アーセナルが連敗…デビュー戦の代役GKライアン奮闘もビラにシーズンダブル喫す《プレミアリーグ》

2021.02.06 23:30 Sat
Getty Images
プレミアリーグ第23節、アストン・ビラvsアーセナルが6日にビラ・パークで行われ、ホームのビラが1-0で勝利した。
PR
現在10位のアーセナル(勝ち点31)は前節、ウォルバーハンプトンを相手に2人の退場者が響き1-2の逆転負けで8戦ぶりの黒星を喫した。その敗戦からのバウンスバックを図るこの一戦では9位のアストン・ビラ(勝ち点32)と対戦した。
ウルブス戦からはいずれも出場停止となる守護神レノ、ダビド・ルイスに代わってこれがデビュー戦となるGKライアン、ガブリエウが代役に起用された以外、同じメンバー構成となった。

試合は開始早々に動く。開始2分、ビラがGKから縦にパスを繋いで行きマッギンが前線に入れたロングボールをDFガブリエウが短くクリア。これを受けたセドリックがガブリエウにマイナスに戻すと、パスの弱さとコミュニケーション不足によってこれをトラオレに奪われる。そして、ボックス右から左足アウトでマイナスに折り返したボールをゴール前のワトキンスがダイレクトで合わすと、DFホールディングに当たってコースが変わったボールがゴール左隅に決まった。

軽率なミスからいきなりビハインドを負ったアーセナルはすぐさま反撃を開始。ラカゼット、スミス・ロウを起点に相手を押し込む形を作ってセットプレーを獲得するが、なかなかフィニッシュまで持ち込むことができず。
先制点以降、互いに決定機まで持ち込めない状況が続いた中、前半半ばを過ぎて徐々に試合が動き始める。まずは29分、アーセナルが相手陣内ボックス手前右で得たFKの場面でキッカーのジャカがゴール右上隅を捉える強烈なシュートを放って古巣対戦のGKマルティネスを脅かす。

直後の31分には左サイドでのビラの崩しからボックス中央で巧みなボールタッチでゴール前に抜け出したトラオレがループシュートで2点目に迫るが、ここはGKライアンが見事な反応で阻止。さらに、こぼれ球に反応したバークリーのシュートもDFのブロックに阻まれた。

その後はボールを握ったアーセナルが押し気味に試合を運びペペらに幾度かシュートチャンスが訪れたものの、中央の危険なエリアをきchしり固めるビラの守備をこじ開けることはできなかった。

互いに選手交代なしで臨んだ後半は積極的にシュートを打ち合うオープンな展開となる。前半同様にアグレッシブに試合に入ったビラはバークリー、ワトキンス、マッギンとボックス付近で積極的に足を振っていくが、GKライアンの好守に阻まれて追加点とはならず。

一方、前半は流れの中でのシュートがほとんどなかったアーセナルも52分にペペが放った枠のわずか右に外れる際どいシュートを皮切りにベジェリンのカットインからの左足シュートなど、良い形でフィニッシュに繋げていく。

何とか早い時間帯に追いつきたいアーセナルは59分、やや存在感を欠いていたラカゼットを下げてオーバメヤンをピッチへ送り込む。さらに、、65分にはセドリックを下げてウーデゴールを投入し、この交代でサカが左サイドバック、トップ下にウーデゴール、右ウイングにスミス・ロウという攻撃的な布陣に変更した。

そして、67分には左サイドの高い位置まで侵攻したサカの浮き球のクロスを中央のオーバメヤンが頭で合わすが、これは惜しくも枠の右に外れる。

その後、筋肉系のトラブルによってトーマスがプレー続行不可能となり、ウィリアンの投入を余儀なくされたアーセナルは、このアクシデントによって流れを失う。

一方、トラオレ、バークリーに代えてトレゼゲ、ラムジーとフレッシュな選手を投入したビラは79分、カウンターからボックス左で仕掛けたグリーリッシュがGKライアンにファインセーブを強いると、83分にも同じようなシチュエーションからワトキンスに2点目のチャンスも、左足のシュートはわずかに枠の右に外れ、試合を殺すことができない。

