ギグスが師事した名将2人を比較「ルーニーが言っていたことも理解できる」

2020.05.25 13:15 Mon
Getty Images
マンチェスター・ユナイテッドのレジェンドで、現ウェールズ代表指揮官のライアン・ギグス氏が2人の名将を比較した。

ユナイテッドで長く活躍した元イングランド代表FWウェイン・ルーニーは、最近イギリス『タイムズ』のコラムの中で、2014年から2016年までユナイテッドの指揮を執ったルイ・ファン・ハール監督を称賛。「指導を受けた監督の中で戦術面では圧倒的にベストだった」とコメントしていた。
しかし、ユナイテッドのレジェンド監督である、サー・アレックス・ファーガソン氏と比較した場合は、全体で見た時には「ファーギー(アレックス・ファーガソン氏)の方がずっと優れていた」と述べていた。

ユナイテッド一筋で、クラブ記録である通算963試合に出場したギグス氏は、クラブの公式インタビューに応えると、この2人の指揮官を比較。ルーニーのコメントに理解を示しつつ、やはりファーガソン監督の方が優れている面が多かったと述べた。

「ウェイン(・ルーニー)が言っていたことも理解できる」

「私たちは2人ともファーガソン監督の指導を受けたし、監督の事は13歳のころから知っている。彼は全ての能力が揃っていた。選手のマネジメント、規律、基準を設けること、戦術や選手への理解、その他いろいろだ。ただ彼がいた時は多くの優れた選手が長い間一緒にプレーしていたので、我々はただピッチに出てプレーするだけで良かった」
「自分の役割を知っていたから、監督の仕事はそれを少し修正するだけでよかった」

「ファン・ハール監督については正反対だった。彼の下では複数の異なったシステムでプレーしたが、ファーガソン監督の下では、ほぼ1つのシステムでプレーして、それを修正するだけだった」

「3バックで戦ったときなんてほとんどなかった。あっても1回か2回、守りを固めるときくらいだったろう。それ以外はシステムを変えたりしなかった」

「だから、ウェインの言っていることも理解できる。ファン・ハール監督は、戦術や動きのパターンに関して、かなり練習をしたからね」

「彼はオランダから来て、代表チームでの経験もあったので、それをクラブに適応させたんだろう。だから我々はたくさんのミーティングを行った。選手たちが時々多すぎるだろと感じるくらいね」

「ファーガソン監督下ではとてもシンプルだった。ミーティングがなかったと言っているわけでなく、もちろんあった。しかし、本当に良い選手が集まっていたから、監督は彼らに何をすればいいか一度言うだけで、それ以外は微修正だった」

「例えばパク・チソンに(アンドレア・)ピルロをマークするように言うだけで、彼はピルロをマークするし、素晴らしい仕事をしてくれる。だからファン・ハール監督の下で多くを学べたというウェインの言い分も充分理解できるよ」
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