フロレンツィが“オリンピコの奇跡”の秘話明かす 「逆転突破を唯一信じなかった男が大仕事を果たした」

2020.04.29 14:50 Wed
Getty Images
イタリア代表MFアレッサンドロ・フロレンツィが“オリンピコの奇跡”の秘話を明かした。『フットボール・イタリア』が伝えている。
PR
“オリンピコの奇跡”としてロマニスタの間で語り継がれる2017-18シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝のバルセロナ戦は、カンプ・ノウでの1stレグを1-4で大敗したところからスタートする。
この初戦の結果によって多くの選手、ファンが敗退を覚悟したものの、スタディオ・オリンピコで行われた2ndレグでは、最終ラインをハーフウェイライン付近に設定した中盤フラットの[3-5-2]の超攻撃的な布陣を採用したジャッロロッソが攻守に躍動。

試合開始直後にFWエディン・ジェコのゴールで先制に成功すると、その後も猛烈なハイライン・ハイプレスを継続するホームチームは主導権を握り、後半序盤にはMFダニエレ・デ・ロッシのPKで1点差に迫る。

そして、試合終盤の82分には右CKの場面でキッカーのFWジェンギズ・ウンデルが入れたクロスをニアに飛び込んだDFコスタス・マノラスが頭で合わせ、2戦合計4-4もアウェイゴール数で逆転に成功。その後、相手の猛攻を凌ぎ切ったホームチームはCL史に残る逆転劇を完遂して見せた。
そして、現在ローマからバレンシアにレンタル移籍中のフロレンツィは、『インスタグラム』のライブチャットで、ローマ出身の元オートバイレーサー、マックス・ビアッジ氏と対談していた際、“オリンピコの奇跡”について話を向けられた。

その会話の中で、奇跡の立役者となったマノラスに関する意外なエピソードを明かした。

「1-4で初戦を終えることになったけど、自分たちが敗退するというふうには考えていなかったんだ。今思えば、すごく奇妙な感じだけどね」

「(CL登録メンバーの)25人で戦っていたけど、そのうちの24人は2ndレグでの逆転突破が可能だと思っていたよ」

「一方、その中で唯一逆転突破は不可能だと思い込んでいた男こそ、あのマノラスさ。そんな彼が僕たちをベスト4進出に導く決勝ゴールを決めた。唯一信じていなかった男が、その大仕事をやってのけたんだから不思議な話だね」

また、フロレンツィは再度“オリンピコの奇跡”が期待されたリバプールとの準決勝2ndレグについても言及。同試合でローマは4-2の勝利を収めたが、1stレグで喫した2-5の大敗を挽回するまでには至らず。無念の敗退となっていた。

「2ndレグのときにチームバスがオリンピコに到着したとき、自分たちがまるでバグダッドにいるかのように感じたよ。盛大な発煙筒や炎、チャントで迎えられたからね。あの光景を思い出すと、今でも鳥肌が立つよ」

PR
関連ニュース

胸の痛み訴え緊急搬送のエンディカ…心臓に異常はなく肺気胸と診断

ローマは試合中に胸部の痛みを訴え病院に搬送されたコートジボワール代表DFエヴァン・エンディカについて、現時点での見解を発表した。クラブ公式サイトが伝えている。 エンディカは14日にスタディオ・フリウーリで行われたセリエA第32節のウディネーゼ戦で先発。しかし、1-1のスコアで迎えた70分過ぎに突如としてピッチへ座り込み、胸の痛みを周囲に訴えた。 主審は速やかに試合中断の措置をとり、エンディカは担架でピッチを後に。ローマ側はチームの動揺からプレー続行が不可能であると訴え、ウディネーゼ側も了承したことで試合中止が決定された。 その後、エンディカはスタジアム近くの病院に搬送されたが、クラブは心電図検査など幾つかの検査を行った結果、心臓に異常は見られなかったと説明。現時点では、肺気胸を伴う胸部外傷だろうとのことだ。 エンディカはすでに退院となったが、今後ローマでさらなる追加検査が実施される予定。クラブは慎重に検査を進めたい意向を示している。 なお、ローマは声明の中で、試合中止に同意してくれたウディネーゼや、適切な対応を取ってくれた審判団、協力的な姿勢を示してくれたファン、搬送先の病院のスタッフに対する感謝も表明。選手の命を守るための適切な行動ができたことに安堵している。 2024.04.16 11:55 Tue

負傷交代のケアー、大事に至らずもローマ戦は欠場か

ミランのデンマーク代表DFシモン・ケアーが、18日に行われるヨーロッパリーグ(EL)準々決勝2ndレグのローマ戦を欠場するようだ。 ケアーは14日に行われたセリエA第32節のサッスオーロ戦に先発出場したが、55分に屈筋を負傷しマッテオ・ガッビアとの交代を余儀なくされていた。 イタリア『MIlannews.it』によれば、ケアーは15日の午前中に診察を受診。その結果、筋肉系の損傷は見られなかったものの、少なくとも1週間は戦列を離れることになり、木曜日のローマ戦は欠場することになるとのこと。 なお同紙によれば、筋肉疲労でサッスオーロ戦を欠場したGKマイク・メニャンは、15日に他のメンバーとともにトレーニングをこなしており、ローマ戦で復帰する予定だという。 2024.04.16 01:00 Tue

