ザルツブルク指揮官が教え子の南野拓実に言及「リバプールで幸せだと言っていた」

2020.05.27 12:50 Wed
Getty Images
リバプールの日本代表FW南野拓実について、ザルツブルクのジェス・マーシュ監督が言及している。イギリス『リバプール・エコー』が伝えている。南野は、ザルツブルクで迎える5年目となった今シーズン、オーストリア・ブンデスリーガでは14試合に出場し5ゴール6アシスト、チャンピオンズリーグ(CL)では6試合で2ゴール3アシストを記録。すると、グループステージで同居していたリバプールとの試合での活躍が評価され、今年1月に完全移籍でリバプールへと加入した。

リバプール加入後は、プレミアリーグ3試合、FAカップ3試合、CL1試合に出場したものの、ここまで結果は残せていない。
しかし、ユルゲン・クロップ監督の他、チームメイトからの評判は上々の南野。シーズン途中まで指導していたマーシュ監督が、南野の特徴について、次のように語った。

「タキ(南野の愛称)はまだ若く、適応する必要がある。彼はサディオ・マネやモハメド・サラーのような爆発的なスピードを持つ選手ではない。フィジカルの素質もあるが、彼は本当にインテリジェンスな選手だ。彼の素質を理解するには時間がかかるかもしれないが、いずれその時は来るだろう」

「我々はここでそれを見てきた。戦術やシステムを理解する彼の能力、攻撃の瞬間を見極める彼の能力は、ゴール近くで優れている。それには少し時間がかかるかもしれないが、最終的には彼はやっていけるだろう」
また、南野の内面についてもコメントしている。

「彼は少し静かで、すごく外交的な人間という訳ではないが、彼はトップクラスの個人だ。彼は早い時間にやってきて、ジムにいる。他の選手とも友好的で、みんなから好かれている」

「彼は素早く物事を判断し、素早くボールを動かす。ゲームの仕組みを理解しており、一緒にプレーするのが楽しくなる選手だ」

「彼は(リバプールで)幸せだろう。彼はトレーニングも良い感じで、チームメイトもみんな良い人だと話していたよ。タキは毎日顔を出し、改善のために可能な限りのことをする」

「我々は様々なことについてテキストで話した。私はドイツ語をたくさん学ばなければならず、彼に英語を教えるのに苦労した。今度は彼がもう少し私のそばに来る番だね」

そして、リバプールが南野の獲得に興味を示した経緯についても説明している。

「(リバプールとの)最初の試合が終わるまで、リバプールからの連絡はなかった。ユルゲン・クロップが我々のクラブと選手を追っていることを知っている。彼の哲学は我々のプレーと一致している。だから、RBライプツィヒとザルツブルクでプレーし、同じようなサッカーをする選手を常にチェックしているのは当然だ」

リバプールは南野の獲得に際し、契約解除金の725万ポンド(約10億6000万円)を支払っているが、マーシュ監督はこの金額に不満のようだ。

「タキのことで痛かったのは、リバプールがとてもとても安く獲得してしまったことだ。だが、これは移籍市場と契約の管理の一環だ。我々はスカウトチームとスポーツディレクターと一緒に常にここにいて、彼らは素晴らしい仕事をする。ここには常に次世代の選手がいて、次のステップに進む準備ができている」

マーシュ監督は最後に、南野の起用法について次のように結論付けた。

「とても爆発的なトランジションの中で起用されているため、サラーやサディオの位置でプレーすることは、彼にとってベストではないだろう。彼はロベルト・フィルミーノのようにボールに対してプレスをかける準備ができているポジションでいいと思う。ビルドアップのために10番のポジションになり、ボックスに入ってゴールを決める。フィルミーノはとても上手いが、タキにもできることだと思う」

「そして、彼は中盤の8つのポジションでプレーできると思う。2つのワイドのポジションでは彼はプレスをかけてボールを奪うことができ、ビルドアップのフェーズの一部にもなれる。彼はとても賢く、フィルミーノか6番の位置で起用するのが彼には良いと思う」
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