ジルーが後半ATの劇的決勝弾! 苦戦もチェルシーが2節を残して決勝T進出!《CL》

2020.11.25 05:00 Wed
Getty Images
チャンピオンズリーグ(CL)・グループE第4節、スタッド・レンヌvsチェルシーが24日にルテ・ドゥ・ロリアンで行われ、1-2で勝利したチェルシーの決勝トーナメント進出が決定した。
PR
2勝1分けの首位でグループステージを折り返したチェルシー(勝ち点7)は、今節での勝利且つ、同時刻開催のFCクラスノダールvsセビージャでクラスノダールが引き分け以下に終わった場合、2節を残しての決勝トーナメント行きが決まる。
直近のプレミアリーグでニューカッスルに快勝し、今季初のリーグ戦3連勝中のチームは、29日にトッテナムとのダービーが控えていることもあり、先発4人を変更。リュディガー、リース・ジェームズ、カンテ、ツィエクに代わってチアゴ・シウバ、アスピリクエタ、ジョルジーニョ、ハドソン=オドイを起用。また、コロナウイルスから回復したハヴァーツがメンバー入りを果たした。

ホームでの前回対戦を3-0で快勝したチェルシーは、この一戦でも押し気味に試合を進めていく。開始4分には味方とのパス交換で右サイド深くに侵攻したハドソン=オドイの丁寧な折り返しを、ゴール前に飛び込んだヴェルナーが右足で合わせる。だが、ドイツ代表FWはゴール至近距離からの絶好機でシュートを大きくふかしてしまう。

開始早々の先制機を逸したチェルシーだが、その後もボールの主導権を握って終始相手陣内でのプレー時間を増やしていく。遅攻の場面では決定機まで持ち込めない状況が続くが、得意のカウンターアタックからゴールをこじ開ける。
22分、自陣左サイドでドクからボールを奪ったマウントがそのまま持ち上がり、右サイドで相手の背後を狙っていたハドソン=オドイへ絶妙なフィードを通す。そして、快足を飛ばしてボックス内まで持ち込んだハドソン=オドイが冷静にGKとの一対一を制した。

さらに、畳みかけるチェルシーは29分にもボックス左をえぐったチルウェルの短い折り返しにゴール前で反応したマウントが右足のダイレクトシュートをニア下に飛ばすが、ここはGKゴミスの驚異的なワンハンドセーブに阻まれる。

一方、クラブ史上初のCL白星に向けて難しい状況が続くレンヌだが、30分を過ぎてようやく反撃に出る。まずは32分、右サイドのドクの仕掛けからボックス内のブリジョー、レア・シリキの連続シュートで初めてゴールに迫ると、その後もドクの鋭いドリブル突破とギラシーの身体を張ったポストワークを軸に幾度も良い形の仕掛けを見せる。

39分にはボックス内のギラシーの反転シュートで元守護神メンディにセーブを強いると、直後にはチルウェルの不用意なバックパスをギラシーがカットして絶好の同点機が訪れる。しかし、自らシュートに持ち込まず、ブリジョーへのラストパスを選んだ結果、DFチアゴ・シウバのブロックに阻まれた。

相手の猛攻を何とか凌いで試合を折り返したチェルシーは後半の立ち上がりこそ押し込む形を見せたものの、以降は相手の攻勢に晒される。

リードこそ保っているものの、後半に入って1本もシュートを打てない苦しい状況が続く中、ランパード監督は68分にマウントとエイブラハムを下げて、母国凱旋のカンテとジルーを同時投入。

一方、自分たちの流れの中でゴールをこじ開けたいレンヌは70分過ぎに続けて決定機を迎える。73分、中盤での激しいデュエルでボールを奪い切ってボックス左でデル・カスティージョから折り返しを受けたギラシーがニア下へ強烈なシュートを放つが、ここはGKメンディがファインセーブ。さらに、このプレーで得た左CKの場面でゴール前のニャムジがピッチに叩きつける強烈なヘディングシュートを枠に飛ばすが、再びメンディのビッグセーブに阻まれた。

