感謝と恩返しの代表活動、カメルーン戦に向けて森保一監督「励ましのエールを届け、我々のレベルアップに」

2020.10.08 22:20 Thu
©超ワールドサッカー
8日、翌9日に親善試合でカメルーン代表と対戦する日本代表の森保一監督が試合に向けた記者会見に出席した。

日本代表は昨年12月のEAFF E-1サッカー選手権以来の代表活動。今回招集されたヨーロッパ組の選手は参加しておらず、1年ぶりの代表招集となった。
今回はオランダでカメルーン代表、コートジボワール代表との国際親善試合を戦う中、FW岡崎慎司(ウエスカ)、DF長友佑都(マルセイユ)が不参加に。東京オリンピック世代の7名を含む23名で2試合を戦うこととなった。

森保監督はカメルーン戦に向け、まずはこの活動が行えることに感謝をし、日本に勝利を届けて励ましのエールにしたいと語った。

◆森保一監督(日本代表)
「コロナ禍で代表活動をするというのは困難な中で、活動を行うために尽力してくださった全ての方々に感謝いたします。コロナ禍にあって、医療従事者の方々は命懸けで我々の命を救うために戦ってくれているところ、社会の機能を守るため、我々の暮らしを守るために身を粉にして働いてくださるソーシャルワーカーの方がいることで、我々が活動できることに感謝を申し上げたいと思います」

「試合の中で新型コロナウイルスの影響で困難な生活を送られている方々、日本で頻発している自然災害等々で困難な生活をしている大変な方々も多いと思いますので、我々の戦いを通して支援、応援してくだささる皆様に励ましのエールを届けられればと思います」

──今回の2試合はこれまでの代表活動とは大きく異なると思います。国民のためなども含め、その想いを選手から感じているか

「選手たちの練習を見て、取り組む姿勢を見て、選手たちが日本に勝利をお届けする。選手たちがひたむきにベストを尽くす姿を届けて、勝利を喜んでもらう。そして、励ましのエールになるような戦いをしたいということは、練習の中でも激しく、厳しく、選手たちが臨んでくれているので、試合に対する思いが伝わってきています」

「日本代表の試合再開、活動再開を楽しみに待ってくださっている方々も多いと思うので、勝利と戦うという部分、チーム一丸となって戦うということを伝えたいという思いは練習から感じられています」

──代表活動がなくても個の力を磨くことが代表チームの強化に繋がると言っていたが、練習などを通して感じたか

「長くヨーロッパでキャリアを積み重ねている選手、代表でのキャリアを重ねている選手の地震や落ち着きはこれまでも感じてきましたけど、ヨーロッパに渡ってキャリアとしては長く経験を積んでいない選手たちも、海外に渡ってから月日が経って、変化を見させてもらう中で、選手たちの自信がすごく伝わってくるというか、強さとかたくましさが増したなと各選手たちを見て、コミュニケーションを取る中で感じています」

「個を磨くということで、個を強くする、もっとうまくするということで話していますけど、日本人の良さである、日本人として武器にしなければいけない連係・連動する、団結する、組織力で戦うというのは、個の力を最大限もっともっと伸ばしながら組織力を生かしたいと思います」

「個の強さで成長してもらいたい部分で、技術や戦術の部分で個を強くするという部分もありますが、同時に個の部分でもチームのために、仲間のために走って戦うというメンタルの部分も、選手たちには個の能力としてつけてほしいと伝えています」

──今回の2試合をどう考えているか。どう戦っていきたいか

「状況がどうなるかということもありますし、その状況次第で起用の仕方は臨機応変に変えていかなければいけないというのはありますが、少しでも多くの選手にピッチに立ってもらいたいという気持ちではあります」

「今回招集させてもらった23名の選手が全員ピッチに立てるという保証はないと思います。起用として、少しでも多くの選手にピッチに立ってもらいたいと思っています」

「そうしながら、チーム力を上げていくということ、そして戦術の共有という底上げができればなと思っています」

──カメルーン代表の印象について。また、どう戦いたいか

「試合は監督が代わられてからの3試合をスカウティングとしてみました。まずは、身体能力、個の能力という部分で、非常に技術的にも高い選手が揃っていると思いますし、チーム全体として推進力があるという印象です」

「カメルーンの監督の言う意図した招集ができているかどうかや、アクシデントがあって離脱者が出るということが起きているかもしれませんが、チームとして能力の高い選手が揃っているということ、選手が欠けた中でも次の選手は野心を持ってモチベーション高く持って出てくると思うので、我々の強化試合としては非常に手強い相手と試合ができると思っていますし、我々の強化、我々が成長ができる戦いができると思っています」