ローマDFエンディカは大事に至らず! ウディネ戦で胸の痛み訴えて搬送もクラブが検査結果異常なしを報告

ウディネーゼ戦で胸の痛みを訴えて健康状態が懸念されたローマのコートジボワール代表DFエヴァン・エンディカだが、病院での検査の結果大事に至らなかったことが確認された。 エンディカは14日にスタディオ・フリウーリで行われたセリエA第32節のウディネーゼvsローマに先発出場。しかし、1-1のスコアで迎えた70分過ぎに突然ピッチに座り込むと、胸の痛みを周囲に訴えた。 これを受け、主審がすぐさま試合を中断させてメディカルスタッフと共に、AED(自動体外式除細動器)を携帯した救急隊をピッチに呼び寄せた。 ただ、エンディカは意識があり、AEDが使用されることなく、ひとまず担架に乗せられてドレッシングルームへと下がっていた。その際、中継映像では心配する周囲にサムアップする同選手の姿も映されていた。 その後、ローマのダニエレ・デ・ロッシ監督は一度ドレッシングルームに下がってエンディカの状態を確認した後、審判団とウディネーゼのガブリエレ・チオフィ監督に状態を説明。そして、チームとしてプレー続行が不可能であることを訴えた結果、試合中止が決定した。 イタリア『スカイ・スポルト』によると、すぐさまスタジアム近くの病院に搬送されたエンディカは、心電図検査など幾つかの検査を受けたが、専門の医師によって心臓発作の兆候といった問題がないことが確認された。 また、クラブ公式X(旧ツイッター)では病院のベッドで腕に力こぶを作るエンディカの写真と共に「チームは病院にいるエンディカを見舞いに行きました。エヴァンは気分も良くなり、元気です。彼はさらなる経過観察のため病院に残る予定です。フォルツァ、エヴァン」と、大事に至らなかったことを明かした。 さらに、チームと共にエンディカの見舞いに行っていたデ・ロッシ監督は、病院の外に集まっていた報道陣に対して、「彼は元気だ、元気だよ」と同選手の無事を伝えている。 <span class="paragraph-title">【写真】エンディカが搬送先の病院で無事を報告</span> <span data-other-div="movie"></span> <div id="cws_ad"><blockquote class="twitter-tweet"><p lang="it" dir="ltr">La squadra ha fatto visita a Ndicka in ospedale.<br><br>Evan si sente meglio ed è di buon umore. Resterà in osservazione per accertamenti in ospedale.<br><br>Forza Evan! <a href="https://twitter.com/hashtag/ASRoma?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#ASRoma</a> <a href="https://t.co/M2PfNeqOoq">pic.twitter.com/M2PfNeqOoq</a></p>&mdash; AS Roma (@OfficialASRoma) <a href="https://twitter.com/OfficialASRoma/status/1779601894576435335?ref_src=twsrc%5Etfw">April 14, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script></div> 2024.04.15 05:50 Mon

ウディネーゼvsローマが試合途中で中止に…ローマDFエンディカが胸の痛みを訴えて緊急搬送

セリエA第32節のウディネーゼvsローマが、ローマのコートジボワール代表DFエヴァン・エンディカの健康上の問題を理由に試合途中に中止となった。 14日にスタディオ・フリウーリで行われた同試合は前半の23分にウディネーゼがMFロベルト・ペレイラのゴールで先制。そのままホームチームの1点リードで前半終了を迎えた。 後半はローマが優勢に進めると、64分にFWロメル・ルカクのゴールによって1-1のイーブンとなった。 しかし、70分過ぎにエンディカが突然ピッチに座り込むと、同選手は胸の痛みを周囲に訴えた。これを受け、主審がすぐさま試合を中断させてメディカルスタッフと共に、AED(自動体外式除細動器)を携帯した救急隊をピッチに呼び寄せた。 ただ、エンディカは意識があり、AEDが使用されることなくひとまず担架に乗せられてドレッシングルームへと下がっていた。その際、中継映像では心配する周囲にサムアップする同選手の姿も映されていた。 ローマのダニエレ・デ・ロッシ監督は一度ドレッシングルームに下がってエンディカの状態を確認した後、審判団とウディネーゼのガブリエレ・チオフィ監督に同選手の状態を説明。そして、チームとしてプレー続行が不可能であることを訴えた結果、このタイミングでの試合中止が決定した。 なお、ローマはクラブ公式X(旧ツイッター)を通じて、エンディカに関する声明を発表している。 「エヴァン・エンディカ選手のピッチ上での緊急医療を受けて、ウディネーゼvsローマの試合は中止となりました」 「エンディカ選手は意識があり、さらなる検査のため病院に搬送されました」 「フォルツァ・エヴァン、私たちはあなたと共にあります!」 現時点で同試合の新たな日程は未定となっているが、通常のセリエAの規則通り、主審が中断の笛を吹いた時間から同じスコアでの再開となる見込みだ。 2024.04.15 03:22 Mon

同国対決1stマッチはローマに軍配! 下向かずのミラン監督「修正できる」

ミランのステファノ・ピオリ監督がリターンレグでの奮起を求めた。 ヨーロッパリーグ(EL)準々決勝でローマ相手に同国対決のミラン。11日の1stレグではホームに迎え撃ったが、17分に浴びたジャンルカ・マンチーニの一発が重くのしかかり、0-1の先勝を許した。 CKから喫した失点の差を追って、18日の2ndレグで敵地に乗り込むミランだが、これで公式戦連勝も「7」でストップしたピオリ監督はイタリア『スカイ』で1stレグを振り返り、巻き返し可能と話す。 「我々は良い試合をした。素晴らしい試合ではなかったがね。前半はもっと勇敢さが必要だった。ドローでも良かったかもしれないが、まだ試合があるし、修正できると信じている」 「後半のチームは私好みだったが、もっとリスクをおかしていく必要があった。私は誇りとリターンレグで勝つという意思を期待している」 14日に敵地で行われるセリエA第32節のサッスオーロ戦を経ての2ndレグ。サッスオーロ戦で弾みをつけ、ローマとのリターンレグに挑みたいところだ。 2024.04.12 15:05 Fri
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly