アレクサンダー=アーノルドの66番着用の背景明らかに…キットマンの厳しくも優しい親心
2020.04.21 15:25 Tue
リバプールに所属するイングランド代表DFトレント・アレクサンダー=アーノルドの背番号66着用の背景が明らかになった。
優れた身体能力と卓越したキック精度、戦術眼を武器にゲームを支配できる万能型サイドバックとして、早くも世界最高峰の右サイドバックとの評価を確立している。
そのアレクサンダー=アーノルドに関してはデビュー時から一貫して66番を背負っており、2番や3番が一般的な右サイドバックのポジションにおいて一線を画す。同選手自身は以前に背番号の愛着を語った一方、その背景に言及してこなかった。
しかし、今回リバプールの公式サイトで行われたインタビュー企画の中で、キットマネジメント・コーディネーターのリー・ラドクリフ氏がその理由を明かしている。
「我々はアカデミーからプレーヤーが上がって来るとき、意図的に大きな番号を与えるようにしているんだ。彼らがすぐに活躍した場合に備えて、あえて小さな番号を与えるようなことはしたくないんだ」
「それでも、彼が66番を背負って(チャンピオンズリーグの)トロフィーを掲げて祝っているのを見たときは少し奇妙な気分だったよ。その気持ちをうまく言い表すことはできない。自分の意思で選んでいないにも関わらず、あんな大きな番号で満足そうにしているヤツなんていないからね」
「トレントはトップチームでやれていること自体に幸せを感じているし、自分がどれだけ優れたプレーヤーであるかを自覚していないように感じるね。彼は本当に謙虚な青年なんだ」
「彼は我々から与えられた番号と思いを理解してリラックスしていると思う。以前にも『番号はこのままでいいよ。僕は66番で続けるよ』って言っていた。そして、彼は自分の背番号が今後長年にわたって象徴のようなものとなることをあまり自覚していないみたいだね」
さらに、ラドクリフ氏はアレクサンダー=アーノルドから要請があれば、いつでも利用可能なより小さな背番号に変更する準備をしているが、現時点で一向に要請がないと語っている。
「一般的にはトップチームに定着し始めた若手のプレーヤーに関しては1年ぐらい経ってから、より小さな番号に変更することをリクエストしてくるものなんだ」
「だけど、トレントは明らかにあの番号が気に入っているようだね。彼はこれまで一度もそういったリクエストをしてきていない。一方で我々は彼の1年目の活躍を見て、『背番号が変わるのは時間の問題だな』って言い合っていたよ」
「我々は同時にシーズン前の時期にはいつでもトレントが番号変更をリクエストしてくる場合に備えて、彼のトレーニングウェアやゲームシャツに関してギリギリまで背番号を付けずに保管しているんだ」
「ただ、それは常に杞憂に終わる。彼はあの番号を愛しているからね」
「今では彼が着用し続けていることで66番は象徴的な番号になりつつあるね。彼が今後も多くの試合でプレーし活躍することになれば、それはより象徴的な意味を持ってくるはずだ。」
「地元出身の期待の若者が背負っているのだから、我々スタッフを含め多くのファンもより身近な番号に感じているはずさ」
「今ではリバプールの街を歩けば、66番のシャツを着ているたくさんの子供たちの姿を見ることができる。それを実際に目の当たりにすると、少し奇妙な気分になるんだ」
「だって、あれは我々が強い思いを込めて与える番号ではなく、1年後に他の誰かに引き継がれることを期待する類の番号だったからね」
通常、背番号に関するエピソードでは憧れ、思い入れ、決意、期待というエモーショナルなものが多いが、ラドクリフ氏のあえて特別な思いを込めずに託すという考え方は非常に深い。そして、厳しくも優しい親心をしっかりと理解するアレクサンダー=アーノルドの謙虚な態度も非常に好感が持てるものだ。
ちなみに、アレクサンダー=アーノルドは今年2月に行われたファンとのQ&Aコーナーの中で今後の背番号変更の可能性に関して明言を避けている。
