静岡のJ4クラブが『One Shizuoka Project』を発足! 「静岡県のために自分たちができることを…」

2020.05.15 18:30 Fri
静岡県を拠点とするジュビロ磐田、清水エスパルス、アスルクラロ沼津、藤枝MYFCのJリーグ4クラブの選手会は15日、新型コロナウイルスの支援を行うべく『One Shizuoka Project』の発足を発表した。

賛同者は磐田からDF櫻内渚、DF小川大貴、MF山田大記、FW中野誠也、清水からMF竹内涼、MF金子翔太 MF西澤健太、藤枝からGK杉本拓也、MF松岡亮輔、MF片岡爽、沼津からDF尾崎瑛一郎、MF前澤甲気の12名となる。
山田は『One Shizuoka Project』の設立理由として次のように説明している。

「ジュビロ磐田選手会の中で、地域の皆さんのために何かできないかと思っていました。そのなかで、県内のJ4クラブ何かできれば良いねという話が出ました。各クラブの選手にお声がけをして、1度ミーティングをオンラインで行ったのがきっかけです」

「僕らとしては4クラブの全員が出てきて、メッセージ動画を撮ったりしたら良いよねというぼんやりしたものでした。選手方に集まっていただいて、話し合いを行っていく中で、より多くの方に支援やメッセージを届けていきたい。地域にいろんなものを返していきたい気持ちが強い選手が多かったです」
「今後も静岡県のために自分たちができることを模索し、行動していこうという話になり、プロジェクトを立ち上げることになりました」

静岡県のJ4クラブ選手会が主導となり、活動していくという今回のプロジェクト。1つ目の取り組みとして、クラウドファンディングを行うという。2週間の期間で、目標金額は500万円。静岡県コロナ対策部に寄付して、県内PCR検査体制の拡充費用に充ててもらうことを目指す。また、リターンとしてユニフォームやグッズをプレセントが予定され、選手とオンラインで話せる特典も検討されているようだ。

もう1つは、『YouTube』チャンネルの開設。コンテンツの軸は2つで、1つ目は教育系のコンテンツだという。新型コロナウイルスの影響でインターハイや中体連が中止の中高生を中心とした悩みなどに答えていくようだ。また、エンタメ系に関しては、各クラブでの対決企画などを用意しており、ファンに投票形式で勝敗を決めてもらうとのこと。小学生以下の人たちにはQ&Aをオンラインで行うことも明らかにしている。

各クラブの選手会長を務める4選手は以下のようにコメントしている。

◆小川大貴(ジュビロ磐田)
「サポーター、スポンサー、地域の皆さんに笑顔や元気を届けられないかがきっかけでした。4クラブで何かできないかと話が出た時に合同プロジェクトを行うこことは難しいことだったと思います。ですが、始動できたことを嬉しく思います。各クラブにも大変協力を頂いた部分もあったので感謝しています」

「このプロジェクトを通して、サポーター、スポンサー、地域の皆さんに笑顔を届けることが大切だと思います。その上で4クラブが垣根を超えて、こういったプロジェクトをできたことが本当に意味のあることだと思っています。普段はピッチ上でしのぎを削り会う相手ですけど、ピッチ外では手と手を取り合って助けていく姿勢は、見てくださる皆さんに大きな影響を与えることができると思います」

◆金子翔太(清水エスパルス)
「今回、静岡合同でプロジェクトを立ち上げることができて嬉しく思います。清水エスパルスというクラブが成り立っているのは、まぎれもなくサポーターの皆さんやスポンサー、パートナーさん、地域の方々の支援だと思っています。そういった方達にエスパルス単体だけでなく、県内4つのJクラブで力を合わせることによってできあがる特別な力があると思っています。今後さまざな形でメッセージや支援などを届けられたらと思います」

◆松岡亮輔(藤枝MYFC)
「この時期にみんな自粛生活のなかで、それぞれ選手が何かできないかと思っています。何かできないかと思うだけで、日常が過ぎていくだけではなく、山田選手を中心に各クラブに声をかけ、企画をしています。始動したのが2週間くらい前ですけど、かなりスピード感を持っているのは、山田選手を中心としたジュビロ勢のスピード感と実行力のおかげだと思っています。僕たちはそれに感謝しています」

◆尾崎瑛一郎(アスルクラロ沼津)
「大変な状況のなか、どのクラブもどの選手もみなさんの声援によって日々やれていると思っています。そんな僕たちが何ができるかを考えていた時に、山田選手のプロジェクトのお話を聞いて、素晴らしいなと思いました。そのプロジェクトに参加できることを嬉しく思っています。僕たちだから必ずできることはあると思いますし、4クラブで力を合わせられるのは静岡ならではだと思います。強い思いを持ってプロジェクトをやっていきたいと思っています」
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