守護神レノ躍動のアーセナルがリバプールをPK戦の末に撃破! フル出場南野はPK成功も前半の絶好機逃す…《EFLカップ》

2020.10.02 06:13 Fri
Getty Images
EFLカップ(カラバオカップ)4回戦、リバプールvsアーセナルが1日にアンフィールドで行われ、0-0で90分間の戦いが終了。その後、PK戦を5-4で制したアーセナルが準々決勝進出を決めた。なお、リバプールFW南野拓実はフル出場している。
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先週末のプレミアリーグで対峙した両雄が、戦う舞台をEFLカップに変えて再び激突した注目の連戦第2ラウンド。
その初戦で3-1の勝利を飾ったリバプールは、今回の試合でファン・ダイク、サラーを除く先発9人を変更。前ラウンドのリンカーン・シティ戦に近いメンバー構成となり、南野はサラー、ジョタと共に3トップの一角で起用された。

一方、善戦も力負けとなったアーセナルは、リベンジを狙う一戦でGKレノ、ホールディング、ジャカを除く先発8人を変更。セドリックが今季初先発を飾ったほか、前線はジョー・ウィロック、エンケティア、ペペの若手3人が並んだ。

立ち上がりからスピーディーな攻防が見られた中、開9分にはアーセナルにビッグチャンス。左ウイングのペペが完璧に相手の背後を取ってボックス内まで運ぶと、丁寧に折り返す。これを中央のウィロックがワンタッチでボックス右のエンケティアに繋ぐが、ここはGKアドリアンの素晴らしい対応に遭い、シュートまで持ち込めない。
一方、リバプールも直後の11分にはセットプレーの二次攻撃から左サイドのジョタからの高速クロスに中央のグルイッチが反応も、これは枠の左に外れる。

その後は攻守で可変を採用するアーセナルが、左のインサイドハーフとウイングバックでマルチなタスクを担うサカが攻撃面でうまくスイッチ役となり、ペペらと絡みながら幾度も鋭い攻撃を仕掛ける。だが、最後の場面で決め切るまでには至らず。

なかなか攻守にリズムを掴めないリバプールでは、最前線に入る南野が攻守に駆け回るが、やや周囲と呼吸が合わない。それでも、45分にはビッグチャンスが訪れる。セットプレーの二次攻撃からボックス手前右のネコ・ウィリアムズが入れたクロスをボックス左に走り込んだジョタがヘディングシュート。GKレノが見事な反応で防いだこぼれ球にファーの南野が詰めるが、左足シュートはうまく抑え切れずクロスバーを叩いた。

結局、ゴールレスで折り返した試合は後半に入ってホームチームが押し気味に試合を運んでいく。53分には右CKの流れでグルイッチが競ったボールをファン・ダイクが頭で合わせるが、ここはGKレノの好守に遭う。さらに、63分にはカーティス・ジョーンズの斜めのパスに抜け出したジョタに2戦連発のチャンスが訪れるも、強烈な左足のシュートは再びレノのビッグセーブに阻まれた。

こう着状態が続く中、リバプールはファン・ダイク、サラー、ジョタに代えてジョー・ゴメス、オリギ、ワイナルドゥムを投入。一方、アーセナルはダニ・セバージョスに代えてエルネニーを投入。70分にはセットプレーからアーセナルに決定機も、ペペの左クロスに合わせたホールディングのヘディングシュートはGKアドリアンの好守に遭う。

その後、試合終盤にかけてラカゼット、メイトランド=ナイルズを投入したアーセナルが盛り返して最後まで白熱の攻防が繰り広げられたが、試合は0-0のママタイムアップ。準々決勝の切符はPK戦の結果に委ねられることに。

そのPK戦では互いに2人目まで成功した中、先攻のリバプールは南野がきっちり右隅に決めるも、アーセナルの3人目のエルネニーのシュートはGKアドリアンのセーブに遭う。だが、リバプール4人目のオリジのシュートをGKレノがこちらも見事な反応でストップ。そして、PK戦の決着は6人目で付くことに。先攻のリバプールのハリー・ウィルソンのPKをレノが見事な読みでセーブすると、後攻のアーセナルはウィロックの右を狙ったシュートがアドリアンに触られるが、このままネットに吸い込まれた。

そして、開幕前のコミュニティー・シールドに続きPK戦を制したアーセナルが、リーグ戦のリベンジを果たすと共に、準々決勝進出を決めた。

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