「カメルーンのことは大切ですが、我々もほぼ1年間活動できていない中で、これまでやってきたことをもう一度基本的なことをチームとして見つめながら、試合の中では個でどういうことができるのか、チームとして戦術共有しながら互いの良さをどう出し合えるかをやっていきたい」

「対戦相手のことも大事ですが、我々自身が試合に勝利して、我々を応援してくださる方、日本への励ましのエール、そして笑顔になって喜んでいただける結果を最大限に得られることにベストを尽くしながら、我々のレベルアップにつながるようにしたいです」

──選手の立ち位置の判断、森保監督の戦術設計の指示とどうバランスでやっていきたいか

「状況を見て、選手に判断してもらう部分と、私が選手に対して戦術的な指示をどう送るかというのを状況に応じて使い分けていきたい」

「ただし、まずはチームとしてのベースの部分でのやるべきコンセプトが非常に大切だと思うので、この短い期間で全体練習は昨日と今日の2回だけということになっていますけど、その中でピッチ上でできるチームの基本的なコンセプトの考え方を選手たちにピッチ上で伝えるということと、ミーティングを重ねてきた中で、攻撃、守備のコンセプトは選手たちと映像で共有してきたので、ベースの部分を持ちながら、ピッチ上で選手たちが対戦相手との兼ね合いで流れの中で、どうしていったらいいかを判断していってもらえたらと思います」

「違うことがあれば、私からアドバイスとして伝えていければと思います。チームのベースがあって、オプションがあると思っていますし、ピッチ内でプレーしている選手自身が戦っている中での問題解決能力、修正能力をお互いのコミュニケーションでできるチームが強いと思っているので、ベースと選手の判断を使い分けて、選手には思い切ってプレーしてもらえればと思う」

──選手のポジションの希望と起用法をどう考えるか

「すでに何人かの選手とも話していますし、私自身が選手を見て、個の特徴を大切にするという部分は見ていきたいと思っている。それぞれ、このポジションでスペシャリストという部分はプロとして当然持ってもらいたいですが、チームとして戦う上で、複数のポジションでプレーしてもらうということは選手に伝えながら戦いに臨みたいと思う」

「短期間の場合はあまりないですが、長期で何試合も戦うワールドカップやアジアカップなどの時は、ポリバレントな複数ポジションでプレーすることを選手に要求して戦っていきたい」

「選手がどう納得するかはわかりませんが、選手が思っていることはしっかり聞いて、私が見た選手の特徴と使い方はコミュニケーションをとってやっていきたいと思います」

──この活動で采配する上でのテーマは

「テーマはチームの基本的なコンセプトの下、選手たちにはそれぞれの特徴があると思うので、チームの役割の中、戦いの中でそれぞれが持っているものを思い切って発揮して欲しいなと思います」

「今回代表活動できるということ、試合ができるということは我々にとってはこんな喜びの舞台はないので、選手たちにはプレーできる、試合できる喜びということと、この環境を作ってくださった方々に感謝の気持ちを持って、思い切ってプレーしてもらいたいと思います」
関連ニュース

