敵地で苦戦もキミッヒ弾で勝ち切った王者バイエルンが連勝!《CL》

2020.10.28 05:18 Wed
Getty Images
チャンピオンズリーグ(CL)グループA第2節、ロコモティフ・モスクワvsバイエルンが27日に行われ、アウェイのバイエルンが1-2で勝利した。
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前大会王者のバイエルンは、先週にホームで行われたアトレティコ・マドリーとの今季CL初戦をコマンの2ゴール1アシストの活躍などで4-0で圧勝。最高の形で連覇に向けたスタートを切った。また、直近のリーグ戦でもレヴァンドフスキのハットトリックでフランクフルトを一蹴し、勢いに乗ってロシアでの第2戦を迎えた。
そのフランクフルト戦からは先発4人を変更。足首のケガで長期離脱となったアルフォンソ・デイビスに代わってリュカを起用したほか、ボアテング、ブナ・サールに代えてパヴァール、ジューレ、前線ではドグラス・コスタに代わってトリソが起用された。

立ち上がりの3分にミランチュクの左クロスをゴール前でドフリーのスモロフにヘディングで合わせられるなど、全体的に緩さが目立つ入りとなったバイエルン。しかし、時間の経過とともに相手を押し込み始めると、あっさりと先制に成功する。

13分、左サイドでコマンから短いマイナスのパスを受けたトリソがボックス右に走り込むパヴァールへ正確なパスを供給。これをフランス代表DFがダイレクトで折り返すと、ニアに入り込んだゴレツカが頭で合わせた。
早い時間帯の先制点で勢いに乗るアウェイチームは、ここからようやく本来のパフォーマンスを取り戻すと、厚みのある仕掛けで追加点に迫る。25分にはパヴァールのクロスに反応したゴール前のコマンが右足で合わせるが、これは惜しくも左ポストを叩いた。その後、世界王者となったロシアの地で躍動するパヴァールが積極的にミドルシュートを放つなど、主導権を握り続けたバイエルンは1点リードで試合を折り返した。

迎えた後半、ミュラーとゴレツカに代えてコロナウイルスから回復したニャブリ、ハビ・マルティネスをピッチに送り込んだバイエルン。危なげなく試合を運びながら、63分にはボックス内で仕掛けたレヴァンドフスキが相手DFに倒されてPKを獲得。だが、VARのレビューの結果、その前のオフサイドが取られて取り消しに。

後半半ばを過ぎて徐々に相手の縦に速い攻めに苦戦し始めるバイエルンは70分、右サイドのスペースに飛び出したゼ・ルイスからの折り返しをニアに斜めの動きで飛び込んできたミランチュクに右足ワンタッチで合わせられ、同点に追いつかれる。

さらに、王者らしくないバタバタした状況が続くと、失点場面と同じようなからロングカウンターを浴びてゼ・ルイス、ジャマレトディノフにあわや2失点目というピンチを招く。

それでも、一連のピンチを何とか凌いだバイエルンは79分、ペナルティアーク付近でハビ・マルティネスから足元へ速い縦パスを受けたキミッヒが左足でボールを浮かせるトラップから反転しながらの右足のボレーシュート。この技ありのフィニッシュがゴール左隅に決まり、個の力で勝ち越しに成功した。

その後、相手の決死の反撃をきっちり凌ぎ切った昨季王者が苦しみながらも2-1のスコアで勝利し、グループステージ2連勝を飾っている。

ロコモティフ・モスクワ 1-2 バイエルン
【ロコモティフ・モスクワ】
アントン・ミランチュク(後25)
【バイエルン】
ゴレツカ(前13)
キミッヒ(後34)

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