バイエルン、ボルシアMGに2点リードから屈辱の逆転負け…13戦ぶり黒星で2位転落の可能性も《ブンデスリーガ》

2021.01.09 06:43 Sat
Getty Images
ブンデスリーガ第15節、ボルシアMGvsバイエルンが8日にシュタディオン・イム・ボルシア・パルクで行われ、ホームのボルシアMGが3-2で逆転勝利した。
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7位に付けるボルシアMG(勝ち点21)は前節、ビーレフェルトを相手に5試合ぶりの白星を挙げて幸先良く新年の戦いをスタート。テュラムを出場停止、プレアをケガで欠く中、エンボロとシュティンドルの2トップで試合に臨んだ。
一方、首位バイエルン(勝ち点33)は前節、マインツ相手に2点ビハインドを負いながらも終わってみれば5-2と圧勝。リーグ3連勝で難敵のホームに乗り込んだ。マインツ戦からは先発3人を入れ替え、ボアテング、トリソ、ニャブリに代えてジューレ、ゴレツカ、ドグラス・コスタを起用した。

試合は強豪対決に相応しい拮抗した入りとなったが、地力で勝るアウェイチームが徐々に試合の主導権を握り始めた中、思わぬ形から先制点が生まれる。

ボックス内で相手のパスに反応したノイハウスが思わず手を伸ばしてボールをブロック。一度プレーは流されたが、オンフィールドレビューの結果、バイエルンにPKが与えられる。そして、キッカーのレヴァンドフスキが今季リーグ20点目となるPKを冷静に決めて20分にスコアを動かした。
さらに、畳みかけるバイエルンは26分、相手陣内中央でのボール奪取からショートカウンターに転じ、ボックス手前右のサネに一度縦パスを当てて前向きで落としを受けたゴレツカが味方の動き出しをオトリにペナルティアーク付近から右足を一閃。強烈なシュートがゴール右隅を射抜いた。

2点ビハインドを負ったマインツ戦とは打って変わって敵地で2点を先行する思い通りのゲームプランを遂行するバイエルンだが、ここからまさかの展開が待っていた。

まずは35分、パヴァール、サネの右サイドの繋ぎで相手の圧力を受けてボールを失うと、ノイハウス、シュティンドルと中央でボールを繋がれてシュティンドルのスルーパスに抜け出したホフマンに反撃の狼煙を上げるゴールを決められる。

続く39分にもノイハウス、シュティンドルのコンビに簡単に右サイドを突破されてゴール前で折り返しに反応したホフマンに決定機を許すと、前半終了間際の45分にはシュティンドルのミドルスルーパスに反応したホフマンにDFジューレがあっさりと出し抜かれてGKとの一対一を決められる。一度オフサイドの判定が出たものの、VARの結果オンサイドと判定が覆り、試合は2-2のイーブンで折り返すことになった。

ハーフタイムに気持ちを切り替えたいバイエルンだったが、後半も悪い流れを引きずると、立ち上がりに試合を引っくり返される。49分、ジューレの不用意なパヴァールへのパスを引っかけられてショートカウンターを浴びると、ボックス手前左でカットインしたホフマンからの横パスを受けたノイハウスに強烈な右足のミドルシュートを叩き込まれた。

まるで前節のマインツを再現するかのような拙い試合運びとなったバイエルンは以降も相手の勢いを抑えきれない。それでも、何とか4失点目を凌ぐと、サネやレヴァンドフスキのミドルシュートなど、散発ながら反撃を見せ始める。さらに、68分にはドグラス・コスタを下げて切り札のコマンをピッチへ送り込んだ。

この交代をキッカケに流れを変えたいバイエルンだが、守備に重きを置き始めたホームチームを押し込む形を作るが、なかなか最後のところで崩し切れず、試合終盤に向かうに連れて攻撃が停滞。試合最終盤にはジューレやレヴァンドフスキをシンプルに生かしたパワープレーでゴールをこじ開けにかかるが、最後まで3点目を奪うことはできず。

そして、試合はこのままタイムアップを迎え、2点リードから試合を引っくり返されたバイエルンは2021年初黒星を喫すると共に、リーグ13戦ぶりの敗戦によって2位RBライプツィヒの結果次第で2位転落の可能性が出てきた。

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