8大会連続五輪出場危機の日本。難敵・カタール戦の勝敗を託されるメンタルモンスター・松木玖生(FC東京)【新しい景色へ導く期待の選手/vol.39】

4月22日のU-23韓国戦を0-1で落とし、AFC・U-23アジアカップ・グループBで2位となってしまったU-23日本代表。まさかの敗戦によって、25日の準々決勝はホスト国・カタールとの真っ向勝負を余儀なくされることになった。 もちろんグループA・2位のインドネシアも難敵は難敵だが、カタールの強さはA代表がアジア2連覇を達成した1〜2月のアジアカップでも実証済み。スタジアムの熱狂的サポーターも味方にして、彼らは凄まじい迫力で日本に向かって来るはずだ。 この関門を突破しなければ、8大会連続五輪出場権獲得の道は途絶えてしまう。日本サッカー界としてはそれだけは絶対に避けなければいけない。 大岩剛監督もキャプテン・藤田譲瑠チマ、山本理仁(ともにシント=トロイデン)ら主力級をズラリと並べて勝負を賭けるはずだが、こういう時こそ頼りになるのは、メンタルモンスターの松木玖生(FC東京)。青森山田高校時代から数々の修羅場をくぐり、2023年U-20ワールドカップ(W杯=アルゼンチン)にも参戦した男のタフさと精神力は折り紙付きだ。 年齢的には下から3番目だが、FC東京でキャプテンマークを巻き、年長の選手を激しく鼓舞する姿を見れば、チーム内の序列や20歳という若さは一切関係ない。崖っぷちに追い込まれた今、カタール相手に猛然と突き進めるのは、やはりこういう選手だろう。 改めて韓国戦を見ても、後半18分から藤田、佐藤恵允(ブレーメン)とともにピッチに立つや否やアグレッシブさと激しさを前面に押し出した。後半20分には相手選手2人に囲まれながらボールをキープし、そのまま抜け出して内野航太郎(筑波大学)の決定機を演出するスルーパスを供給。その直後にも左サイドを突破し、ゴール前の高井幸太(川崎フロンターレ)目がけて決定的なクロスを上げている。 これらのチャンスは惜しくも得点には至らなかったが、「松木なら得点に直結する仕事ができる」という印象を見る者に強烈に残した。その底力を大一番で遺憾なく発揮し、日本をベスト4へと導くこと。それが背番号17に託されたタスクなのだ。 「やっぱり一発勝負なんで、中2日の疲労とかもあるとは思うんですけど、そういうのは言い訳にできない。つねに1試合1試合を大切に戦っていけたらいいかなというふうに思います」と日本を出発する前にも目をぎらつかせていた松木。ある意味、次のカタール戦は彼のサッカーキャリアを左右するビッグマッチになるかもしれない。 ここで今大会最強とも言われる敵を倒し、準決勝でイラクとベトナムの勝者を撃破できれば、彼は堂々とパリ五輪へ行くことができる。そうすれば、前々からの念願である海外移籍も実現できるだろうし、A代表へのステップアップ、9月からスタートする2026年北中米W杯アジア最終予選参戦も見えてくるはずだ。 近未来の森保ジャパンでボランチの座を争うと目される遠藤航(リバプール)、田中碧(デュッセルドルフ)らも五輪を足がかりに飛躍し、A代表、海外でのプレーを勝ち取っている。遠藤などはご存じの通り、30歳を過ぎてリバプールという名門クラブ行きを勝ち取り、主力級の地位まで上り詰めた。そう考えると、20歳の松木にはまだまだ無限のチャンスが広がっているが、1つ1つステージを上がっていかなければ、彼らに勝負を挑めない。だからこそ、カタールには絶対に勝たなければいけないのである。 今大会の大岩ジャパンは細谷真大(柏)、藤尾翔太(町田)、内野航太郎、佐藤といったFW陣にゴールが生まれていない。特にエース・細谷の不振は際立っている。彼らは彼らなりにゴールへの意欲を燃やし、感覚を研ぎ澄ませていくだろうが、松木はすでに16日の初戦・U-23中国戦で1点をマークしている。 ゆえに、彼がより高い位置でプレーした方が日本は得点に近づくはず。本人もバランスを見ながらプレーするだろうが、ここ一番の状況でが思い切って前に突っ込んでいってもいい。敵の意表を突く攻めが上がりで日本に足りないゴールをもたらすこと。それもこの男には大いに期待したい。 とにかく、日本最大の危機的状況を打開できるのは、強靭なメンタルと勝負強さのある人間だけ。今のチームでは松木をおいて他にいないと言っても過言でないくらい、彼はそういった部分で突き抜けている。そのストロングを出すべき時はまさに今しかない。 25日の大一番は背番号17の一挙手一投足から目が離せない。 <hr>【文・元川悦子】<br/><div id="cws_ad">長野県松本市生まれ。千葉大学卒業後、夕刊紙記者などを経て、94年からフリーのサッカーライターとなる。Jリーグ、日本代表、海外まで幅広くフォローし、日本代表は特に精力的な取材を行い、アウェイでもほぼ毎試合足を運んでいる。積極的な選手とのコミュニケーションを活かして、選手の生の声を伝える。 2024.04.24 12:45 Wed

パリ五輪行きの切符「3.5」を懸けて戦うベスト8が出揃う! 日本はカタールと、強豪揃いの戦いに【AFC U23アジアカップ】

パリ・オリンピックの出場権を懸けたアジア最終予選を兼ねたAFC U23アジアカップのベスト8が決定した。 アジアに与えられた「3.5」枠の切符を懸けて16カ国が鎬を削っている今大会。23日にグループステージの全日程が終了した。 U-23日本代表はグループステージ最終節でU-23韓国代表と対戦し、0-1で敗戦。この結果2位通過となり、準々決勝ではグループA首位の開催国であるU-23カタール代表との戦いが決定している。 その他、グループAではインドネシアが2位通過。グループBは韓国が1位通過となっており、グループCは1位がイラク、2位がサウジアラビア、グループDは1位がウズベキスタン、2位がベトナムという結果に終わった。 この結果、準々決勝以降の組み合わせカードも決定。25日にカタールvs日本、韓国vsインドネシアが開催。26日にウズベキスタンvsサウジアラビア、イラクvsベトナムが行われる。 準々決勝で敗れたチームはパリ・オリンピック行きはなし。勝利したチームはプレーオフを含めてパリ行きのチャンスが残ることとなる。 ◆準々決勝 ▽4月25日(木) 《23:00》 【1】U-23カタール代表代表 vs U-23日本代表 [ジャシム・ビン・ハマド・スタジアム(ドーハ)] 《26:30》 【2】U-23韓国代表代表 vs U-23インドネシア代表 [アブドラー・ビン・ハリファ・スタジアム(ドーハ)] ▽4月26日(金) 《23:00》 【3】U-23ウズベキスタン v U-23サウジアラビア代表 [ハリファ国際スタジアム (ドーハ)] 《26:30》 【4】U-23イラク代表代表 vs U-23ベトナム代表 [アル・ジャヌーブ・スタジアム (アル・ワクラ)] 2024.04.24 12:20 Wed

フットサル日本代表、王者として臨んだアジアカップで史上初のグループステージ敗退の衝撃…W杯の出場権も逃す

22日、AFCフットサルアジアカップのグループC最終節が行われ、フットサル日本代表はフットサルタジキスタン代表と対戦。1-1で引き分けに終わった。 グループ3位で迎えた日本は勝利すれば2位以上が決定する中、日本は立ち上がりから攻め込んでいくが、相手GKの攻守に阻まれるシーンが。それでも12分に左サイドを金澤空(名古屋オーシャンズ)が仕掛けると、石田健太郎(バルドラール浦安)が合わせてゴールを記録。しかし、26分に失点。終盤はパワープレーにも出たが、シュートがクロスバーに直撃するなどゴールを奪えず、1-1のドローに終わった。 この結果、アジアカップからの敗退が決定するとともに、今年9月にウズベキスタンで開催されるフットサルワールドカップ(W杯)の出場権も逃すこととなった。 日本はこれまでアジアカップで4度優勝しており、2022年の前回大会は優勝。連覇を懸けて戦う大会だったが、1999年に出場して以来、史上初のグループステージ敗退となってしまった。 アジアサッカー連盟(AFC)は日本の早期敗退に「アジアのフットサル史上最大の衝撃の1つが生まれた」と伝えている。 フットサルW杯では2016年にも出場を逃していたが、2021年はベスト16の成績を収めており、5度目の出場を逃すこととなった。 <span class="paragraph-title">【動画】フットサル日本代表が初のアジアカップGS敗退の悲劇…</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="GDhShG7yE2M";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.23 18:30 Tue

