乾&武藤出場のエイバルがカンプ・ノウで初の勝ち点奪取! PK失敗にミス響いたバルサは痛恨ドロー…《ラ・リーガ》

2020.12.30 05:17 Wed
Getty Images
ラ・リーガ第16節、バルセロナvsエイバルが29日にカンプ・ノウで行われ、1-1のドローに終わった。なお、エイバルのMF乾貴士はフル出場し、FW武藤嘉紀は73分から途中出場した。
PR
5位のバルセロナ(勝ち点24)は前節、バジャドリーを相手に3-0の快勝。2連勝を狙う2020年ラストマッチでは母国でのクリスマス休暇を延長したエースFWメッシ、出場停止のジョルディ・アルバが不在となり、グリーズマンとジュニオル・フィルポを代役に起用。システムは引き続き[3-5-2]を採用した。
一方、今季2度目の連敗中の17位エイバル(勝ち点15)は、難所カンプ・ノウで連敗ストップを狙った中、乾は3試合連続スタメンを飾り、前節負傷欠場の武藤はベンチスタートとなった。

立ち上がりからボールを握ったバルセロナはいきなり絶好のゴールチャンスが訪れる。5分、セットプレーの競り合いの場面でDFビガスに遅れて足を蹴られたアラウホがオンフィールドレビューの結果PKを獲得。だが、キッカーのブラースヴァイトが左を狙って放ったシュートは枠を外れ、痛恨のPK失敗となった。

一方、開始早々の失点を免れたエイバルは直後の10分に乾に見せ場。左サイドで絶妙なファーストタッチで前向きに仕掛けてボックス手前から右足を振り抜くが、シュートはGKテア・シュテーゲンに正面で対応される。
その後はライン間でボールを引き出し、鋭いターンで前向きな仕掛けを見せるペドリを起点にバルセロナが良い形の攻撃を繰り出していく。そこに高い位置を取る両ウイングバックが効果的な絡みをみせ、25分にはジュニオルの正確なグラウンダークロスをゴール前に走り込んだブラースヴァイトがワンタッチで流し込む。だが、VARのレビューの結果、ブラースヴァイトはわずかにオフサイドラインを越えており、ゴールは認められず。

前半半ば過ぎから終盤にかけてはより拮抗した展開に。徐々に相手陣内でのプレーを増やしたエイバルは36分にボックス付近でDFラングレと交錯した乾がPK奪取かに思われたが、ここはノーファウルの判定。逆に42分にはジュニオルの攻撃参加からボックス中央のグリーズマンにシュートチャンスも、左足のダイレクトシュートは枠の右に外れた。

ゴールレスで試合を折り返したバルセロナはデストに代えてデンベレをハーフタイム明けに投入。この交代で[4-3-3]に変更し、ミンゲサが右サイドバックにポジションを移した。

デンベレの投入で明らかに攻撃が活性化された中、立ち上がりからフィニッシュの数を増やしていくホームチームは56分にペドリの浮き球パスに抜け出したデンベレがGKと一対一の好機を迎えるが、ここはGKドミトロビッチの好守に阻まれる。

一方、守勢が続いたエイバルだったが、相手のミスを突いて先制点を奪い切る。58分、ハーフウェイライン付近でピャニッチからバックパスを受けたDFアラウホに強いプレッシャーをかけてボールを奪ったキケ・ガルシアがそのままボックス内まで運んで左足のシュートを流し込んだ。

痛恨のミスから先制を許したバルセロナは66分にピャニッチ、グリーズマンに代えてコウチーニョ、トリンコンを同時投入。すると、交代直後の67分には左サイドでの細かいパス交換からスペースに飛び出したジュニオルのグラウンダークロスをボックス右に遅れて入ってきたデンベレが右足インサイドの丁寧なダイレクトシュートをゴール左隅へ流し込んだ。

追い付かれたエイバルは73分にキケ・ガルシアに代えて武藤を投入。対してこのまま押し切りたいバルセロナは攻勢を強めてブラースヴァイトやミンゲサが決定機に迫る。さらに、ブスケッツ、リキ・プッチをピッチに送り出して逆転を目指す。

試合終了間際の91分にはボックス内で仕掛けたトリンコンに絶好機も、ボックス右で放った右足のシュートはわずかに枠の左に外れる。その後、途中出場のコウチーニョがプレー続行不可能となり、10人での戦いを強いられたホームチームは最後までゴールをこじ開けることはできず。

この結果、エイバルは通算7戦目にして初めてカンプ・ノウから勝ち点を持ち帰ることに成功。一方、PK失敗にアラウホのミスが響いたバルセロナは痛恨ドローで2020年の戦いを終えることになった。

PR
関連ニュース

なでしこジャパン未招集でも大記録!エイバル一筋MF米井朋香がクラブ通算100試合出場達成

エイバルの女子チームに所属するMF米井朋香(24)が、クラブでの通算100試合出場を達成した。 米井はJFAアカデミー福島の7期生で、同期にはマイナビ仙台レディースのMF高平美憂らがいる。 2018年の卒業後にスペインへと渡った米井は、当初エイバルのBチーム中心でスタートしたが、早期にファーストチームデビューし、出場機会も増加。1部昇格年となった2020-21シーズンは18試合に出場した。 ただ、翌シーズンは開幕前にヒザの前十字じん帯損傷という大ケガに見舞われ、チームも2部へ降格。それでも、復帰を果たしてチームを再び1部へ押し上げ、今季もリーガF(スペイン女子1部)でスタメン10試合を含む17試合に出場している。 13日の第23節、セビージャ戦で77分に途中出場を果たし、エイバル一筋7シーズン目にして通算100試合出場という偉大な記録を達成。試合も3-0で勝利し、節目に花を添えている。 <span class="paragraph-title">【写真】エイバルが米井朋香の100試合出場を祝福!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="eu" dir="ltr"> partida bete ditu Honoka Yoneik talde armaginean!<br><br><a href="https://twitter.com/hashtag/EibarFem?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#EibarFem</a> | <a href="https://twitter.com/hashtag/BetiArmaginak?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#BetiArmaginak</a> <a href="https://t.co/FWf8wv24Ra">pic.twitter.com/FWf8wv24Ra</a></p>&mdash; SD Eibar (@SDEibar) <a href="https://twitter.com/SDEibar/status/1779150236285350241?ref_src=twsrc%5Etfw">April 13, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.04.15 22:05 Mon

3季ぶりの昇格を目指すエイバルがエチェベリア監督との契約延長を発表

エイバルは21日、ホセバ・エチェベリア監督との契約を2025年6月30日まで延長した。 現役時代はアスレティック・ビルバオで15年間に渡って活躍したエチェベリア監督は、2010年に現役を引退。2012年から古巣アスレティックのユースアカデミーで指導者としてのキャリアをスタートさせた。 その後、アモレビエタやテネリフェ、ミランテスなど国内下部リーグに所属するクラブで監督を務めると、2022-23シーズン限りで退任したガイスカ・ガリターノ前監督の後任として、昨夏にエイバルの指揮官に就任した。 今季は開幕5試合で4敗とスタートダッシュに失敗したが、その後は10試合無敗を記録するなど、ここまで31試合を終えたセグンダディビジョンで15勝7分け9敗の4位に位置。 なお、自動昇格圏の首位レガネスとは4pt差で、2位エルチェとは1pt差につけており、3シーズンぶりの1部昇格が狙える位置につけている。 2024.03.22 08:45 Fri

アルメリア、新監督に元エイバルのガリターノ氏を招へい

アルメリアは9日、スペイン人指揮官ガイスカ・ガリターノ氏(48)を新監督に招へいしたことを発表した。契約期間は2025年6月30日までとなる。 ガリターノ氏は2009年に現役引退すると、すぐに指導者キャリアをスタート。エイバルやレアル・バジャドリー、デポルティボ・ラ・コルーニャ、アスレティック・ビルバオで指揮を執り、直近では2021年夏から古巣エイバルの監督に復帰したが、昨季終了後に契約満了で退任していた。 アルメリアは新監督のガリターノ氏について「経験豊富な人格者であり、非常に合理的で守備と攻撃のバランスを見極めることによってチームに安定感を与える。そして何よりも、現在アルメリアの最大の弱点である守備の脆さへの対策を施してくれることだろう」と説明している。 今夏に新監督としてビセンテ・モレノ氏を招へいし新シーズンに臨んだアルメリアだったが、序盤戦から守備が崩壊し苦境に立たされると、2分け4敗で臨んだ第7節のセビージャ戦で1-5の大敗。これを受け、9月末にモレノ監督の解任を発表していた。 2023.10.10 01:00 Tue

マルセイユの米代表FWコンラッドがエイバルに移籍

エイバルは8日、マルセイユからアメリカ代表FWコンラッド・デ・ラ・フエンテ(22)を買い取りオプション付きの1年間のレンタル移籍で獲得したことを発表した。 コンラッドはバルセロナのカンテラ出身。バルセロナのファーストチームでも3試合に出場していたが、2021年7月にバルセロナB(バルサ・アトレティック)からマルセイユへ完全移籍した。 左右のウイングを主戦場とするアタッカーは、マルセイユでここまで公式戦23試合に出場し、1ゴール3アシストを記録。昨シーズンは出場機会を求めてオリンピアコスにレンタル移籍したが、その新天地ではミチェル監督との確執もあって公式戦5試合の出場にとどまった。 2022年1月の招集以降はアメリカ代表からも遠ざかっており、慣れ親しんだスペインの地でエイバルのプリメーラ昇格に貢献し、キャリア再生といきたいところだ。 2023.08.09 14:36 Wed

ビルバオMFベンセドール、2部エイバルにレンタル

セグンダのエイバルは5日、アスレティック・ビルバオのスペイン人MFウナイ・ベンセドール(22)を1年間のレンタルで獲得したことを発表した。 ビルバオの下部組織で育ったセントラルMFのベンセドールは、2020年2月にファーストチームデビュー。2020-21シーズンより主力に定着し出し、2021-22シーズンはラ・リーガ34試合に出場した。 しかし、昨季はラ・リーガ10試合(うち先発は0試合)の出場に終わり、期待された活躍は見せることができなかった。 2023.08.05 22:30 Sat
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly