アントワープが壮絶な打ち合いを演じるもレンジャーズにホームで敗戦…《EL》

2021.02.19 07:16 Fri
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三好康児の所属するアントワープは18日、ヨーロッパリーグ(EL)ラウンド32・1stレグでレンジャーズと対戦し、3-4で敗戦した。三好は92分からプレーした。
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トッテナムが同居したグループJを2位で通過したアントワープと、グループDを首位で通過したレンジャーズのベスト16を懸けた1stレグ。アントワープの三好は、公式戦3試合連続のベンチスタートとなった。
立ち上がりから一進一退の展開が続く中、アントワープは20分にボックス右でパスを受けたアウレリオ・ブタのクロスが直接ゴールを脅かしたが、これはわずかに逸れて左ポストをかすめた。

対するレンジャーズは29分、バリシッチのスルーパスでDFの裏に抜け出したモレロスが決定機を迎えたが、ボックス左からのシュートは飛び出したGKベイランヴァンドのブロックに阻まれた。

すると、アントワープは38分に不用意なミスから先制を許す。敵陣からのロングフィードをアウレリオ・ブタが胸でGKに戻すが、飛び出したGKベイランヴァンドがこれをファンブル。ボックス外までこぼれたボールは素早く反応したモレロスが先に触ると、最後はアリボにゴールへ流し込まれた。
このまま前半終了かと思われたが、アントワープはセットプレーから同点に追いつく。45分、バイタルエリア右で獲得したFKからレファエロフがクロスを供給すると、ボックス中に走り込んだアベナッティがヘディングシュート。ふわりと浮いたボールがそのままゴール左に吸い込まれた。

さらにアントワープは、前半アディショナルタイム7分にボックス左でパスを受けたレファエロフがデイビスに倒されPKを獲得すると、レファエロフがPKをゴール右に突き刺し、2-1で前半を終了した。

迎えた後半、リードするアントワープは57分にピンチ。左クロスをボックス内で競り合ったデ・ラエトがモレロスのユニフォームを引っ張ってしまうと、VARの末にPKを献上。これをバリシッチにゴール右隅に決められた。

後半開始早々の失点で追いつかれたアントワープだったが、すぐに突き放す。66分、ボックス左手前からカットインしたレファエロフのパスを受けたホングラのミドルシュートが左ポストに当たり、そのままゴールネットを揺らした。

その後はしばらく膠着状態が続いたが、試合は再び振り出しに戻る。83分、モレロスとのパス交換でボックス内に侵入したケントがカットインからシュートをゴール右に突き刺し、レンジャーズが追いついた。

さらにアントワープは89分、ケントのシュートがボックス内のセックの腕に当たりPKを献上すると、このPKをバリシッチに決められた。さらにセックは、この試合2枚目のイエローカードで退場処分となった。

数的不利となったアントワープは、92分から三好を投入。三好は94分に右ポスト直撃のミドルシュートを放ったが、アントワープは最後まで同点弾は奪えず。試合はそのまま3-4でタイムアップ。来週に敵地で行われる2ndレグでの逆転に向けてはかなり厳しい状況となった。

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