決定力不足を悔やむライプツィヒ…クロステルマン「試合勘の欠如が一因」

2020.05.17 07:00 Sun
Getty Images
RBライプツィヒの選手たちはドローに終わったフライブルク戦での決定力不足を嘆いている。クラブ公式サイトが試合後コメントを伝えている。
PR
リーグ戦2試合連続ドローで新型コロナウイルス(COVID-19)の影響による中断期間に入った3位のライプツィヒ。約2カ月ぶりとなったブンデスリーガ第26節では8位のフライブルクをホームで迎え撃った。
ぶっつけ本番というフィットネスレベルの懸念を感じさせない入りを見せたライプツィヒだが、フィニッシュの局面でなかなかうまくいかない。すると、34分にはセットプレーからフライブルクに先制点を与え、1点ビハインドで試合を折り返すことに。

迎えた後半は攻撃的なカードを切って攻勢に打って出るが、再三の決定機を相手の好守などに阻まれ、同点ゴールが遠い。それでも、77分にはMFケビン・カンプルのクロスをFWユスフ・ポウルセンが頭で合わせ、何とか試合を振り出しに戻した。

しかし、ここから試合をひっくり返すまでには至らず。後半アディショナルタイムには再びセットプレーからゴールネットを揺らされたが、ここはビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)によるオフサイド判定に救われ、リーグ再開初戦は1-1のドローに終わった。
チームを敗戦から救う同点ゴールを挙げたポウルセンだが、紆余曲折の末のドローという結果に複雑な感情を抱いているようだ。

「僕たちは良い戦いをしたと思うけど、多くのビッグチャンスをモノにできなかった。1-2で負けなかったことは良かったと思っているけど、今日は間違いなく勝ち点3を獲れる内容だった。それだけに複雑な感情を抱いているよ」

「数週間の中断があった中、試合で起こり得るシチュエーションに対するトレーニングができていなかったんだ。同時に試合のペースを掴むための調整もできていなかった。すべての部分でどこかしっくりこない部分があり、ボールもうまくゴールに入ってくれなかったね」

さらに、昨年11月初旬のヘルタ・ベルリン戦以来のリーグ戦でのプレーとなったカンプルは、自身を含めチームの決定力不足を認めている。

「今日に関しては5回ぐらい空のゴールに向けてシュートを放つチャンスがあった。それも、確実に2度は試合を決めるチャンスがあったと思う。ただ、ゴールに流し込むだけの場面がね」

「ただ、チャンスをモノにするということを除けば、良いプレーができたと思う。引いてきたフライブルクに対して効果的にプレーできていたと思うよ。少なくとも95分間、自分たちのベストを尽くして攻撃し続けていた。今後に向けては決定機を決め切るという部分を改善していきたいね」

また、DFルーカス・クロステルマンは、無観客という特殊な環境への適応に一定の手応えを感じながらも、試合勘の欠如がフィニッシュの精度に影響を及ぼしたと考えている。

「異様な雰囲気だったね。それでも、スタジアムに観客がいないという状況、それに対する感情のコントロールという部分に関しては良い準備ができていたと思うよ」

「もちろん、自分たちのパフォーマンスを考えれば、結果には満足できないね。ただ、個人的には楽観的に捉えているよ。ここに来てトップクラスのプレーヤーが戦列に戻ってきているし、それは自分たちにとって良い兆候さ」

「試合勘の欠如は決定機を逃した理由のひとつだと思っているよ。ただ、無観客という状況によって監督からの指示を含めコミュニケーションが取りやすいというメリットもあった。最終的に勝利できなかったけど、試合終盤にかけて良い声の掛け合いができていたんだ」

PR
関連ニュース

プレミア勢からの関心受けるシマカン、約115億円の契約解除条項が存在か

RBライプツィヒのフランス人DFモハメド・シマカン(23)には、契約解除条項が存在するようだ。 フランスのストラスブールでプロキャリアをスタートさせたシマカン。2021年7月にライプツィヒへ加入すると、フィジカルの強さやスピードに加え、センターバックと右サイドバックを務めるユーティリティ性の高さも発揮し、主力に定着した。 今シーズンも公式戦37試合に出場して2ゴール2アシストを記録するシマカンだが、ドイツ『スカイ・スポーツ』によると今夏の移籍市場でチームを離れる可能性があるとのことだ。 シマカンとライプツィヒの契約は2027年6月まで残る一方で、7000万ユーロ(約115億円)の契約解除条項が存在する模様。クラブは売却を望んではいないものの、交渉次第では値下げに応じる可能性もあるようだ。 シマカンにはトッテナムやニューカッスルなどプレミアリーグ方面からの関心が囁かれており、今夏の去就が注目されている。 2024.04.09 15:45 Tue

堂安律フル出場もフライブルクはライプツィヒに大敗…2G2Aのオペンダがリーグ戦20ゴールの大台に【ブンデスリーガ】

ブンデスリーガ第28節、フライブルクvsRBライプツィヒが6日にバーデノーヴァ・シュタディオンで行われ、アウェイのライプツィヒが1-4で快勝した。なお、フライブルクのMF堂安律はフル出場した。 ヨーロッパ出場権獲得を目指す8位のフライブルクは、5位のライプツィヒとの上位対決に臨んだ。前節、ボルシアMG相手にダメ押しのゴールを挙げて3-0の勝利に貢献した堂安は引き続きスタメンを飾った。 試合は開始早々にいきなり動く。2分、右サイドのスペースに抜け出したオペンダが正確なグラウンダーの折り返しを供給すると、ニアにタイミング良く走り込んだハイダラが左足ワンタッチでゴール左隅に流し込んだ。 開始早々にビハインドを背負ったフライブルクは、相手のハイラインの背後をシンプルに狙った長いボールや右ウイングバックに入った堂安を起点に押し返す。だが、フィニッシュまでは持ち込むことができない。 以降も攻守両面でライプツィヒが圧倒する展開が続くと、18分にはダニ・オルモのロングフィードに反応したオペンダがDFキューブラーを引き連れたままボックス内に持ち込むと、うまく相手守備のタイミングを外して放った右足シュートがゴールネットに突き刺さった。なお、これでベルギー代表FWは今季リーグ戦ゴール数を「20」の大台に乗せた。 厳しい2失点目を喫したフライブルクは以降もシャビ・シモンズやオペンダの対応に苦慮し、防戦一方の展開を強いられる。それでも、GKアトゥボルの好守などで何とか3失点目を回避。すると、37分には相手のボックス内でのハンドによってPKを獲得。だが、キッカーのホーラーのシュートはクロスバーを叩いて痛恨の失敗となった。 自ら流れを失ったホームチームに対して、チャンスを逃さないアウェイチームは前半終了間際の44分にはDFカイテルのヘディングでのGKへのバックパスがミスになったところをボックス内で奪い切ったオペンダが見事な反転シュートを流し込み、トドメの3点目を決めた。 3点ビハインドで後半に臨んだフライブルクはハーフタイムで2枚替えを敢行。グレゴリッチュ、キューブラーを下げてグリフォ、シディリアをピッチに送り込んだ。 勢いを持って試合に入ったホームチームは右サイドでタメを作る堂安を起点に押し返すと、52分にはセットプレー流れからボックス右の堂安が右足のシュートを放つが、これは枠を捉え切れない。 すると54分、右サイドのヘンリクスのスルーパスに抜け出したオペンダがボックス右で折り返したボールをファーでドフリーのシェシュコがワンタッチで流し込み、ライプツィヒが後半最初のチャンスを4点目に結びつけた。 これで完全に詰んだフライブルクだったが、59分にはギュンターの左サイドからのクロスをペナルティアーク付近でうまく収めたグリフォがDFに寄せられながらも見事な左足の反転シュートを右隅に突き刺し、一矢報いる。 その後、試合は小競り合いによってやや荒れ模様の展開の中で互いにカードの枚数が増えていく。これを受け、カードリスクを避けたい両ベンチは積極的に交代カードを切っていく。 試合の大勢は決しているものの、ホームで意地を見せたいフライブルクではグリフォと共に堂安が右サイドで攻守にハードワークをみせ、幾度となく見せ場を作ったが、決定的な仕事には至らず。 そして、試合はこのままタイムアップを迎え、上位対決に完敗のフライブルクは連勝を逃した。一方、オペンダが全ゴールに絡む圧巻の活躍を見せたライプツィヒは暫定ながらドルトムントを抜いて4位に浮上した。 2024.04.07 00:44 Sun

RBライプツィヒFWポウルセンが左ハムストリング損傷で2~4週間の離脱に

RBライプツィヒは2日、デンマーク代表FWユスフ・ポウルセンが負傷したことを発表した。 Y・ポウルセンは3月30日に行われたブンデスリーガ第27節のマインツ戦に68分からプレーしたが、87分に左太ももを負傷しエリフ・エルマスと交代していた。 クラブの発表によれば、2日にMRI検査を受診したY・ポウルセンは左ハムストリングの筋繊維断裂と診断されたとのこと。なお、離脱期間ついては明かされていないが、ドイツ『ビルト』は2~4週間の離脱になると報じている。 3部リーグに在籍していた2013年からライプツィヒに所属するY・ポウルセンは、チーム最古参のアタッカーはこれまで公式戦394試合出場90ゴール66アシストをマーク。今季は準主力として公式戦36試合に出場し5ゴール3アシストを記録していた。 2024.04.03 07:30 Wed

ハイダラがライプツィヒと2026年まで契約延長「チームは素晴らしいポテンシャルを持っている」

RBライプツィヒは29日、マリ代表MFアマドゥ・ハイダラ(26)と新契約を結んだことを発表した。新たな契約期間は2026年6月30日となる。 新契約にサインしたハイダラは、公式サイトで以下のように喜びを語った。 「ライプツィヒに来て5年になるけど、信じられないくらい幸せだよ。クラブ、そして特にファンの間で、僕のパフォーマンスが評価されていることを実感している。試合後にファンと一緒に祝杯を挙げるのは、僕にとっていつも最高の瞬間のひとつだ。それに、僕らのチームは素晴らしいポテンシャルを持っている」 「ライプツィヒは僕にとって第二の家族だし、特にここ2年間は、2つのカップ戦優勝とスーパーカップでの勝利という大きな成功を収めた。マルコ・ローズは素晴らしい監督で、僕を信頼し、成長させ、自分の長所を生かせるように使ってくれる。この先、このクラブで待ち受けているすべてのことが楽しみで仕方がないよ」 ダイナミズムと身体能力を武器とするハイダラは、2018年12月に姉妹クラブのザルツブルクからライプツィヒに加入。機動力を生かした守備範囲の広さに加えて、一発でボールを奪い切る球際の強さをもっており中盤の要としてこれまで公式戦175試合に出場し14ゴール11アシストをマークしている。 2024.03.30 06:30 Sat

99億円のオルモ巡る争いにユナイテッドも? 今夏予算と退団選手次第でトライか

RBライプツィヒのスペイン代表MFダニ・オルモ(25)を巡る争いにマンチェスター・ユナイテッドも加わっているようだ。 バルセロナアカデミー出身のアタッカーはディナモ・ザグレブでのブレイクを経て、2020年1月からライプツィヒを主戦場に。ドイツでも活躍を続け、将来のステップアップ移籍も期待されるタレントだ。 この3月の代表戦でもブラジル代表相手に1ゴールを決めるなど、他クラブの目を惹きつけるなか、イギリス『デイリー・メール』によると、今夏の動きが活発的になりそうなユナイテッドも関心を抱く模様だ。 マンチェスター・シティや、チェルシー、トッテナムをはじめ、レアル・マドリーとの争奪戦になるが、新たな攻撃オプションを探るユナイテッドも今夏の予算と退団選手の顔ぶれ次第ながら注目しているという。 オルモは昨年6月にライプツィヒとの契約を2027年夏まで更新したが、この夏に5200万ポンド(約99億2000万円)のリリース条項が有効となるといわれる。 サー・ジム・ラトクリフ氏が共同オーナーとなり、戦力も含め、生まれ変わりが期待されるユナイテッド。競合必至のオルモ獲りにトライするのだろうか。 2024.03.29 12:15 Fri
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly