広島vs浦和、互いに決定機逸で1-1の痛み分け《J1》

2020.11.03 19:05 Tue
明治安田生命J1リーグ第26節、サンフレッチェ広島vs浦和レッズが3日にエディオンスタジアム広島で行われ、1-1の引き分けに終わった。

3日前に行われたベガルタ仙台戦では9名のスタメン入れ替えを行いゴールレスドローとなった広島。なかなか連勝とはいかないものの、ここ7試合は4勝1分け2敗で状態は悪くない。今回の浦和戦に向けたスタメンは予想通り主力を戻し、トップにはレアンドロ・ペレイラ、シャドーには浅野と森島が入った。
一方の浦和も直近の試合は3日前の大分トリニータ戦。こちらもゴールレスドローに終わっており、ここ7試合で4勝目を目指して敵地に乗り込む。スタメンは大分戦から1人変更。山中に代わり宇賀神が左サイドバックに起用された。

前回対戦はホームの浦和が1-0で制しているが、今回も先手を取ったのは浦和だった。3分、マルティノスが敵陣右サイド中央から上げた左足のクロスを、ファーサイドのDFの死角から走り込んだ興梠が収め、最後はGK林の股を抜くシュートを流し込んだ。

出鼻を挫かれた広島はサイドからチャンスメイク。5分過ぎに右サイドで起点を作り、最後はボックス右の浅野がシュート。逆足の右足で放ったシュートは枠を大きく外れた。さらにその2分後には、佐々木が森島とのワンツーで左サイドを抉ると、ボックスへ丁寧なパスを供給したが、受け手となった浅野のダイレクトシュートは上手くミートできずに流れた。
攻め込む広島は10分に青山の鋭い縦パスからチャンスになりかけるが、トラップに失敗した浅野はシュートまで持ち込めず。14分には柏のクロスからL・ペレイラのヘディングシュートが飛び出したが、枠を捉えられなかった。さらに18分には、今度は右サイドのクロスをL・ペレイラが頭で落としたところに柏が飛び込むが、ここはGK西川に回避された。

ここまで6割超えの支配率を誇る広島。20分過ぎには佐々木がミドルシュートでゴールを狙うが、DFに当たってディフレクションした難しいボールを、GK西川は右足でセーブ。そこから浦和はマルティノスを起点にスペクタクルなカウンターを見せるが、最後の汰木のクロスは興梠には合わなかった。

30分にかけては、浦和は武藤と汰木が立て続けに枠内シュートを記録するが、広島も必死の守備を見せ、追加点は許さない。その後は再びペースを握った広島だが、野上のクロスに合わせたL・ペレイラの38分のシュートも枠を外れ、試合は浦和リードのまま折り返すことに。

その浦和は後半立ち上がり49分、押される展開で最前線のマルティノスにボールが渡ると、ハーフウェイライン付近からドリブルを開始。追いかける佐々木をもろともせず、ボックス手前まで侵攻し決定機を迎えるが、左足を振り抜いたシュートは枠を捉えられなかった。

得点の匂いは出しつつも、最後の一押しが足りない広島は、60分に浅野に代えてドウグラス・ヴィエイラを投入。浦和も直後に武藤とマルティノスを下げて、杉本と関根を投入し、互いに変化を加える。

その後は広島の攻勢もやや衰え膠着状態が続いたが、迎えた76分、左サイドから上がったクロスの跳ね返りをドウグラス・ヴィエイラがボックス内へ送ると、パスを受けたL・ペレイラが相手に囲まれながら振り抜いた右足のシュートがゴールに決まり、広島が同点に追いついた。

これで息を吹き返したホームチームは82分のCKでは、森島のクロスをドウグラス・ヴィエイラがヘディングシュート。終盤にはエゼキエウと永井を投入して勝ち点3を狙いに行く。

だが、5分の後半アディショナルタイムもそのまま経過し、1-1で試合は終了。痛み分けの結果となった。

サンフレッチェ広島 1-1 浦和レッズ
【広島】
レアンドロ・ペレイラ(後31)
【浦和】
興梠慎三(前3)
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