スクデット争いの佳境に3連敗 ラツィオ指揮官「現実を直視しなければ」

2020.07.12 12:55 Sun
Getty Images
ラツィオのシモーネ・インザーギ監督が失速傾向のチーム状況にコメントした。

2位ラツィオは11日に行われたセリエA第32節でサッスオーロと対戦。33分に先制したが、1点リードの後半に守備が崩れ、逆転負けを喫した。これでリーグ戦3連敗となり、今節を引き分けた首位ユベントスと勝ち点8差に。新型コロナウイルスによる延期前に21試合無敗を継続して首位に浮上した時期もあったが、再開後6試合の2勝4敗が響いて、ユベントスの背中が遠ざかり始めている。
S・インザーギ監督はサッスオーロ戦後、イタリア『スカイ』のインタビューで「選手たちは全力を尽くしてくれた。しかし、残念ながら、それだけじゃ不十分。ここ数日にわたり、選手たちともかなり話をしたが、今は連戦が続く大変な時期だ」と述べると、故障者続出で揃わない戦力を嘆いた。

「サッスオーロは2日前に戦った試合の先発から9名を変更したが、我々はこの前のレッチェ戦とほぼ一緒の顔ぶれ。またしても前がかったところをやられてしまった。3カ月前ならあり得なかったような失点をしているわけだから、今の我々がシャープさを欠いているのはわかるだろう」

「本当に残念なのはロックダウン中もトレーニングに励んでいたのに、再開してすぐに問題が次から次に出てきたこと。ルーカス・レイバ、ダニーロ・カタルディ、アダム・マルシッチ、ルイス・フェリペ、ホアキン・コレア、ボビー・アデカニェの全員が問題を抱えている」
また、スクデット争いにも言及。優勝を諦めていないことを強調しつつ、「我々にとってのスクデットは来季のCL出場権獲得」だと語った。

「我々にとってのスクデットは来季のCL出場権獲得なのだから、もう少しポイントが必要だ。スクデットの話をするのは常にちょっとしたストレッチ感覚のものであり、現実を直視しなければ。我々がギブアップしたというわけじゃないけどね。来季のCLに出場できれば、もっとチームをローテーションできるようになるだろう」
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