山梨学院が11年ぶり2度目の優勝! GK熊倉匠の活躍で3年連続ファイナリスト青森山田とのPK戦を制す! 《高校サッカー選手権》

2021.01.11 17:04 Mon
写真提供:オフィシャルサポート
第99回全国高校サッカー選手権大会決勝戦の山梨学院高校(山梨)vs青森山田高校(青森)が11日に埼玉スタジアム2002で行われ、2-2で迎えたPK戦で4-2の勝利を収めた山梨学院が11年ぶり2度目の優勝を果たした。今大会ここまでの5試合でわずか1失点の堅守を武器に、初出場で初優勝を果たした2010年以来の決勝進出を果たした山梨学院。対して、3年連続のファイナリストの青森山田は、4試合で15ゴールの圧倒的な攻撃力を武器に勝ち進んできた。
山梨学院と青森山田による決勝戦は2010年大会と同じ。そんな一戦で先にチャンスを作ったのは青森山田。6分、敵陣中央左サイドでボールを受けたMF安斎颯馬⑦がループパスを送る。これに抜け出したMF松木玖生⑩がボックス左からフリーでシュートを放つも、GK熊倉匠⑰の好セーブに遭い、先制点とはならない。

攻撃的な青森山田に対して、カウンターからチャンスを作る山梨学院が12分にスコアを動かす。右サイドを突破したMF新井爽太⑧がクロスを送ると、ボックス中央でボールを受けたMF広澤灯喜⑪がタイミングを外してから右足を一閃。低い弾道のシュートがゴール左に決まり、先手を取った。

その後は青森山田が攻勢を強める展開に。だが、両サイドを使って山梨学院ゴールに迫るものの、DFの体を張った守備に苦しみ決定機を作るに至らず。主導権を握りながらも、シュートシーンまで運べないまま、1点ビハインドで試合を折り返した。
2年ぶりの優勝を目指す青森山田は後半に入りギアを上げていく。そのなかで57分、敵陣右サイド深くからDF内田陽介②がロングスロー。このこぼれ球に反応したMF松木玖生⑩がボレーシュートを放つと、GK熊倉匠⑰に防がれるも、最後はDF藤原優大⑤が押し込んで振り出しに戻した。

このゴールを機に勢いに乗った青森山田がここから畳み掛ける。まずは59分、DF内田陽介②のパスを受けたMF安斎颯馬⑦がボックス右から右足シュートを放つも、GKの好セーブに遭う。その直後に得た左CKの場面では、MF松木玖生⑩のクロスにDFタビナス・ポール・ビスマルク③がヘディングで合わせるも、クロスバーに嫌われた。

2度の決定機を外してしまった青森山田だったが63分、DF内田陽介②のパスを受けた途中出場のMF藤森颯太⑪がボックス右手前からクロス。ゴール前に走り込んだMF安斎颯馬⑦が得点ランキングトップとなる今大会5ゴール目となるスライディングシュートを決めて、逆転に成功した。

ひっくり返されてしまった山梨学院は、66分にMF新井爽太⑧のロングスローからFW久保壮輝⑳に決定機が巡ってくるも、相手DFのシュートブロックに遭う。それでも78分、FW笹沼航紀⑦がボックス中央手前まで持ち運んでからスルーパスを送ると、青森山田の連携ミスを誘発。これをFW野田武瑠⑩がボックス左から左足シュートを流し込んで、試合は再び振り出しに戻された。

一瞬の隙を与えてしまった青森山田は82分、MF安斎颯馬⑦の左CKからボックス中央のDF藤原優大⑤がヘディングシュートを放つも、ポスト直撃。さらに試合終了間際の89分にはMF藤森颯太⑪の絶妙クロスからファーサイドのMF仙石大弥⑭に絶好機が巡ってきたが、シュートを枠に飛ばすことができず。2-2で後半終了の笛が鳴り、延長戦に突入した。

互いに死力を尽くすなか、山梨学院は97分に右サイドを打開したMF浦田拓実⑲がクロスを供給。ファーサイドに待ち構えていたFW茂木秀人イファイン⑨にフリーでボールが渡るも、トラップが足元に入りすぎてしまいシュートを放てなかった。

対する青森山田は延長後半に突入した102分にチャンスを作る。DFタビナス・ポール・ビスマルク③がスピードを生かして左サイドを突破。その折り返しをワンタッチで抜け出したMF松木玖生⑩がボックス左からシュートを放つも、GK熊倉匠⑰に防がれた。

結局、延長戦でも決着がつかず、PK戦に突入。互いに1人目が成功すると、青森山田は2人目のMF安斎颯馬⑦が放ったシュートがGK熊倉匠⑰に止められてしまう。さらに、4人目のDF三輪椋平⑬のシュートも枠外で失敗。対して、山梨学院は4人全員が成功させて、4-2で勝利。11年ぶり2度目の優勝を果たした。

山梨学院(山梨) 2-2(4PK2) 青森山田(青森)
【山梨学院】
広澤灯喜(前12)
野田武瑠(後33)
【青森山田】
藤原優大(後12)
安斎颯馬(後18)

◆第99回全国高校サッカー選手権大会結果
©CWS Brains,LTD
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