コスタがグレミオ加入 1年契約に

グレミオは8日、元スペイン代表FWジエゴ・コスタ(35)の獲得を発表した。 ジエゴ・コスタはかつてアトレティコ・マドリーや、チェルシーなどで欧州を舞台とし、2023年夏にウォルバーハンプトンからのフリー加入でボタフォゴFRへ。カンピオナート・ブラジレイロ・セリエAでは13試合で3得点をマークしたが、半年契約での加入だった。 35歳のストライカーは数日中にポルト・アレグレに到着し、メディカルチェックの後に2024年末までの契約にサインするという。 なお、ブラジル生まれのジエゴ・コスタにとって、母国ではアトレチコ・ミネイロ、ボタフォゴFRに続いて、グレミオが3クラブ目だ。 グレミオではウルグアイ代表FWルイス・スアレスが退団。ジエゴ・コスタはその後釜としての加入といえそうだ。 2024.02.09 11:05 Fri
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly