19日、明治安田生命J1リーグ最終節の鹿島アントラーズvsセレッソ大阪が県立カシマサッカースタジアムで行われ、1-1のドローに終わった。
新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を受けて中断期間もあった今シーズンのJリーグは今節で終了。3位争いを繰り広げる上位対決が最終節で実現した。
ホームの鹿島は現在5位。その鹿島は、前節の清水エスパルス戦から2名を変更。小泉慶に代えて永木亮太を起用。さらに、ウォーミングアップ中に山本脩斗が負傷し、杉岡大暉が起用された。
対するC大阪は、前節ホームでサガン鳥栖に1-2で敗戦。その試合から中2日で迎えた一戦は、スタメンを2名変更。松田陸、丸橋祐介が外れ、木本恭生、高木俊幸が起用される。
勝った方が4位以内を確定、名古屋グランパスの結果次第では3位も狙える状況の一戦。立ち上がりは、中2日で試合を迎えたC大阪が積極的なプレーを見せる。
まずは6分、ボックス手前から清武がミドルシュート。しかし、これはわずかにDFが触れて枠を外れる。さらに、このCKから清武のクロスを木本がヘッド。しかし、これはGK沖がセーブ。こぼれ球を繋ぐがシュートは枠に飛ばない。
C大阪は9分にもチャンス。坂元が右サイドでドリブル突破を試みると、倒されFKを獲得。このFKから清武がクロスを入れると、ボックス内で片山がヘッド。しかし、これは枠を外れる。
なかなか攻め込めない鹿島だが、左の杉岡を使って攻め込む。すると16分にはその杉岡が町田とのパス交換で左サイドを崩すと、グラウンダーのクロス。これが流れると永木がダイレクトで折り返し、最後はエヴェラウドがボックス内で右足シュート。GKの反応が遅れるも、シュートは右ポストに嫌われる。
21分には鹿島がチャンス。レオ・シルバがドリブルで持ち込むと並走する上田へ絶妙なタイミングでスルーパス。しかし、瀬古がなんとか足を伸ばしてこのパスを通させない。
C大阪は33分、遠目の位置でFKを得ると、高木が直接シュート。ブレ球がゴールへと飛ぶが、わずかに落ち切らずにバーを越えていく。
37分には鹿島が攻め込むと、左サイドからのクロスにエヴェラウドと上田が飛び込む。しかし、上田が競り合いの際にマテイ・ヨニッチと接触。落下したマテイ・ヨニッチだが、なんとかプレーを継続する。
ゴールレスで迎えた後半、C大阪は高木に代えて松田を投入。しかし、後半開始直後に清武が痛めて試合がストップ。しかし、なんとかプレーを続ける。
そのC大阪は51分、坂元が右サイドでドリブルを仕掛けてカットイン。そこからスルーパスを出すと、ボックス内で受けた豊川がシュート。しかし、ここはGK沖がしっかりとセーブする。
鹿島は59分、右サイドでファン・アラーノ、レオ・シルバ、エヴェラウドが絡むと左サイドへ展開。土居のスルーパスに杉岡が反応してクロスも、マテイ・ヨニッチがブロックする。
C大阪は60分に豊川を下げて柿谷曜一朗を投入。すると61分にいきなり決定機。松田の右からの低いクロスに対してニアサイドでダイビングヘッド。しかし、これはわずかに届かない。
64分にはボックス手前でパスを繋ぐと、後方から上がった犬飼が柔らかいクロス。これをボックス内で上田が滞空時間の長いヘッドで合わせにいくがわずかに届かず。後ろにいたエヴェラウドも合わせられない。
攻め込まれる展開が続くC大阪は65分にカウンター。背後を取った清武が丁寧にアーリークロス。これに走り込んだ柿谷が左足で合わせにいくが、シュートは大きく枠を外れる。
なかなかシュートまでいけない鹿島は、78分に3枚替え。三竿、ファン・アラーノ、土居に代えて、遠藤康、松村優太、荒木遼太郎を起用する。
79分にC大阪はビッグチャンス。左サイドでボールを持った柿谷が横パス。ボックス手前でパスを受けた松田がスルーパスを出すと、走り込んだ柿谷がボックス内でパスを受けてGKと一対一になりシュート。しかし、GK沖が足でセーブし得点を許さない。
すると83分についにスコアが動く。清武のパスを受けた柿谷がボックス内でシュート。これはブロックされてしまうも、こぼれ球を拾った松田が左足で狙い澄ましたシュート。これがゴール左に決まり、C大阪がついに先制に成功する。
先制され勝利には2点が必要になった鹿島。84分には、ボックス左から荒木がクロス。これにファーサイドに飛び込んだ上田が合わせるが、シュートは枠に飛ばない。
90分には鹿島が決定機。後方からのクロスをボックス中央でエヴェラウドが胸トラップ。そのままバイシクルシュートで狙うが、わずかに枠を捉えられない。
しかしその直後、自陣からのロングフィードを瀬古とマテイ・ヨニッチ、上田が競り合うとこぼれ球に。これを後方からきたエヴェラウドがシュート。右隅に決まり、同点に追いつく。
アディショナルタイム3分には左CKからのクロスがこぼれるとエヴェラウドがシュート。このこぼれ球をボックス内で犬飼がシュート。しかし、これはGKキム・ジンヒョンがセーブする。
アディショナルタイムは1分追加されると、鹿島のラストプレーで衝撃のドラマが。右サイドから広瀬がクロスを上げると、ボックス中央で競り合ったボールがファーサイドへ。パスを受けたエヴェラウドがシュート。これをGKが防ぐと、こぼれ球を上田が詰める。しかし、これもGKがセーブ。さらに浮き球を松村が繋ぐと、上田がヘッド。シュートが枠に飛びGKキム・ジンヒョンが見送るも、右ポストに嫌われゴールならず。そのまま試合が終了し、1-1の引き分けに終わった。
この結果、鹿島の5位、C大阪の4位が確定。名古屋グランパスがサンフレッチェ広島に勝利したため、3位は名古屋に決まった。
鹿島アントラーズ 1-1 セレッソ大阪
【鹿島】
エヴェラウド(後45)
【C大阪】
松田陸(後38)