守護神メンディに救われて何とかピンチを凌いだチェルシーはこの直後にコバチッチ、ハドソン=オドイを下げてツィエクと久々の復帰となったハヴァーツの2人のレフティーをピッチに送り込む。

だが、一連の選手交代も流れを引き戻すキッカケとはならず。すると、85分にはレンヌの右CKからグルニエのクロスをゴール前のギラシーに豪快なヘディングで合わせられ、4戦目にして今季CLは初の失点を喫することになった。

土壇場で追いつかれ、今節での決勝トーナメント進出は厳しいかに思われたが、頼れるフランス代表FWが最後の最後に大仕事を果たす。91分、相手陣内中央でグルニエのパスを引っ掛けてショートカウンターを発動。ツィエクのスルーパスをボックス左で受けたヴェルナーのシュートはGKゴミスのビッグセーブに阻まれるが、ゴール前に高く浮いたルーズボールをDFニャムジに競り勝ったジルーがヘディングシュート。これがゴールネットに突き刺さり、劇的な決勝点となった。

そして、苦しみながらもレンヌに勝ち切ったチェルシーはもう1試合で勝利したセビージャと共に2節を残して決勝トーナメント進出を決めた。

スタッド・レンヌ 1-2 チェルシー
【レンヌ】
ギラシー(後40)
【チェルシー】
ハドソン=オドイ(前22)
ジルー(後46)

PR
関連ニュース

安売りは避けたいところ…リバプールやPSGが関心の21歳CBムリージョ、ノッティンガムの決断やいかに

ノッティンガム・フォレストはブラジル人DFムリージョ(21)の売却も検討せざるを得ない状況だ。 今季コリンチャンスから移籍金1500万ポンド(約28億9000万円)でノッティンガム加入のムリージョ。身長184cmと標準サイズのセンターバックだが、その存在感と個人レベルの活躍は絶大だ。 その活躍から1年でのステップアップも噂されるようになって久しいが、やはり財務規則違反(PSR)云々を抱えるノッティンガムとしてもムリージョは売却を検討せざるを得ない対象か。 イギリス『フットボール・インサイダー』いわく、ムリージョにはリバプール、チェルシー、マンチェスター・ユナイテッド、パリ・サンジェルマン(PSG)が一定の関心。 2000万ポンド(約38億5000万円)程度ではノッティンガムの要求を満たせず、それをはるかに上回る巨額を提示しなければならないようだが、他の選手の売却も考慮するノッティンガム。“帳尻合わせ”が必要であり、状況次第で想定よりも安売りしなければならなくなる可能性も否めない。 ムリージョ以外の売却候補は、背番号10を背負う中軸のイングランド人MFモーガン・ギブス=ホワイト(24)、今季チームトップのプレミアリーグ12得点を叩き出すニュージーランド代表FWクリス・ウッド(32)など。 チャンピオンシップ(イングランド2部)降格の危機に、複数の主力売却も検討せざるを得ないノッティンガム。若くて優秀なセンターバックはどんなクラブも最優先で残したいところだが、21歳ムリージョの将来やいかに。 2024.04.18 20:45 Thu

