チームメイトが明かす、南野拓実がリバプールで最も苦労していたこととは?

2020.03.23 21:25 Mon
Getty Images
1月の移籍市場でザルツブルクからリバプールへと加入した日本代表FW南野拓実だが、リバプールではあることに苦労しているようだ。南野は、ザルツブルクで5年目となるシーズンを迎えていた。オーストリア・ブンデスリーガでは14試合に出場し5ゴール6アシスト、チャンピオンズリーグでは6試合で2ゴール3アシストを記録。すると、グループステージで同居していたリバプールとの試合での活躍が評価され、1月に完全移籍でリバプールへと加入した。

リバプール加入後は、プレミアリーグで3試合、FAカップで3試合に出場。チャンピオンズリーグは敗退となったが、アトレティコ・マドリーとのラウンド16・2ndレグで途中出場していた。
移籍後はノーゴールノーアシストと数字を残せていない南野だが、その評価が低いわけではない。献身的なプレーはユルゲン・クロップ監督も認め、周囲の選手も温かく見守っている状況だ。

そんな中、雑誌『GQ』のインタビューにチームメイトのイングランド代表DFトレント・アレクサンダー=アーノルドが応え、南野の思わぬ苦労を明かした。

リバプール生まれ、リバプール育ちのアレクサンダー=アーノルドは、リバプール訛りが強い特有の英語を話す。そんなアレクサンダー=アーノルドに対し、「最もあなたのアクセントに苦労しているのは誰ですか?」と質問すると「おそらく、タクミだね」とコメント。南野がリバプール訛りを理解できなかったと語った。
しかし、その南野の成長ぶりにはアレクサンダー=アーノルドも驚いているようで、「彼が初めてきた時、英語をそれほど話せなかったと思う。彼は、僕が見てきた語学を学ぶ人の中で、最も早い上達を見せているよ」とコメントし、南野の英語の成長ぶりを賞賛した。

南野自身はクラブのインタビューで、「ここ3カ月で、僕はとても満足している部分がある。でも、個人的には、ゴールとアシストにもっと貢献したいと思っている。そこはとても足りないと感じている」と応え、自身のパフォーマンスはまだまだ満足行かないとしていた。

また、「結果を示さなければならない。これは、チームメイトからの信頼と、サポーターからの信頼を得るためには非常に重要だと思う。僕が達成しなければならない、とても重要なことだと思う」とコメントし、数字に見える結果に意欲を見せていた。

アレクサンダー=アーノルドの答えを見れば、チームメイトからの信頼は得られているとも取れる。あとは数字を残すだけ。新型コロナウイルス(COVID-19)の影響による中断期間中であっても、トレーニングはできていないが、リバプールの戦い方とともに、リバプール訛りを習得するには良い期間かもしれない。
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