マテウス氏が古巣のノイアー問題に言及 「適切な着地点を見いだすはず」

2020.04.21 16:20 Tue
Getty Images
ドイツサッカー界のレジェンドである元ドイツ代表MFのローター・マテウス氏が、古巣バイエルンで勃発しているノイアー問題に言及した。
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現在、バイエルンで守護神とキャプテンを兼任するドイツ代表GKマヌエル・ノイアー(34)は、現行契約を2021年6月までとする中、複数回に渡って契約延長に向けた話し合いを行っている。

しかし、契約年数や給与面において両者の要求には大きな隔たりがあると言われており、交渉は長期化が見込まれている。
さらに、先日にノイアーはドイツ『Bild am Sonntag』で、「(一部で報じられた)5年契約を希望することが自分にとって非現実であるのは明らか」、「ここ最近は会談の詳細が常にメディアに掲載されている。そして、そのほとんどがでたらめだ」と、再三に渡る情報漏洩を受け、クラブに対する不信感を露わにしていた。

そして、自身がコメンテーターを務めるドイツ『スカイ』で、古巣で起きている内紛に関して意見を求められた、歯に衣着せぬ発言で知られるご意見番は意外にも冷静な視点で両者の和解を促している。

マヌエル・ノイアーは以前からクラブに対する感謝の言葉を常に伝えてきた。とりわけ、パフォーマンスを低下した時期やケガでほぼシーズンを棒に振ったときなんかにね。彼は周囲から攻撃を受けてきたが、そのたびにバイエルンは彼をサポートしていた」
「そして、彼はバイエルンというクラブ、チーム、監督、首脳陣、ファンに向けて常に感謝という言葉を使ってきた。それにも関わらず、バイエルンが彼を高く評価していないのであれば、それは私にとって信じがたいことだ」

「しかし、個人的には2者間での問題を、メディアを通じて公のモノとしたノイアーの対応は良くなかった。双方の意見が折り合わないことはよくあることだ。しかし、一連の発言によってより多くの油が火に注がれることになった」

前述の発言で双方の対応をたしなめたマテウス氏は解決策についても言及。

「現時点で数字に関して話すべきではない。彼らは長期に渡る成功を共にしてきたのだから、じっくりとひざを突き合わせて話し合う必要がある。それにマヌエル・ノイアーは決して強欲な男ではない」

最後に、バイエルンのレジェンドは、自身が世界のトップ3と評する守護神とクラブの契約延長交渉が最終的にうまくいくはずだと、多くのバイエルンファンを安心させる言葉で締めくくっている。

マヌエル・ノイアーは未だに世界のトップ3のゴールキーパーの1人だ。そして、彼はバイエルンとドイツのキャプテンでもある」

「それに彼が今更100万ユーロ単位の問題で幸せになるか、不幸になるかを考えることはない。結局、互いに譲歩して適切な着地点を見いだすはずだ。そして、彼が今後も数年に渡ってバイエルンでプレーすることを確信している」

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