開幕3連勝を懸けたバルサvsセビージャは痛み分け…コウチーニョ復帰弾にラキティッチがカンプ・ノウ凱旋《ラ・リーガ》

2020.10.05 06:05 Mon
Getty Images
ラ・リーガ第5節、バルセロナvsセビージャが4日にカンプ・ノウで行われ、1-1のドローに終わった。

前節、苦手バライードスで前半にラングレが退場するアクシデントに見舞われたバルセロナだが、アンス・ファティの2試合連続ゴールなど、勝利に相応しい内容でセルタに3-0の快勝を収めた。開幕3連勝を目指すセビージャとのビッグマッチでは出場停止のラングレに代わってアラウホを起用した以外、同じスタメンの顔ぶれとなった。
対するセビージャはレバンテとの前節を後半アディショナルタイムのエン=ネシリのゴールによって、1-0で競り勝って開幕2連勝。2試合連続後半アディショナルタイムの決勝点で勝利を挙げるなど、ヨーロッパリーグ(EL)王者の勝負強さは健在。難敵撃破を狙う敵地での一戦では昨季後半戦の主力をベースに、レギロン、バネガの後釜として獲得したアクーニャ、カンプ・ノウ凱旋のラキティッチをスタメンに並べた。

注目の強豪対決は早い時間帯にスコアが動く。開始8分、セビージャの右CKの場面でショートコーナーからスソが左足インスウィングのクロスを入れると、中央でクンデが競り勝って落としたボールをルーク・デ・ヨングが豪快に左足で蹴り込み、GKネトの手を弾いたボールがネットを揺らした。

今季3戦目にして初失点を喫したバルセロナだが、その失点からわずか2分後にスコアをタイに戻す。10分、相手陣内中央でボールを持ったメッシが左サイドを駆け上がるジョルディ・アルバを狙ったフィードを入れる。これはDFヘスス・ナバスに対応されるが、コントロールし切れずにボックス内にこぼれたボールに反応したコウチーニョが飛び出したGKより先に右足で蹴り込んだ。
コウチーニョの復帰後初ゴールで仕切り直しとなった試合は、セビージャが数的優位を生かしたサイドアタックでヘスス・ナバスが際どいクロスでチャンスを作れば、バルセロナも中盤の低い位置に落ちるメッシを起点にボールを動かしながら、2列目の3選手が積極的に背後を狙い、グリーズマンやファティがフィニッシュに繋げていく。

前半終盤にかけても拮抗した展開が続く中、ホームチームがより深い位置でプレーできていたが、セビージャもリーグ屈指のセンターバック陣を中心にソリッドな対応を続け決定機を作らせず。試合は1-1のイーブンで折り返すことになった。

後半も中盤での潰し合いが目立つ前半と同様の展開が続く。これを受けて、両ベンチが60分過ぎに同時に動く。バルセロナはグリーズマンとファティの両翼に代えてペドリとトリンコンの若手コンビ、セビージャもオカンポスとスソの両翼に代えてムニル、エン=ネシリを投入。

互いに同じような交代策を行った中、より機能したのはセビージャ。フレッシュな2選手の投入で前からのプレスの圧力を強めたアウェイチームは前半以上に相手のビルドアップに制限をかけてショートカウンターのチャンスが増えるが、ボックス左をえぐったエン=ネシリの際どいクロスはDFアラウホにディフレクトしてクロスバー。ラキティッチのイドルシュートも枠を捉え切れず。

一方、ドブレピボーテをボールの循環が滞る場面が目立つバルセロナは、75分過ぎにコウチーニョを下げてピャニッチ、負傷したジョルディ・アルバに代えてデビュー戦となるデストを同時投入。この交代でフレンキー・デ・ヨングのポジションを一列前に上げる。

試合終盤にかけてはセビージャのプレスの強度が落ちたこともあり、バルセロナがようやく相手陣内の深い位置でのプレーを増やしていくが、セビージャキラーであるメッシのミドルシュート、試合終了間際の91分に訪れたトリンコンのボックス内での決定機はいずれもGKブヌの好守に阻まれて試合はこのままタイムアップ。

90分間を通して拮抗した展開が続いた強豪対決は1-1の痛み分けに終わり、両者ともに開幕からの連勝がストップした。
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