なでしこFW浜野まいかがチェルシー初ゴール! 初先発での一撃にチームメイトも喜び爆発「素晴らしい笑顔」

チェルシーのなでしこジャパンFW浜野まいかが初ゴールを記録した。 INAC神戸レオネッサから2023年にチェルシーへと完全移籍し、そのままスウェーデンのハンマルビーでプレーした浜野。17試合7ゴールを記録した中、今シーズンからチェルシーへと復帰した。 その浜野は、なでしこジャパンの一員として2023年のオーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)に出場。W杯後には肩の手術を受けて長期離脱となっていた。 ケガも癒えて復帰した浜野は、2023年12月17日にチェルシーの選手としてFA女子スーパーリーグ(FAWSL)のブリストル・シティ戦でデビュー。その後しばらくプレーしていなかったが、3月3日のレスター・シティ戦にも出場していた。 なでしこジャパンにも復帰した浜野は、先日行われていたSheBelieves Cupに参加。アメリカ女子代表戦、ブラジル女子代表戦と2試合とも45分間プレーしていた。 代表活動から復帰した浜野は、17日に行われたFAWSLのアストン・ビラ戦で初先発。開始早々に相手GKが退場する中、1-0で迎えた38分に待望のゴールを記録した。 ボックス右で相手からボールを奪ったアシュリー・ローレンスがグラウンダーのクロス。これをニアサイドでカタリナ・マカリオがフリックすると、ファーサイドに詰めた浜野が体を投げ出しながら押し込み、嬉しい初ゴールとなった。 浜野のゴールにはスタンドも沸いたほか、チームメイトも祝福。ファンは「素晴らしい笑顔だ」、「みんなも嬉しそう」、「ナイスゴールだ」とコメントを寄せている。 チェルシーは3-0で勝利し、勝ち点でマンチェスター・シティと並んだ中、得失点差で首位に浮上している。 <span class="paragraph-title">【動画】笑顔爆発、浜野まいかが嬉しいチェルシー初ゴール! チームメイトも祝福</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="XbXkIAdv6II";var video_start = 285;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.18 13:30 Thu

「僕がPKのキッカー」PKで揉めたチェルシー、4ゴールのパーマーが振り返る「口論は少し行き過ぎたかも」

チェルシーのイングランド代表MFコール・パーマーが、PKを巡る騒動について言及した。イギリス『スカイ・スポーツ』が伝えた。 15日、プレミアリーグ第33節でチェルシーはエバートンをホームに迎えた。 今シーズンもチームは低迷する中、なんとか来シーズンのヨーロッパ行きを目指して残り試合を戦っている状況。一方で、エバートンは勝ち点剥奪の状況もあり、残留争い真っ只中となっている。 試合はそのパーマーが躍動。13分に先制ゴールを奪うと、18分、29分と開始30分でハットトリック達成。前々節のマンチェスター・ユナイテッド戦に続くハットトリックを記録した。 さらに1点を加えて迎えた64分にちょっとしたトラブルが発生。チェルシーがPKを獲得すると、パーマーが蹴ろうとする中で、PKを獲得したノニ・マドゥエケが自身が蹴りたいとアピール。さらに、そこに止めに入ったのか、蹴りたいと申し出たのか、ニコラス・ジャクソンも加わる異様な事態となったが、コナー・ギャラガーが2人を制してパーマーがキッカーに。これをしっかりと決めて、4ゴールを記録。試合は6-0で圧勝となった。 この4ゴールで得点数を20に伸ばし、マンチェスター・シティのノルウェー代表FWアーリング・ハーランドと並んで得点ランキングトップに立ったパーマー。『スカイ・スポーツ』でPKのシーンについて言及した。 「他の選手たちはそれを蹴りたがったけど、4-0だったから理解はできる」 「でも、僕がPKのキッカーだ。そして、僕は蹴りたかった。だから、最終的には僕が蹴ることとなった」 「僕たちは誰もが責任を負いたいと思っているということを示そうとしているだけだ。口論は少し行き過ぎたかもしれないけど、誰もが助けたいと思っている」 「大したことではない。僕たちは笑いながら冗談を言っていた。監督は僕たちに今話してくれたよ」 マウリシオ・ポチェッティーノ監督は、醜いシーンを見せてしまったことに対し、「残念だ。我々はこのような振る舞いをしてはいけない。彼らに『このような振る舞いはこれで最後だ』と伝えた」とコメント。「素晴らしいチームになりたいのであれば、我々は変わり、集団として考える必要がある」と語り、若いチームが故のことでありながら、プロとしてみっともない姿だったと糾弾した。 マドゥエケもジャクソンも本気でPKを蹴る気でいたように思えるが、パーマーはしっかりと決めてチームを牽引。ポジティブな要素が少ないシーズンの中での奮起は残り数試合でも期待される。 <span class="paragraph-title">【動画】本当に冗談を言っていたのか? PKキッカーで揉めるチェルシーの一部始終</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="NqhBGC2CZEc";var video_start = 35;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.16 18:05 Tue

ニューカッスルDFホールの完全移籍決定? チェルシーから買取義務ローンで昨夏加入

U-20イングランド代表DFルイス・ホール(19)が今季以降もニューカッスル・ユナイテッドでのプレーが決まったようだ。 2022年1月にチェルシーでシニアデビューし、翌シーズンは11試合の出場数をマークしたホール。左サイドバックをメインに中盤もこなせ、チェルシーでは期待株だったが、昨夏に1年のローン移籍でニューカッスル行きが決まった。 ホールにとって、一家揃ってファンだったというニューカッスル行きは買取義務条項が付いたもので、事実上の片道切符。イギリス『スカイ・スポーツ』によると、このたび、その発動条件が満たされ、完全移籍の運びとなったという。 どうやらプレミアリーグでの順位が発動条件だったようで、ニューカッスルは先の勝利を受けて14位以下で終わる可能性がなくなったため、チェルシーに2800万ポンド(約53億7000万円)を支払って完全移籍で獲得するそうだ。 なお、今季のニューカッスルではここまで公式戦16試合に出場して1ゴール。チェルシーからすれば、若き才能を手放す格好だが、プレミアリーグが定める収益と持続可能性に関する規則(PSR)の問題を緩和するものといえる。 2024.04.16 16:15 Tue

今季36ゴール、守田英正の同僚FWがプレミアで争奪戦…スウェーデン代表FWにユナイテッドとリバプールも参戦か

プレミアリーグ勢からの熱心な関心を受けているスポルティングCPのスウェーデン代表FWヴィクトル・ギョケレシュ(25)だが、争奪戦は激しいものになりそうだ。 チャンピオンシップ(イングランド2部)のコヴェントリー・シティから2023年夏にスポルティングに完全移籍したギョケレシュ。初挑戦となったプリメイラ・リーガでは27試合で22ゴール10アシストと圧倒的な得点力を見せ、首位を走るチームを支えている。 そのギョケレシュには、アーセナルやチェルシー、ニューカッスルと言ったプレミアリーグのクラブが関心を寄せており、代理人とも交渉をすでにスタートさせていると見られている。ただ、契約解除条項の金額である1億ユーロ(約161億5000万円)の支払いが移籍の条件のようだ。 そんな中、イギリス『HITC』はマンチェスター・ユナイテッドも参戦することとを報道。ストライカー補強を今夏のテーマにしているユナイテッドは、新たな少数株主である『INEOS』の後押しも受けて、資金面での遅れを取らないと見られている。 ユナイテッドは昨夏も獲得を目指したバイエルンのイングランド代表FWハリー・ケインやブレントフォードのイングランド代表FWイヴァン・トニーもターゲットにしている中、ギョケレシュが最優先と考えている状況。すでにコンタクトを取っているという。 一方で、そのユナイテッドの動きに待ったをかけようとしているのがリバプールとのこと。ユルゲン・クロップ監督が退任することが決定している中、後任の候補にはスポルティングのルベン・アモリム監督も浮上。併せて選手も獲得したいと考えているという。 長年エースとしてチームを支えてきたエジプト代表FWモハメド・サラーがサウジアラビアから熱心なオファーを受けており、退団する可能性が高く、コロンビア代表FWルイス・ディアスも他クラブに狙われている状況。ストライカーの獲得に動きたい中で、ギョケレシュが検討されているようだ。 <span class="paragraph-title">【動画】圧巻のゴールラッシュ!ギョケレシュの2023-24シーズンゴール集</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="xBd7ZmTcUFY";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.16 15:05 Tue
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly