緊急事態のリバプールで負傷から早期復帰した守護神アリソン「たくさんの祈りを捧げたよ!」

2020.10.27 17:45 Tue
Getty Images
リバプールのブラジル代表GKアリソン・ベッカーが、負傷からの早期復帰に向けどのような取り組みを行っていたか明かしている。公式サイトが伝えた。

アリソンは10月3日のトレーニング中に肩を負傷し、公式戦3試合を欠場。その間、リバプールはプレミアリーグ第4節アストン・ビラ戦で2-7の大敗を喫し、第5節エバートン戦ではチームの絶対的存在だったDFヴィルヒル・ファン・ダイクが重傷を負うなど、災難が続いていた。
アリソンは、プレミアリーグ第6節シェフィールド・ユナイテッド戦でスタメンに復帰。当初は1カ月以上の離脱が確実視されていたが、想定よりも早い約3週間での復帰になった。シェフィールド・ユナイテッド戦ではPKによる失点こそあったものの、その後は安定したプレーを披露。チームのリーグ戦3試合ぶりの勝利に貢献している。

チャンピオンズリーグ(CL)グループステージ第2節ミッティラン戦の試合前会見に臨んだアリソンは、早期復帰に向けさまざまな取り組みを行ったと明かした。

「(チームに)戻って来られて良かった。本当に幸せだよ。(復帰に向けて)ベストを尽くそうと思っていたし、トップレベルの理学療法士も回復を早めるためサポートしてくれた」
「医師から(復帰までは)4~6週間と言われたけど、僕は『いや、最長でも2~3週間だ』と言ったんだ。医師も僕の想いに同意してくれた。復帰できて本当に嬉しいね。サポートしてくれた理学療法士、フィットネススタッフ、医師、GKコーチに感謝したい」

「試合に関われないのは、サッカー選手として最悪だ。でも、残念ながら時にはそうした事態にも対処しなければならない。それも仕事だからね。予防していても、負傷することはあるよ。3週間で済んだのは嬉しかったけど、それでも長かったし3カ月のようにも思えた」

「(チームが敗北した)昨シーズンのアトレティコ戦や(今シーズンの)アストン・ビラ戦に限った話ではなく、試合に出られなければいつも辛いものだ。僕は試合に出て、自分の好きなことをして、チームメイトがゴールを目指すのを助けたいと思っているからね」

また、信仰心の厚いアリソンはケガからの早期復帰をひたすら祈ったと明かしており、同時に復帰後の自身の状態についても語っている。

「(早期復帰のため)僕は(神様に)たくさんの祈りを捧げたよ!真面目な話、僕はたくさん祈っているんだ。もちろん、毎日5、6時間はクラブにいて、治療を受けたりフィットネス部門と仕事をしたりもしていた」

「(負傷から)2週間後には、GKコーチたちとボールキャッチの練習を始めた。そして2週間半後にはセービング練習を、(ブレイズとの)試合の3日前にはハードワークを始めたんだ。金曜日になって、ボスから(試合出場に向け)青信号を出されたよ。僕は自分の信念を信じているし、ハードに働くことがこの早い回復に役立ったと思っている」

「肩や足首、膝など、じん帯部分をケガすると違和感は残るよ。痛みはないけど、ちょっと変な感じがするね。しばらくの間、数週間くらいはそれを感じる。でも、僕のプレーを制限するようなことは何もないよ」

負傷者が続出しながらも、CL初戦でアヤックスに勝利したリバプール。依然として数人の選手がミッティラン戦を欠場予定となっているが、世界トップクラスのGKの復帰はチームを大きく後押しするはずだ。
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