その後はアーセナルがサカの左サイドを起点に攻勢を仕掛けて同点を目指すが、最後まで集中力を切らさないホームチームの守備を最後までこじ開けることはできなかった。

そして、ビラに屈辱のシーズンダブルを喫したアーセナルは7戦無敗からの2連敗と再び厳しい状況に陥った。

PR
関連ニュース

中堅どころの年齢にきて脂が乗るソランケ…今季プレミア17得点の点取り屋にロンドン勢3クラブが関心か

ボーンマスの元イングランド代表FWドミニク・ソランケ(26)が今夏で移籍か。 チェルシーの下部組織が育て、21歳で加入のリバプールでは一切爪痕を残せず、2年後の2019年夏にボーンマスへ放出されたソランケ。ただ、中堅どころの年齢となった近年は脂が乗る。 20-21シーズンにチャンピオンシップ(イングランド2部)で15得点11アシストと“センターフォワード”らしくなってくると、翌季は29得点を叩き出してリーグ得点王の“点取り屋”に。 昨季は3年ぶり復帰のプレミアリーグで33試合6得点7アシストだったが、残留ノルマのボーンマスでケガを除いてフル稼働し、ほぼフル出場。再び臨機応変な“センターフォワード”として機能した。 そして今季はここまでプレミア全32試合に先発出場して「17」得点。この数字でも選手層が厚いイングランド代表に返り咲けないのが残念だが、得点ランキングは4位タイにつけ、個人の栄冠ももちろん視野に入る。まさに“点取り屋”だ。 不遇の若手時代を経て、数字と数値化できない貢献、どちらもこなせるようになったソランケ。イギリス『フットボール・インサイダー』によると、アーセナル、トッテナム、ウェストハムのロンドン勢がリストアップ中だという。 獲得に本腰を入れそうなのはウェストハム。ボーンマスはソランケ本人が退団希望なら今夏の売却もアリと考え、流石はプレミアリーグ、中堅ウェストハムでも評価額5000万ポンド(約96億2000万円)を満額支払うメドが立っているとのことだ。 進化したソランケの去就やいかに。 2024.04.18 19:50 Thu

ガスペリーニ、クロップ、アルテタ…個性豊かな名将に師事してきたソクラティスの“特別なボス”とは「師匠のサッカーは…」

レアル・ベティスの元ギリシャ代表DFソクラティス・パパスタソプーロスが、これまで師事してきた名だたる指揮官たちを振り返った。 ギリシャを代表するフットボーラー、35歳ソクラティス。ミランやドルトムント、アーセナルといった強豪に在籍歴を持つ歴戦の雄だ。 そんな彼は20年近いプロキャリアの中で名だたる指揮官たちに師事。 例えば、19歳で加入したジェノアにて、当時のボスは現在アタランタで長期政権を敷くジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督。“個”を伸ばすマジシャンであり、普段は温厚かつ選手に対する平等な姿勢から人望も厚い男として知られる。 ジェノアからのレンタル移籍で10-11シーズンに1年間だけ在籍したミランでは、セリエA優勝メンバーの一員に。ボスは当時まだ40代前半で、青年指揮官として評価急上昇中だったマッシミリアーノ・アッレグリ監督。 ドルトムントではユルゲン・クロップ監督の“深い愛”に始まり、トーマス・トゥヘル監督体制下でレギュラーポジションを確保。アーセナル時代はウナイ・エメリ監督およびミケル・アルテタ現監督と共闘した。 現所属ベティスでも、指導者として世界各地を渡り歩いた老将マヌエル・ペジェグリーニ監督に師事。スペイン『Relevo』のインタビューで“ボスたち”を振り返ったソクラティスは、それぞれの特徴を語っていく。そこに負の記憶はない。 「誰もがそれぞれ異なる特徴を持っているのは面白いよね。クロップなんか、ピッチを離れれば選手の友達じゃないか(笑) 心理学者のように選手の内側を見透かしていく。信頼されるはずだ」 「トゥヘルとアルテタは似ているかも。戦術面に強くて、それらを試合で表現するための努力を絶対に怠らない。僕はアルテタの下で長くプレーできなかったけど、負の感情はない。優れたボスであることは就任初日から明らかだったんだ」 「エメリもいわゆる“真面目タイプ”かな(笑) 熱心に仕事に取り組む一方、選手との対話にも時間を割く。そうだね、僕のキャリアで最も重要な1人はエメリだ」 そんななかでも「特別な人」がいると言う。 「特別な人は…やっぱりガスペリーニかな。師匠のサッカーは本当に難しくて、最初の1カ月は混乱しっぱなしだったよ(笑) ようやく理解し起用して貰えるようになり、彼の下での経験は今の僕の基礎となっているよ」 「アッレグリを含め、総じてイタリアの指揮官は『戦術面』に明るい。僕がディフェンダーだからなのか、カルチョの戦術は本当にレベルが高いと感じる。あの経験は大きかったよ」 このように歴代の名だたるボスたちを振り返ったソクラティス。現在師事するぺジェグリーニ監督からロッカールームのリーダーを託される35歳は、引退後の将来をどう考えているのか。 「マヌエル(ぺジェグリーニ監督)にはとてつもなく長いキャリアがあって、僕は彼に何でも相談することができる。常に冷静で、それは40年の経験値からなせるものだよ。いつか僕もそうなれるか?...まだ考えたこともないな(笑)」 多くの名将に師事してきたソクラティスにも監督業を期待したいところだが、今のところ、自身はその名将たちの足元にも及ばないと考えているようだ。 2024.04.18 17:20 Thu

N・フォレストで奮闘するギブス=ホワイト、今夏にはプレミア複数のビッグクラブが獲得に動く?

