インテルが今季最多6発で8連勝達成! ラウタロのトリプレッタにルカクがチャンスメークで躍動!《セリエA》

2021.01.03 22:33 Sun
Getty Images
セリエA第15節、インテルvsクロトーネが3日にジュゼッペ・メアッツァで行われ、ホームのインテルが6-2で勝利した。
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首位のミランを勝ち点1差で追走する2位のインテル。前節のヴェローナ戦では2-1と競り勝って7連勝を達成し、2020年を最高の形で締めくくった。新年初戦で8連勝を目指すコンテ率いるチームは、19位に沈むクロトーネとのホームゲームで現状のベストメンバーを起用。2トップにはルカクとラウタロ・マルティネスが並んだ。
同じ[3-5-2]の布陣を採用するアウェイチームを押し込むインテルは開始5分に波状攻撃からブロゾビッチが際どいシュートを放つなど、優勢な入りを見せる。しかし、10分を過ぎてカウンターから引っくり返される場面が目立ち始め、メシアスに続けてフィニッシュまで持ち込まれると、まさかの先制を許す。

12分、相手の右CKの場面でショートコーナーからメシアスに左足インスウィングのクロスを簡単に入れられると、ゴール前で完全にフリーにしたザネラートにヘディングシュートを左隅に流し込まれた。

年内初戦でいきなりビハインドを負ったホームチームはすぐさま反撃を開始。16分にシュクリニアルの縦パスに抜け出したラウタロが最初の枠内シュートを放つと、続く20分には味方からのクサビを前線で収めたルカクの絶妙なスルーパスに抜け出したラウタロがDFを振り切ってボックス中央まで運んで右足の鋭いシュートをゴール左隅に突き刺し、早い時間帯にスコアをタイに戻した。
同点に追いついたことでようやく落ち着きを取り戻したインテルは、前線で圧倒的な強さを見せるルカクがことごとくクサビのボールを収めてラウタロや2列目の選手に前向きの仕掛けを促す。そして、31分には中盤でのビダルのボール奪取からショートカウンターを発動。ルカクのスルーパスに抜け出したバレッラがボックス左ライン際でマイナスに折り返したボールをニアに飛び込んだラウタロが競ると、DFマッローネのオウンゴールを誘う形で逆転ゴールが生まれた。

これで一気にインテルのゲームかに思われたが、今度はすぐさま追いつかれる。36分、ボックス内でレカの対応にあたってビダルが遅れて足を踏んでしまう。一度はプレーが流されるが、オンフィールドレビューの結果、クロトーネにPKが与えられる。これをキッカーのゴレミッチに決められた。その後、ルカクとラウタロの連携から3点目に迫ったインテルだったが、ここは相手GKコルダスのセーブに阻まれた。

格下相手のホームゲームを2-2の慌ただしい形で折り返すことになったインテルは、ビダルに代えてセンシをハーフタイム明けに投入。後半はなかなかリズムを掴み切れずにいたが、頼れる2トップが三度仕事を果たす。

57分、ボックス手前でDFを背負ったルカクのヒールパスを引き取ったブロゾビッチがボックス左でフリーのラウタロに繋ぐと、アルゼンチン代表FWの左足シュートがゴール右隅に決まって勝ち越しに成功した。さらに、64分には最後尾のバストーニのロングフィードに抜け出したルカクがDFルペルトを強靭なフィジカルで振り切ってゴール前に侵入すると、最後は冷静にGKとの一対一を制し、瞬く間に点差を広げた。

その後、右内転筋あたりに違和感を訴えたルカクが負傷交代するアクシデントに見舞われたインテルだったが、78分にはそのルカクに代わって入ったペリシッチがボックス左で放ったシュートのこぼれ球をラウタロが押し込んでトリプレッタ達成。さらに、試合終了間際の87分にはカウンターから同じく途中出場のダルミアンが左サイドを突破して折り返したボールをハキミがミドルシュートで突き刺し、大量6ゴールを奪取。

そして、今季最多の6ゴールを奪って快勝のインテルが新年初戦を8連勝で飾り、ミランを抜いて暫定首位に浮上した。

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レーティング:ミラン 1-2 インテル【セリエA】

▽ミラン採点 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240422_6_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK 16 メニャン 5.5 2失点目はボックス外からのシュートだっただけに何とか防ぎたかった DF 2 カラブリア 5.5 守備に追われ最後に退場 46 ガッビア 6.0 ラウタロを止める働きは十分にこなす。ゴールにも絡んだ 23 トモリ 5.5 ゴールでやり返したが、2失点目は完全にテュラムにやられてしまった 19 テオ・エルナンデス 5.0 攻撃面での良さを出せず最後に退場 MF 80 ムサ 5.5 右サイドでの起用。縦への推進力は見せたが、効果は薄かった (→オカフォー -) 14 ラインデルス 5.0 攻守に厳しい出来だった (→ジルー 5.0) ボールになかなか触れず 8 ロフタス=チーク 5.0 トップ下、ボランチでプレーも存在感を示せず (→チュクウェゼ 5.5) 右ウイングに入り、ゴールに絡んだ 7 アドリ 5.0 ラインデルスとのコンビでは守備面の強度が厳しかった (→ベナセル -) 11 プリシック 5.0 左ウイングで先発。後半序盤からトップ下起用も機能しなかった FW 10 レオン 5.5 最前線では持ち味が出ず。ジルー投入後は本来の左サイドに移り、一矢報いるゴールには絡んだ 監督 ピオリ 5.0 ジルーのコンディション面を考慮してのレオン最前線起用だったと思われるがハマらず ▽インテル採点 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240422_6_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK 1 ゾマー 6.0 枠内シュートを的確にセーブ DF 28 パヴァール 6.5 先制点アシスト、好守備も随所に見せた 15 アチェルビ 7.0 先制弾を決め、レオン、ジルーを封殺 95 バストーニ 6.5 テュラムのゴールを演出。守備もそつなし (→デ・フライ -) MF 36 ダルミアン 6.0 ミランのストロングであるテオ・エルナンデスを封じる 23 バレッラ 6.0 ボールによく関わって攻守に貢献 (→フラッテージ -) 20 チャルハノール 6.0 しっかりゲームを作った (→アスラニ -) 22 ムヒタリアン 6.0 2点目のシーンではフリーランが効いていた。攻撃面での絡みが効果的 32 ディマルコ 6.5 先制点演出。ラウタロの決定機演出と攻撃面でも十分な出来 (→カルロス・アウグスト -) FW 9 テュラム 7.0 追加点奪取。背後へのランニングでミラン守備陣を押し下げた 10 ラウタロ・マルティネス 5.5 珍しく決定機を逸した。最後まで戦う姿勢を示す 監督 S・インザーギ 6.5 嬉しい自身初のスクデット。シーズン終盤までケガ人を出さなかったマネージメントが秀逸だった ★超WS選定マン・オブ・ザ・マッチ! テュラム(インテル) 今季の1stマッチに続くダービー連発。ミランにとって厄介な存在となっていた。 ミラン 1-2 インテル 【ミラン】 トモリ(後35) 【インテル】 アチェルビ(前18) テュラム(後4) 2024.04.23 05:48 Tue
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