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6歳の頃からリバプールアカデミーに在籍する生え抜きは、2016年にトップチームデビュー。その当時はセントラルMFやサイドハーフを主戦場としていたものの、ユルゲン・クロップ監督の下で右サイドバックにコンバートを果たすと、その才能が完全に開花。優れた身体能力と卓越したキック精度、戦術眼を武器にゲームを支配できる万能型サイドバックとして、早くも世界最高峰の右サイドバックとの評価を確立している。
しかし、今回リバプールの公式サイトで行われたインタビュー企画の中で、キットマネジメント・コーディネーターのリー・ラドクリフ氏がその理由を明かしている。
「我々はアカデミーからプレーヤーが上がって来るとき、意図的に大きな番号を与えるようにしているんだ。彼らがすぐに活躍した場合に備えて、あえて小さな番号を与えるようなことはしたくないんだ」
「だから、ただ単に空いている利用可能な番号。多くの人が想定している大きな番号の間で事務的に選んでいるとも言えるね。だって、彼らはまだトップチームに上がってきたというだけなのだからね」
「それでも、彼が66番を背負って(チャンピオンズリーグの)トロフィーを掲げて祝っているのを見たときは少し奇妙な気分だったよ。その気持ちをうまく言い表すことはできない。自分の意思で選んでいないにも関わらず、あんな大きな番号で満足そうにしているヤツなんていないからね」
「トレントはトップチームでやれていること自体に幸せを感じているし、自分がどれだけ優れたプレーヤーであるかを自覚していないように感じるね。彼は本当に謙虚な青年なんだ」
「彼は我々から与えられた番号と思いを理解してリラックスしていると思う。以前にも『番号はこのままでいいよ。僕は66番で続けるよ』って言っていた。そして、彼は自分の背番号が今後長年にわたって象徴のようなものとなることをあまり自覚していないみたいだね」
さらに、ラドクリフ氏はアレクサンダー=アーノルドから要請があれば、いつでも利用可能なより小さな背番号に変更する準備をしているが、現時点で一向に要請がないと語っている。
「一般的にはトップチームに定着し始めた若手のプレーヤーに関しては1年ぐらい経ってから、より小さな番号に変更することをリクエストしてくるものなんだ」
「だけど、トレントは明らかにあの番号が気に入っているようだね。彼はこれまで一度もそういったリクエストをしてきていない。一方で我々は彼の1年目の活躍を見て、『背番号が変わるのは時間の問題だな』って言い合っていたよ」
「我々は同時にシーズン前の時期にはいつでもトレントが番号変更をリクエストしてくる場合に備えて、彼のトレーニングウェアやゲームシャツに関してギリギリまで背番号を付けずに保管しているんだ」
「ただ、それは常に杞憂に終わる。彼はあの番号を愛しているからね」
「今では彼が着用し続けていることで66番は象徴的な番号になりつつあるね。彼が今後も多くの試合でプレーし活躍することになれば、それはより象徴的な意味を持ってくるはずだ。」
「地元出身の期待の若者が背負っているのだから、我々スタッフを含め多くのファンもより身近な番号に感じているはずさ」
「今ではリバプールの街を歩けば、66番のシャツを着ているたくさんの子供たちの姿を見ることができる。それを実際に目の当たりにすると、少し奇妙な気分になるんだ」
「だって、あれは我々が強い思いを込めて与える番号ではなく、1年後に他の誰かに引き継がれることを期待する類の番号だったからね」
通常、背番号に関するエピソードでは憧れ、思い入れ、決意、期待というエモーショナルなものが多いが、ラドクリフ氏のあえて特別な思いを込めずに託すという考え方は非常に深い。そして、厳しくも優しい親心をしっかりと理解するアレクサンダー=アーノルドの謙虚な態度も非常に好感が持てるものだ。
ちなみに、アレクサンダー=アーノルドは今年2月に行われたファンとのQ&Aコーナーの中で今後の背番号変更の可能性に関して明言を避けている。
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