【CLプレビュー】中立地開催での初顔合わせ《ライプツィヒvsリバプール》

チャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16・1stレグ、RBライプツィヒvsリバプールがハンガリーの首都ブタペストで16日29:00にキックオフされる。新型コロナウイルスの影響でリバプール陣営がドイツに入国できない関係から中立地での開催となる一戦だ。パリ・サンジェルマン、マンチェスター・ユナイテッドが同居した厳しいグループを2位で通過したライプツィヒと、アタランタやアヤックスが同居したグループを首位で通過したリバプールの初顔合わせ。
昨季、初のCL参戦を果たした中、ベスト4まで勝ち上がったライプツィヒは、得点源のFWヴェルナーを引き抜かれた中、今季はメガクラブが同居したものの、最終節のユナイテッド戦を制して逆転での劇的な勝ち上がりを決めた。2季連続でのノックアウトラウンド進出を果たし、ブンデスリーガでも首位バイエルンに次ぐ2位と、知将ナーゲルスマン監督の下、トップクラブの風格が出てきている。

一方、ディフェンスの要であるDFファン・ダイクを筆頭にセンターバックの主力に長期離脱者が続出したリバプールは難しいシーズンを過ごしている。グループステージでは危なげない勝ち上がりを見せたが、プレミアリーグでは苦戦が続き、首位マンチェスター・シティに13ポイント差と、2連覇は絶望的な様相となっている。唯一残されたタイトルと言えるCLへ照準を合わせ、新興勢力ライプツィヒ撃破となるか。



▽ライプツィヒ予想スタメン
GK:グラーチ
DF:クロステルマン、ウパメカノ、ハルステンベルク
MF:ムキエレ、ザビッツァー、カンプル、アンヘリーニョ
MF:ダニ・オルモ、エンクンク
FW:Y・ポウルセン
負傷者:DFライマー、ヘンリクス、MFフォルスベリ、ショボスライ
出場停止者:なし4バックも採用するナーゲルスマン監督だが、ここ数試合は3バックを使っているため、この布陣を予想。バックラインではオルバンが入る可能性があり、中盤ではハイダラが入る可能性がある。



▽リバプール予想スタメン
GK:アリソン
DF:アーノルド、カバク、ヘンダーソン、ロバートソン
MF:C・ジョーンズ、ワイナルドゥム、チアゴ
FW:サラー、フィルミノ、マネ
負傷者:DFファン・ダイク、ジョー・ゴメス、マティプ、MFケイタ、ミルナー、FWジョタ
出場停止者:なし

ミルナーが直近のレスター戦で負傷交代したため欠場が濃厚。ファビーニョが間に合わけなれば、枚数不足のセンターバックにはレスター戦でデビューを飾ったカバクが入るものと思われる。中盤と前線に関してはケガ人の続出によって人選は限られる。

★注目選手
◆ライプツィヒ:DFアンヘリーニョ

ライプツィヒの注目選手には絶好調を維持する左サイドのアンヘリーニョを挙げたい。マンチェスター・シティからの買い取りが決まったスペイン人サイドバックは、タイミングの良い攻め上がりと高精度クロスを武器に、今季の公式戦29試合の出場で8ゴール11アシストと大暴れし、ライプツィヒの強烈なストロングポイントとなっている。ヴェルナーが移籍して危ぶまれた得点力を、意外にもアンヘリーニョが埋める形でチームを牽引している。

◆リバプール:MFジョーダン・ヘンダーソン

対するリバプールの注目選手にはヘンダーソンを挙げたい。ケガ人続出によって最終ラインを任されている主将は、そつなくセンターバックをこなす能力の高さを改めて示している。しかし、ここ2試合は守護神のアリソンが凡ミスを犯し、新戦力のカバクとの連係も心もとない状況だ。失点がかさんでいるこの苦境を乗り越えるにはヘンダーソンの統率力がより求められる。