ノッティンガム・フォレストのイングランド人MFモーガン・ギブス=ホワイト(24)は、今夏の注目銘柄となりそうだ。 ギブス=ホワイトは2022年夏にウォルバーハンプトンからノッティンガム・フォレストへ加入。チームで10番を背負うなど主軸に定着すると、今シーズンもここまでプレミアリーグで17位に低迷するチームにあって、公式戦37試合6ゴール7アシストと上々の成績を収めている。 すでにノッティンガム・フォレストで欠かせない選手となっているギブス=ホワイトだが、イギリス『ミラー』によると今夏に複数クラブが関心を示している模様。ニューカッスル、アーセナル、トッテナムが獲得を検討しているとのことだ。 ノッティンガム・フォレストはギブス=ホワイトの売却を阻止したい構えだが、仮にチャンピオンシップ(イングランド2部)降格となれば移籍は避けられない見通しに。また、仮に残留したとしても、収益性と持続可能性に関するプレミアリーグの規則(PSR)違反を回避するためにはまとまった資金が必要であり、結局は売却に踏み切る可能性があるようだ。 2024.04.18 16:30 Thu

CL敗退、公式戦連敗…「サポートと愛を与える」と選手を想うアルテタ監督が残すプレミアリーグ優勝へ意気込み「好転させられると示す」

アーセナルのミケル・アルテタ監督が、公式戦連敗を受けて選手たちを思いやった。クラブ公式サイトが伝えた。 17日、チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2ndレグでバイエルンと対戦したアーセナル。1stレグは2-2のドローとなっており、勝てばベスト4行きとなった中、1-0で敗戦。またしてもバイエルンに阻まれる形となった。 プレミアリーグで2シーズン続けて優勝争いをしているアーセナルだが、14日に行われたプレミアリーグ第33節のアストン・ビラ戦で0-2と完敗。チャンスを逃し続けたことが響いての敗戦となり、2024年のリーグ戦初黒星に。首位からも陥落し、チームは落胆していた。 そしてバイエルン戦でもパフォーマンスを発揮しながら接戦で敗れて敗戦。2試合続けてゴールがなく、この先のプレミアリーグにも不安が募る結果となった。 試合後、アルテタ監督は公式戦連敗を受けてコメント。選手に対してのアプローチについて言及した。 「今日は選手たちに気分を良くしてもらうための適切な言葉があれば良かったと思う。確実にやろうとしていることは、スタッフ全員、コーチングスタッフ全員が選手のそばにいるということだ」 「彼らの監督として、毎日彼らと一緒に仕事ができることにとても感謝している。彼らが必要としていることは、我々がすぐ隣に立ち、サポートと愛を与えることだ」 そのアーセナルは20日にウォルバーハンプトンと対戦。中2日と厳しい日程での戦いに向けても意気込みを語った。 「土曜日には大きな、大きな、大きな試合がある。私がそれを迎えにいかなければいけない。我々はまだプレミアリーグを戦っており、本当に望んでいるものだ。今、この状況を好転させられることができると示さなければいけない」 公式戦連敗を止め、プレミアリーグの優勝争いを最後まで繰り広げられるか。大事な一戦となりそうだ。 2024.04.18 12:45 Thu

「信じられない勝利」長年のライバル撃破のハリー・ケイン、悲願のタイトルへ意気込み「期待しているのはCL優勝」

バイエルンのイングランド代表FWハリー・ケインが長年のライバル撃破を喜んだ。『UEFA.com』が伝えた。 17日、チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2ndレグでバイエルンはホームにアーセナルを迎えた。アウェイでの1stレグはリードしながらも追いつかれて2-2のドロー。勝利した方が突破という状況だった。 試合は互いに慎重な入りを見せてスコアが動かず。膠着した試合展開となったが、後半にジョシュア・キミッヒが見事なゴールを記録。そのゴールを守り切り、バイエルンが2戦合計3-2でベスト4進出を決めた。 この試合ゴールはなかったものの、昨シーズンまでトッテナムでプレーしていたケインにとっては長年のライバルを撃破。難しい試合になる予想はあったものの、しっかりと勝利したことを喜んだ。 「信じられない勝利だ。僕たにとっては厳しいシーズンだったし、時には闘ったり、苦労しなければならなかった。今日はまさにその通りだった」 「厳しい試合になるだろうということは分かっていたけど、ホームではファンと共に自分たちの力で違いを埋めるだろうということも分かっていた」 「ジョシュ(ジョシュア・キミッヒ)の素晴らしいゴールが僕たちに違いをもたらせた。あとは守備をして無失点を維持することだけだった。準決勝進出は僕たちにとって素晴らしい成果であり、今回は楽しむことができた」 試合の展開についてもケインは言及。前半は苦しんだが、後半は自分たちのやり方を変えたとコメント。ただ、もっとやれたと感じているようだ。 「この種の試合ではいつもそうだけど、前半は少し不安定だった。両チーム共に早い時間帯に失点したくなかった。ハーフタイムに僕たちはテンポを上げてプレスをかけ、ボールをより扱えるようにしようと話していた」 「もっとチャンスがあったし、終盤になっても何人かがシュートを打って、自分たちを楽にすることもできたはずだ」 次はレアル・マドリーとの対戦。互いに何度もCLを制した中ではあるが、ケインは自身初のタイトル獲得を見据えているとした。 「ここでの期待しているのはチャンピオンズリーグで優勝すること。僕たちは、それを楽しむ必要がある。誰と対戦しても、準決勝では厳しい試合になるだろう」 2024.04.18 12:15 Thu
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly