【セリエA第28節プレビュー】吉田サンプと冨安ボローニャの日本人対決!

2020.06.26 18:00 Fri
Getty Images
月曜から水曜にかけて行われた再開初戦となった前節、首位ユベントスがDF冨安所属のボローニャに勝利し、首位をキープした。そして2位ラツィオはアタランタとの上位対決を戦い、2-3で痛恨の逆転負けを喫してユベントスとのポイント差が4に広がった。また、3位インテルもサッスオーロに引き分け、取りこぼしてしまった。迎える第28節は、冨安ボローニャ(11位で勝ち点34)とDF吉田の所属するサンプドリア(16位で勝ち点26)の日本人対決が行われる。

再開初戦となったユベントス戦ではFWロナウドと初めてマッチアップした冨安。前半こそ一対一で翻弄される場面があったものの、後半は仕事をさせず現地からも高い評価を得た。チームは0-2で敗れたが、冨安としては大きな自信を得られた一戦となったはずだ。今節は日本代表の先輩である吉田の所属するサンプドリアとの試合となるが、セリエAで成長した姿を見せつけることができるか。
一方、再開後のインテル戦、ローマ戦と強豪との連戦をスタメンでプレーした吉田。インテル戦では強力2トップの前に幾つもの決定機を許し、現地の評価は二分した。そしてローマ戦ではFWジェコとの格の違いを見せつけられ、見事なボレーシュートを2本決められた。いずれもスコアは1-2と僅差での敗戦だが、ピンチの多さを考慮すれば敗戦は妥当な結果だった。守備が機能しているとは言えない中、残留争いをしているチームを吉田は統率することができるか。

コッパ・イタリア優勝を逃したもののリーグ再開初戦となったボローニャ戦では、C・ロナウドが復調を感じさせるパフォーマンスを発揮し、白星リスタートを切った首位ユベントス(勝ち点66)。ラツィオが敗れたこともあり9連覇に一歩近づいた中、金曜に18位レッチェ(勝ち点25)とのホーム戦に臨む。ボローニャ戦では勝利したが、負傷のDFアレックス・サンドロに代わって先発したDFデ・シリオが負傷し、さらに代わって入ったDFダニーロが退場と、一気にサイドバックの枚数に問題を抱えることになった。おそらくレッチェ戦ではMFマテュイディが左サイドバックで起用されるものと思われるが、奮闘に期待したい。

アタランタ相手に2点を先行しながらもセリエA最強の攻撃力を誇るアタランタの前に痛恨の逆転負けを喫したラツィオ(勝ち点62)は、13位フィオレンティーナ(勝ち点31)とのホーム戦に臨む。これ以上離されないためにも必勝が求められるが、MFリベリが復帰したヴィオラを下せるか。
打ち合いに持ち込まれサッスオーロに引き分けに持ち込まれた3位インテル(勝ち点58)は、7位パルマ(勝ち点39)とのアウェイ戦に臨む。サッスオーロ戦ではFWラウタロ・マルティネスら一部主力をスタメンから外したが、勝ち切ることはできなかった。さらにDFシュクリニアルが退場し、3試合の出場停止処分を食らってしまった。悪い流れを止めるためにもパルマ戦はラツィオ同様必勝が求められる。

ラツィオ相手に自慢の攻撃力で2点差をまくって見せた4位アタランタ(勝ち点54)は、15位ウディネーゼ(勝ち点28)とのアウェイ戦に臨む。チャンピオンズリーグ(CL)出場圏内の4位の座をがっちりと守った中、連勝としたい。

そしてそのアタランタを追う8位ミラン(勝ち点39)と5位ローマ(勝ち点48)による好カードも組まれている。ミランは再開初戦となったレッチェ戦を攻撃陣揃い踏みの4発快勝リスタートを切り、対するローマもサンプドリアに逆転勝利し、同じく白星リスタートとした。CL出場に望みをつなげるためにも互いに勝ち点3を求めるオープンな試合が期待できそうだ。

◆セリエA第28節
▽6/26(金)
《28:45》
ユベントスvsレッチェ

▽6/27(土)
《24:15》
ブレシアvsジェノア
《26:30》
カリアリvsトリノ
《28:45》
ラツィオvsフィオレンティーナ

▽6/28(日)
《24:15》
ミランvsローマ
《26:30》
サンプドリアvsボローニャ
サッスオーロvsヴェローナ
ウディネーゼvsアタランタ
ナポリvsSPAL
《28:45》
パルマvsインテル
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