就任4カ月で解任されたミランのジャンパオロ前監督の弟がクラブの責任を主張

2020.04.21 21:10 Tue
Getty Images
昨年10月にミランの監督を解任されたマルコ・ジャンパオロ氏の弟が、ミラン在任中の兄の不遇を明かした。
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サンプドリアを中位に引き上げた手腕を認められ、今シーズンからミランの指揮官に就任したジャンパオロ氏。しかし開幕7試合で4敗を喫し、昨年10月に成績不振を理由に就任からわずか4カ月で解任されていた。

これについて、ジャンパオロ氏の弟で、自らもセリエDで監督を務めるフェデリコ・ジャンパオロ氏が、イタリア『カルチョ・メルカート』のインタビューに応え、兄のミランでの失敗はクラブの責任であると語った。
「マルコ(・ジャンパオロ)は相応の仕事をしてミランに招へいされたが、ミランは彼の戦術に合ったチームを作ってくれなかった」

「クラブに頼んだ選手の多くは獲得されなかったので、その時チームにいた選手に合わせるしかなかった」

「プレシーズンにもほとんどの選手が参加できなかったし、解決するべき課題が山積みだった。チーム全員が揃っていなかったから、彼には時間が必要だったんだ」
「驚いたのはミランがアウェイで勝利した後に彼が解任されたことだ。彼が問題を抱えていたことは事実だ。しかし、ヨーロッパリーグ出場圏内からそれほど遠ざかってはいなかった。プロフェッショナリズムの欠片もない」

「弁明するかどうかは彼が決めることだが、彼はミランで成功する機会を逃した。この件については色々と言いたいことがあると思う、しかし、今のところ敬意を払っていることと契約があるのか、口を開いていない。ミランでの時間は良い経験ではなかった」

また、兄の今後については次のチャンスがあるだろうとコメントした。

「別のクラブでまた機会を得ることになると確信している。それがイタリア国内か海外になるかは分からない」

「ミランでの経験は、彼のフットボール界に対する全体的な理解にポジティブな影響を及ぼしたことも事実だ」

「マルコは監督業に対して情熱と熱い気持ちを持っている」

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