バルサが10人アラベスに痛恨ドロー…グリーズマン初弾もリーグ4戦未勝利…《ラ・リーガ》

2020.11.01 07:00 Sun
Getty Images
ラ・リーガ第8節、アラベスvsバルセロナが10月31日にエスタディオ・デ・メンディソローザで行われ、1-1のドローに終わった。
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バルセロナは前節、カンプ・ノウで行われた宿敵レアル・マドリーとのエル・クラシコで屈辱的な1-3の敗戦を喫し、今季初の連敗。その後、バルトメウ会長の辞任というビッグニュースを経て臨んだチャンピオンズリーグ(CL)のユベントス戦ではメッシ全得点に絡む活躍で2-0の勝利を手にした。
CL連勝の勢いを生かしたい今節ではユベントス戦から先発2人を変更。負傷のアラウホに代わってピケ、ペドリに代わってアンス・ファティが起用された。

立ち上がりから相手を押し込んだバルセロナは13分に最初の決定機を作り出す。ハーフウェイライン付近までポジションを上げていたラングレのスルーパスに抜け出したアンス・ファティがボックス内でGKと一対一の絶好機を迎えるが、ゴール右隅を狙った右足のシュートは巻き切らず、18歳のバースデーを自ら祝うゴールとはならず。

その後も20分にメッシ、アンス・ファティと繋いでボックス中央のグリーズマンにシュートチャンスも、左足のシュートは枠の右に。さらに、22分にはボックス手前の好位置で得たFKをキッカーのメッシが直接狙うが、ここはゴールカバーに入っていたDFルジューヌに弾き出される。
立ち上がりからチャンスシーンを作り出す一方、メッシやデンベレらにボールロストが目立ち、相手の狙うロングカウンターを浴びる場面が散見されると、守備陣の連係ミスから痛恨の失点を喫する。

31分、メッシのボールロストからロングカウンターを浴びると、一度はボールを回収したものの、DFピケとGKネトの連係ミスからバックパスを受けたネトが自陣ボックス内でリオハにボールを奪われ、無人のゴールへ流し込まれた。

その後、反撃に出たバルセロナはセルジ・ロベルトのクロスに反応したデ・ヨングのヘディングシュートやデンベレの鋭い仕掛けでゴールに迫ったが、肝心要のメッシを含め、連戦の疲労を感じるイージーミスも目立つ展開の中で前半をまさかのビハインドで終えることになった。

この苦境を受けて、クーマン監督はハーフタイム明けに3枚替えを敢行。前半にカードをもらっていたラングレとブスケッツ、デンベレを下げて、ペドリ、ピャニッチ、トリンコンを投入。これでデ・ヨングがユベントス戦の後半に続きセンターバックのポジションを下げ、アンカーにピャニッチ、インテリオールにメッシとペドリが並ぶ[4-3-3]に布陣を変更した。

この交代策により、前半にはほぼ見られなかったピッチ中央での流れるようなコンビプレーが増え始めると、メッシやアンス・ファティがボックス付近で仕掛ける場面も増える。ただ、ボックス付近に人数をかけるアラベスの粘りの守備をあと一歩でこじ開けられない。

だが、62分にはピケへの足裏を見せたアフターチャージでジョタにこの試合2枚目のカードが出されて退場となると、勝負所を見逃さないアウェイチームはすぐさま同点に追いつく。63分、アンス・ファティと競り合った相手選手の後ろ向きのクリアがゴール前のスペースに流れると、これに抜け目なく反応したグリーズマンが絶妙なループシュートで流し込み、待望の今季初ゴールとした。

畳みかけるバルセロナは65分にも高い位置でのセルジ・ロベルトのボール奪取からボックス内で仕掛けたメッシが狙いすました左足のシュートを枠の左隅へ飛ばすが、ここはGKパチェコが圧巻のワンハンドセーブで阻止される。さらに、71分にはデ・ヨングのパスに抜け出した右サイドのトリンコンからの折り返しを再びグリーズマンがゴールへ流し込むが、ここはトリンコンの飛び出しのタイミングがオフサイドと判定され、2点目は認められず。

その後、78分にアンス・ファティを下げてブラースヴァイトを最後のカードとして切った中、試合終盤にかけて猛攻を仕掛けていくバルセロナ。88分にはセットプレーの流れからデスト、ピャニッチ、ピケと立て続けに枠内シュートが生まれるが、GKパチェコの好守と相手DFのゴールカバーに阻まれる。

その後、5分が加えられた後半アディショナルタイムに全精力を注ぎこんでゴールを目指したが、鬼気迫るアラベスの守備を最後までこじ開けることはできず、試合は1-1のままタイムアップ。

ビハインドを追いついてリーグ連敗こそストップしたバルセロナだが、格下相手の痛恨ドローによってリーグ4戦未勝利と苦境が続く。

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