6戦連続失点のアトレティコ、レバンテ守護神の再三の好守に阻まれてドロー…《ラ・リーガ》

2021.02.18 05:03 Thu
Getty Images
ラ・リーガ第2節延期分、レバンテvsアトレティコ・マドリーが17日にシウダ・デ・バレンシアで行われ、1-1のドローに終わった。

前節、グラナダに競り勝って仕切り直しの白星を手にした首位のアトレティコ(勝ち点54)は、11位のレバンテ(勝ち点27)とのアウェイゲームで連勝を狙った。そのグラナダ戦からは先発2人を変更。フェリペ、コンドグビアに代えてホセ・ヒメネスとヴルサリコを起用した。また、コロナウイルスの隔離措置から戻ってきたフェリックスがベンチ入りを果たした。
ミッドウィーク開催の試合ということもあり、ややゆったりと試合に入ったアトレティコは10分、ボックス右ライン際に侵攻したマルコス・ジョレンテの浮き球クロスをゴール前のスアレスが頭で合わすが、これはやや当たりが薄くゴールカバーに入ったDFのクリアに遭う。

すると、最初の決定機を逸したアウェイチームはミスから先制を許す。17分、レバンテの前線の選手を前に出て潰しに行ったサビッチ、ホセ・ヒメネスが続けて入れ替わられて引っくり返されると、デ・フルートスのラストパスをボックス左で受けたバルディに冷静にシュートを流し込まれた。

これで6試合連続失点とこの試合でも自慢の堅守に綻びを見せてしまったアトレティコだが、今季チームを上位に押し上げる要因となっている攻撃陣がここからギアを上げて相手ゴールに襲い掛かっていく。20分過ぎにスアレスの意表を突くシュートでGKアイトールを脅かすと、ここから相手を押し込んでサウールが得意のミドルシュートで幾度もゴールに迫っていく。
すると37分、左CKの場面でショートコーナーからコケのパスをボックス手前で受けたジョレンテが右足を強振。シュート自体はGKが対応なコースに飛んだが、ゴール前のDFピエールが頭でクリアを試みたことでコースが大きく変わってGKの反応の逆を突く形でゴールネットを揺らした。

幸運な形でジョレンテに2試合連続の同点ゴールが生まれたアトレティコは畳みかける攻めを見せてボックス内でスアレス、ジョレンテに2点目のチャンスが訪れたが、ここはGKアイトールのビッグセーブに阻まれて前半を1-1のイーブンで終えることになった。

迎えた後半、ヴルサリコを下げてコンドグビアを投入し、ジョレンテを右ウイングバック、コンドグビアをピボーテ、コケをインテリオールと配置転換したアトレティコ。開始直後にはサウールとのパス交換で中央をこじ開けたスアレスのミドルシュートのこぼれ球をゴール前ドフリーのコレアが詰めるが、このイージーシュートを枠の上に大きく外してしまう。

その後は時折、相手にカウンターを許すも押し込んで主導権を握るアトレティコは66分にカラスコを下げて切り札のフェリックスを投入。前線の枚数を増やしてゴールをこじ開けにかかる。

しかし、次々に守備的な交代カードを切って1-1の均衡を維持しようとするホームチームの堅守に手を焼くアトレティコは、80分過ぎにゴール前に抜け出したスアレス、サウールに続けて決定機が訪れるが、いずれもオフサイドの判定。逆に、88分には相手のカウンターからボックス内でルーズボールに反応したクレルクに見事なダイレクトボレーを枠に飛ばされるが、ここはGKオブラクの好守で難を逃れた。

そして、相手GKアイトールの再三の好守もあって2点目を奪い切れなかったアトレティコは、リーグ2連勝のチャンスを逃すことになった。
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