日韓戦で感じた違和感/六川亨の日本サッカーの歩み

とても奇妙な前半戦だった。パリ五輪のアジア最終予選を兼ねたU-23アジアカップのグループB最終戦、日本と韓国は勝点6、得失点差+3で並び、両国の直接対決でグループBの1位と2位が決まる。1位抜けなら準々決勝はグループA2位のインドネシア、2位だとホストカントリーのカタールと対戦する。できればカタールとの対戦は避けたいところ。とはいえ、準々決勝で勝ったとしてもパリ五輪の出場権は獲得できない。そんな微妙な背景で試合は始まった。 日本は第2戦のUAE戦から7人のメンバーを代えた。GK野澤大志ブランドンら3選手は今大会初出場だ。対する韓国も10人の選手を入れ替えてきた。グループリーグを1位で抜けようと2位になろうとも、準々決勝はパリへの通過点に過ぎない。主力選手をターンオーバーで温存するのは当然の策でもあった。 そして前半は、奇妙なほど攻め手を欠く大凡戦だった。韓国が中盤での争いを避け、ロングボールによるカウンター狙いは今に始まったことではない。フィジカルの強さと空中戦での優位を生かし、セットプレーに活路を見いだすのも常套手段である。 対する日本も攻め手を欠いた。CBの高井幸大と鈴木海音、ボランチの川﨑颯太と田中聡は安全第一なのか、それともポストプレーヤーが見つけられなかったのか、急所を突くようなタテパスは皆無で、サイドに開いた平川悠や藤尾翔太の足元に緩いパスをつなぐだけ。とはいえ両選手とも三笘薫や伊東純也のようなドリブラーではないため、決定機を演出するまでにはいたらない。 互いに負けたくないという心理状態が色濃く反映された前半は、82年スペインW杯1次リーグの“出来レース"と言われた西ドイツ対オーストリアの試合(初戦でアルジェリアに負けた西ドイツが2次リーグに進むには最終戦のオーストリア戦を2点差以内で勝つしかなく、西ドイツが前半にリードすると後半は互いに無理をせず時間が過ぎるのを待った)を彷彿させる退屈な45分間だった。 ところが後半に入り13分過ぎから両チームとも選手交代をしたところ、突然攻撃が活性化した。日本は川﨑と田中に代えて藤田譲瑠チマと松木玖生を投入。やはり彼らが大岩剛監督にとって選択肢のファーストチョイスなのだろう。松木は後半26分にミドルサードで2人の選手に囲まれながらもフィジカルの強さを生かしてボールをキープすると、1トップの内野航太郎に決定的なスルーパス。安全を優先したプレーでは、組織的な守備を崩せないことを自ら証明した。 彼らと山本理仁、レフティーモンスターの山田楓喜が現チームの主力であり、準々決勝のカタール戦ではスタメンに名前を連ねると思う。そして、大岩監督の気持ちはわからないでもないが、野澤大志ブランドンは肉体的な資質は申し分ないものの、鈴木彩艶と同様にA代表やU-23代表で起用するには経験不足は否めないのではないだろうか。野澤は元々キックに難点があり、左足は得意ではないためトラップして右足に持ち替えることが多い。韓国戦でも冷やっとしたシーンがあったし、なんでもないシュートを後ろにそらしてOGの危険性もあった。 これまで2試合でチームを救った小久保怜央ブライアンを使っていれば、CKに飛び出てクリアするでもなく、中途半端なポジショニングで何もできずに失点したシーンも何とかできたのではないかと思ってしまう。期待するのは悪いことではない。しかし、その見極めを誰がいつするのか。これは個人的な見解だが、鈴木彩艶は今年のアジアカップで、野澤大志ブランドンは韓国戦のプレーをシビアに検証すべきだろう。 <hr>【文・六川亨】<br/><div id="cws_ad">1957年9月25日生まれ。当時、月刊だった「サッカーダイジェスト」の編集者としてこの世界に入り、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長や、「CALCIO2002」、「プレミアシップマガジン」、「サッカーズ」の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカなど精力的に取材活動を行っている。日本サッカー暗黒の時代からJリーグ誕生、日本代表のW杯初出場などを見続けた</div> <span class="paragraph-title">【動画】日韓戦は韓国に軍配! 低調な試合も後半は一変</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="TMihrmhQQbc";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.23 14:30 Tue

日本撃破の韓国、10人を入れ替える苦しい台所事情…ファン・ソンホン監督は選手を称賛「選手たちの素晴らしい努力に感謝したい」

U-23韓国代表のファン・ソンホン監督が、U-23日本代表戦を振り返った。 22日、AFC U23アジアカップのグループB最終節で韓国は日本と対戦。勝利した方が1位通過となり、準々決勝でU-23インドネシア代表と対戦。2位は開催国のU-23カタール代表との対戦となる試合だった。 試合は両者ともにリスクを冒さないプレーに終始。あまり見どころがない中で時間が経過。韓国はロングボールを使って攻め込むも、日本が上手く対応してゴールを許さない。 後半に入ってもペースは変わらず。日本は選手交代で活性化させて行った中、75分にCKからキム・ミヌがヘディングで決めて韓国が先制。終盤は日本が押し込んでいくも、0-1で韓国が勝利し、グループ1位通過を決めた。 試合後、ファン・ソンホン監督は日本戦を振り返り、選手たちのパフォーマンスを評価した。 「この種の大会ではどのチームと対戦するのも非常に難しい。我々は試合に勝つために本当に最善を尽くした」 「チームにはケガ人もいて、現時点では厳しい状況だが、選手たちがこの試合に費やしたハードワークを称賛したい」 「これは大会の終わりではなく、始まりに過ぎない。インドネシアも非常に競争力のあるチームであり、ベストを尽くして次の試合に向けて準備する必要がある」 また、この試合には今大会3得点を決めていたFWイ・ヨンジュンらを温存。10人を変更して日本戦に臨んだ中、ケガ人などの影響で難しかったとコメント。その中でもプランを遂行し、日本に勝利した選手たちを称えた。 「チーム内に負傷者が出ているので、多くのローテーションをしなければならなかったし、この試合に勝って結果を出すための最善の方法を見つける必要があった」 「私のゲームプランによれば、選手たちは本当に素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。これは我々が望んでいた形ではないが、前向きに考えるように努め、選手たちの素晴らしい努力に感謝したいと思う」 <span class="paragraph-title">【動画】日韓戦は韓国に軍配! 低調な試合もCKで一撃</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="TMihrmhQQbc";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.23 13:12 Tue
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly